スチュワーデス桃語

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落ち零れたちを一人前に育てられるか？

国際線の副機長だった主人公の御手洗浩平は、女癖の悪さからパイロットの職を失い、キャビンアテンダント特別訓練所の講師へと異動となった。そんな主人公を送り込むぐらいだから特別訓練所は落ち零れの巣窟であり、3カ月以内に一人前にできなかったらさらなる転落が待ち受けているのだった。問題を起こしても即刻クビ……。会社は女癖の悪い主人公を落ち零れ共々やめさせようとしていたのだ。主人公は教え子たちを立派なキャビンアテンダントに育てることができるのだろうか？

© 2007 ほにゃららPINK!

教え子となるのは、ドジで単純娘な織田千明、気が強い我が侭お嬢様の高見沢薫子、真面目すぎな眼鏡娘の本間有希、天然系で甘納豆好きな松村樹里の4人だ。そんな彼女たちを一緒に教えるもうひとりの講師は元カノの明石真梨子。主人公の浮気が原因で別れ、今ではトコトン主人公を嫌っている天敵（？）だ。真梨子とは逆に、千明は昔見たドラマに憧れていて主人公を運命の教官などと思い込んでいる。そのため、最初に毒牙にかかるのは千明だ。単純で騙されやすい千明は処女を奪われても特訓に感謝し、その後も繰り返し特訓を受けるというストーリー展開が待っている。偶然にもＨな悪戯をしながらの秘密特訓で千明が優秀な成績を収めるようになり、出遅れたことに焦る薫子が2人の特訓を覗き見て主人公への態度が変わって結果的に特訓を受けることになる。千明も特訓という名の調教を手伝うのがナイスだ。中盤にかけては薫子のＭ性に気付いて無理矢理こじつけた理由で特訓をしていく。ノリと勢いで突き進むバカゲーというタイプに属する作品と思ってよいだろう。あれこれと理由を用意してほかのヒロインも手籠めにしていくのが本作の魅力といえるかな。意外な伏兵として、母親から玉の輿のためにテクを教わっていたとゆ〜、樹里にかき乱されるというのがあるが、教え子への教育がカタにはまらないように用意されたいいスパイスといったところだろうか。

まあ、教え子との関係が元カノの真梨子にばれたら、真梨子が黙っちゃいないわけだけど。会社の実質オーナーの娘である薫子を手籠めにしているのに、今さら真梨子を気にしても……とか思ったのはここだけの話だ。主人公は問題を起こしたら即クビといわれているのに、次々犯っていってたからね。それもエロ的に計算された演出なのか、途中で邪魔するイベントはなかったので、勢いでそのまま突っ走っていたのは悪くなくて楽しめたかなぁ。けっこう、御都合主義的になりすぎという気がしたけどね。まさに終盤は調教済み教え子4人に真梨子が襲われる展開になるしね。ハーレムモノが好きな人にはサプライズだ。

ゲームのシステム的には特に見るべきところはないが、不便というわけではない。CGモード枠は、千明15、薫子15、有希12、樹里13、真梨子6、その他10だった。シーン回想は千明10、薫子8、有希7、樹里7、真梨子3、その他7となっている。よってボリューム的には、真梨子ファンにはちょっとつらい現実が待っているかな？

総合的に見てヒロインたちには大きな問題はないと思うんだけれど、主人公の性格がアバウトすぎて受け入れられない人がいるかもしれませんね。個人的な印象では、ダウンロード版であれば悪くないコストパフォーマンスかなって感じ。

   使い方

攻略

基本的に選択肢の影響はCGの分岐だけなので、1回目にプレイした時に選んだのとは別の選択肢を選んで2回目のプレイを進めればコンプリートできる。選択肢が出現したときにセーブをして、回収しながら進めていくというのもよいと思うが、ミスをしないという意味で1回目は全部上の選択肢、2回目は全部下の選択肢というプレイの仕方がベターだ。

一応、分岐があると思って初回プレイ時に作成していた最低限のセーブ＆ロードで攻略できると思われるチャートを掲載しておくが、セーブ＆ロード時に微妙すぎる差分CGは違いに気付かなかったかもしれないので、別の部分にも差分があって間違っていたら申し訳ない。セーブ＆ロードで両方試しちゃったからね。データを初期化して再確認していないため、本作は厳密なチェックをしてないという感じです。もしも見落としで、パッと見た目では気付かないCG差分があったらゴメンなり。まあ、各選択肢で両方の選択肢を試すだけでコンプリートが可能な作品というのは間違いないんだけれどね。

（by 天城螢）