奴隷将校クラリス〜白濁のグローリエ〜

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快楽の虜にし機密情報を吐かせるのだ

世界は、新生ナフド王国を中心とした東側新連邦国家群と、バクシア共和国を盟主とする西側諸国の新経済ブロックに二分されていた。両陣営の勢力は拮抗していたが、謀略によってナフド王国側の重要人物、王女ソニアと女性司令官クラリスが西側諸国に捕らわれ、両勢力のパワーバランスは大きく崩れようとしていた。バクシア共和国は司令官と王女を尋問し、機密を引き出したあと洗脳しようとしていたのだ！　主人公のマルキは、バクシア軍特務機関の隊長。軍令に従い司令官と王女を尋問・調教することになるのだが……。はたして、軍上層部の期待に応え、彼女たちを洗脳できるだろうか？

©ninetail

このゲームは、司令官クラリスと王女ソニアの尋問＆洗脳が目的の調教SLG。制限時間は30ターンしかないので、効率よいプレイをしないとバッドエンド系の結末しか見られなかったりする。チュートリアルが丁寧なので、説明を読み数回プレイすればゲームのコツはすぐ把握できるが、難易度的には結構難しい！　AVGモード部分で選択肢を選んだ直後、誰の好感度がアップしたか結果が表示されるのだが、「？？？？」と正解を伏せるシーンも多々あるため、狙い通りのエンディングに到達できないことも結構ある。2巡目以降からはボーナス特典を得られるので、多少繰り返しプレイが楽になるが、難易度が高めのゲームなので、お茶を濁さずズバリ答えを表示しちゃっていいのでは？　ある程度イベントが埋まった8〜9割クリア状態になると、プレイ中の変化が乏しくなり、挫折するパターンに陥りがちだ。

さて、ゲーム本編の出来映えだけど、思った以上にシナリオが丁寧に描かれていたのが◎だ。調教SLGといえば単調になりがちだが、軍上層部との駆け引きやサブヒロインたちのエピソードを上手く盛り込み、調教シーン以外の部分も楽しめる構成になっているのねん。ただ、ちょっと残念なのは、上官や政敵の描写はテキストオンリーで、立ちキャラが描かれていないこと。せめて主人公と骨肉の争いを演じる兄貴ぐらいは、映像化すべきなんじゃないかな？　イベント絵を用意しろとはいわないが、立ちキャラや顔CGがあった方がもっと感情移入し易かったと思う。見えない敵と張り合うのは、ちょっとテンションを上げづらかったッス。

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調教シーンはハードめのSMプレイという感じで、想像していたより拷問チックな責めは少なめだった。身も心もボロボロになるまで犯し抜き、理性をぶっ壊すようなドイヒーな責めは控えめ。軍施設の中で調教してるのに、裸エプロンやメイド服のコスプレをさせるのは、ちょっと場違いな感じで逆に萎えたッス。エロ重視の調教SLGなら萌えを意識したコスプレもアリだと思うけど、本作はシナリオが結構シリアスに描かれているので、作風をあまり壊さない調教で統一した方が良かった気がする。

あと、局部カットイン画像の演出は、少し詰めが甘いと思う。胎内断面図のような、メインCGでは見えない死角カットを挿入する演出は良かったが、局部の拡大映像のカットインがイマイチ。全体画面の局部と、カットイン画像の局部の拡大比率にメリハリがなく、「この程度の拡大画像ならなくてもいいじゃん」ってシーンが多いのだ。カットイン画像を使うのなら、目に見えない死角部分を表示する方が演出としては効果的だと思う。フェラシーンならメイン画面で見えてる口元ではなく、からみつく舌や口の中をクローズアップする方がエロスが倍増するんじゃないかなぁ。死角系カットイン画像と、ズームアップ系カットイン画像を安易に使いすぎ、結果的に邪魔な演出になってしまった感があるのは残念だ。というワケで、小さな箇所で気になる部分はあるけど、ゲームシステムはキッチリ作り込まれているので、ガッツリ遊べる調教SLGファンにオススメだ。

（by イ・ヤン提督）