クリムゾン･レーキ

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Ｈで弾を装填し、殺しの依頼を果たせ!!

タイトルから内容が想像しにくい本作だが、ストーリーは必殺仕事人よろしく依頼を受けて人の恨みを晴らす暗殺組織、そこに所属する主人公の物語。その組織の名前が『クリムゾン･レーキ』というわけだ。主人公と、同じくクリムゾン･レーキのメンバーである女の子たちは、独自の殺人術を持っている。そして主人公の京平が持つ特殊能力が、女をイかせた時の快楽を吸収、銃のカタチにしてターゲットに撃ち込む“死憶”という技。これは1発撃つごとにＨをして弾を補充しなければならない。

© HONYARARA Noir. All Rights reserved.

この設定、プレイを始めた最初のうちは、なるほど証拠がまったく残らないのだから暗殺技に適してるのだなと思ったけど、ゲームを進めるうちに意味不明になっていく。少女が目の前で襲われてる→助けるために仲間とＨして死憶チャージだ!!　敵組織と激しい銃撃戦→チャージのためにその場でＨだ!!　死憶を外し、敵が逃げた→じゃあＨだ!!　……再度書くけど、仲間の女の子だって殺人術を持ったクリムゾン･レーキのメンバーであり、京平がいない時も普通に仕事をこなしてるんだよ。濃厚なＨを終えてやっと1発だけ弾が補充できる死憶を使うより彼女たちが手を下した方がどう考えても早いのに、切迫した状況でいそいそとＨを始める主人公たちの姿はシュールすぎて理解に苦しむ。

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これに限らず本作は、色々な要素……ハードボイルド、コメディ、妹萌え、復讐劇、パロディ、そしてＨ。あれもやろう、これもやろうと詰め込みすぎた結果、破綻してしまったように思える。例えばハードなシナリオを匂わす割には絵が可愛らしすぎるし、シリアスな場面にＧメンのテーマのパロディが鳴ったりするとギャグなのかマジなのか判断に困る。個々の要素はそんなに悪くないけど食い合わせが悪い印象だ。実は本作の“属性”を書くときに、かなり困った。たくさんあるはずなのに、どの要素も立っていないからだ。

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しかしそんな中でＨシーンは抜きんでて頑張っている。目が大きめのロリっぽい絵柄に不釣り合いな巨乳が特徴的だ。Ｈシーンそのものも多いし、CGのクオリティもムラ無く高い。CGは差分抜きでも94枚、回想シーンはＨシーン以外も含んで56。王道ラブコメAVGでこの絵だったらもっと注目されたかも、と思うとなんだか勿体ない気分になってしまうほどの力の入れようだ。ヒロインのひとり、レナのルートにおけるツンデレラブコメ展開はこの絵の可愛さが最大級に発揮されていてニヤニヤしてしまう。

総論としては……本作の売りと言えるのは可愛い絵!!　CGが気に入ったなら購入してもOK!!　正直、シナリオは中二病っぽさに対する耐性のない人にはきつい。無理にハードボイルドにしようと格好いいセリフを散りばめたけど空回りしてる、って感じ。絵以外の部分も手を抜いてるとは思わないけど、個々の要素の目指す方向がバラバラで、コンセプトが不明瞭になってしまっている。やっぱり勿体ないソフトだ。

   使い方

攻略

ここに記した以外にもBAD ENDはあるが、このチャートでは専用CGのあるもののみ拾うような構成にしている。

（by 葉柳）