ステルラ エクエス〜贖罪の姫騎士〜

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明星の騎士は世界を守れるか？

©C:drive

世界を脅かす虚無なる存在、プラクシス。このプラクシスから世界を守っているのが、明星の騎士・ステルラ エクエスだった。しかし、敵の圧倒的な力の前に騎士たちは次々に倒れていき、今や、残された騎士は児珠十六夜ただ1人。十六夜の正体を知った幼なじみの主人公は、十六夜を助けて戦いに挑むが!?

ここ何年か、低価格ソフトの発売本数は爆発的に増えた。本数は増えたけど、そのほとんどがシンプルなヌキゲー、ギャグメインのシナリオだろう。理由は簡単で、壮大なストーリーや感動的な物語を作るには、ある程度のシナリオの長さが必要になるからだと思う。低価格ソフトの場合、コスト的にシナリオをあまり長くできないからね。その点、ヌキゲーやギャグメインなら複雑な伏線などは必要ないから、シナリオが短くても物語が破綻することはない。低価格ソフトにストーリー性重視の作品が少ないのは、そのあたりに原因があるんじゃないかと考えている。

そんな状況の中で発売された『ステルラ エクエス〜贖罪の姫騎士〜』は、かなり重い雰囲気の、ストーリーを重視した作品となっている。低価格ソフトの中でストーリーを重視した作品は貴重であるだけに、内容が気になるところ。だけど、結論からいってしまうと、物足りない内容だったといわざるを得ない。全体的に説明不足の面が目立ち、物語が分かりにくくなってしまっている。さらに、説明がかなり駆け足になってしまっていて、物語の余韻というか、雰囲気作りが不十分。限定された条件の中で難易度の高いものに挑戦する心意気は買うけど、低価格ソフトの枠組みからは抜け出せなかったという感じかな。

©C:drive

Ｈシーンに関しては、なかなかの力作ではないかと。CGが差分抜きで30枚、イベント数が16というのは、価格相応といったところだけど、テキストはそこそこ尺が長くて満足度は高い。主人公とヒロインのノーマルなＨシーンから、触手、粘液まで、シチュエーションも色々用意されていて、プレイしていて飽きないようになっている。変身ヒロインのコスチュームのままのＨシーンが多いのもGood。ただし、Ｈシーンは純愛オンリーという点には注意が必要かも。変身ヒロインものというと、戦いに負けたヒロインが敵に陵辱される……というシチュエーションを期待する人も多いだろうけど、このゲームにそうしたＨシーンは皆無。Ｈシーンはすべて主人公とのもので、触手や粘液も主人公が変身した姿だったりする。まぁ、この点は良い悪いということではなく、プレイヤーの趣味の問題ではあるけどね。

全体として見ると、ストーリーは☆2つ、Ｈシーンは☆4つ、平均すると☆3つという感じだ。とりあえず、変身ヒロインとの純愛Ｈが好きという人にオススメしたい。ただ、このゲームは、このままで終わらせるのはもったいない気がするね。基本的なアイデアとかは悪くないんだから、きちんとコストをかけたら、もっと面白いゲームになりそうだし。できるなら、フルプライスでリメイクしてほしいなぁ。

   使い方

攻略

選択肢に関係なく、ストーリーは完全1本道。選択肢によるイベントの分岐もない。というわけで、チャートなどは掲載しない。選択肢によるCG差分はあるので、CGモードコンプリートをめざすなら、すべての選択肢をセーブ＆ロードで総当たりしよう。

（by Suno）