セックスライフ〜SEX LIFE〜
G.J? | Windows2000/XP/Vista/7 | 800x600 |
9240円(税込) | 1Play9時間 | 属性:姉妹 |
難易度:5 | 2010/8/27発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
美人姉妹とのH三昧の同居生活
これまでの怠惰な生活を立て直すため、心機一転、引っ越すことを決意した主人公。ところが、引っ越し先のマンションには、既に早乙女姉妹が住んでいた。不動産屋の手違いでダブルブッキングとなっていたのだが、この姉妹がとんでもない食わせ物。同居を認める代わりに家賃、光熱費、食費を負担させられ、挙げ句の果てにベッドまで取り上げられる始末……。波乱含みの同居生活は、どうなってしまうのか?

©G.J?
佐野俊英氏の原画が最大の魅力であるG.J?の新作は、美人姉妹との同居生活を描いたヌキゲーですな。ただ、基本はヌキゲーなんだけど、シナリオの展開のさせ方が意外と上手かったのが印象的。このゲームは、過去と現在を交互に見せていくという構成になっているんだよね。現在はヒロインが主人公にベタ惚れで、ひたすらラブラブイチャイチャのHの連続。そして過去、つまり主人公とヒロインたちが出会った当時は、早乙女姉妹は主人公のことを便利な金蔓としか思っていない。そんな対照的な関係を交互に見せることで、プレイヤーを物語に引き込んでいく手法は、なかなか良い手ではないかと。過去編ではヒロインのモノローグを見ることができるんだけど、そのモノローグを見ることで、主人公とヒロインの関係の変化を知ることができるのも面白いしね。
ただし、キャラクターたちの描写については、賛否両論になりそうだ。主人公はダメ人間なんだけど、どんなときでもめげない、前向きな性格。早乙女まりあ、まりもの姉妹はなかなか素直になれない性格。ここまでは良い。でも、主人公がやたらと2ちゃんねるなどネットで流行の台詞を口走るのはいかがなものかと。もちろん、それを上手く笑いにつなげているなら問題ないんだけど、プレイしていて笑えるかというと……。一応、笑えることは笑えるんだけど、その笑いはむしろ失笑に近い。そういう部分を気にせず流すことができるかどうかが、このゲームを楽しめるかどうかの分岐点になりそうな気がするね。
Hシーンの出来はどうかといえば、本作のHシーンは物語の中で出てくるストーリー編Hと、Hのパターンをプレイヤーが自由に選べるセックスライフ編Hに分けることができる。どちらもグラフィックのクオリティは最高レベルで、文句ナシの出来。さらに、セックスライフ編では、最高48種類のHシーンの中から好きなものを選ぶことができるようになっている。そのシチュエーションもオーソドックスな正常位や騎乗位から、縛り、女体盛り、放尿などマニアックなものまで幅広い。これだけのシチュエーションをそろえたのは素直に凄いと思うし、2回めのプレイからはキャラの髪型や胸のサイズを選べるようになるのも面白かったかな。

©G.J?
けれども、セックスライフ編の出現回数を考えると、48種類というのは決して多くないのも事実。セックスライフ編は初期状態で選ぶことのできるコマンドは5種類だけで、プレイを繰り返すうちに徐々に選択可能なコマンドが増えていくシステム。簡易的な育成SLGっぽい作りになっているのだけど、ゲームクリアまでに同じコマンドを何度も選ばなくてはならない。特別に難しいわけではないけど、作業的に感じたことは否めないね。作業そのものが楽しくなるようなゲームでもないわけだし、このあたりはもう少し考えて欲しかったところだ。本作ではおまけモードの中でセックスライフ編だけを遊ぶことができるのだけど、これを利用してゲーム本編ではセックスライフ編の回数を減らし同じコマンドを選ばなくても良いようにする。そして、ゲーム本編で出現させることができなかったコマンドはおまけモードでクリアさせるという形にしても良かったんじゃないだろうか。
不満点もあったけど、ヌキゲーでありながら物語も楽しめること、さらに佐野俊英氏原画のCGをたっぷりと見ることができるという点をプラスして、オススメ度は☆4つとしたい。CGは差分抜きで84枚、イベント数はセックスライフ編を合わせて65と十分。絵買いをしても、後悔はしないレベルなんじゃないかな。
(by Suno)