ボイン姉妹の個人授業

Twitter縺ｧ縺､縺ｶ繧�縺�

お姉ちゃんに教えられちゃう!?

受験に失敗し、合格したら付き合おうと約束していた夏川深雪に振られた主人公の秋月薫は、契約期間切れでアパートを追い出されてしまった。薫を心配した姉妹たちは会社や学校を休んで捜索し、公園で寝ている薫を家へと連れ帰る。家族会議が行なわれ、姉たちのきつい言葉に打ちのめされた薫。そんな彼を心配した四姉妹によって鍛えられていくことになるのだった。そのおかげで順調に学力が身についてきていたある日のこと。薫は見知らぬ男とキスしている深雪を見かけてしまう。精神的にショックを受けて抜け殻になりかけていた薫のため、四姉妹は薫を女慣れさせるために行動を起こす。それは性的欲求の解消も含まれるのであった。家族のサポートを受けた薫は、無事大学に合格することはできるのだろうか？　そして一人前の男になることはできるのか!?

Copyright © Frill All Rights Reserved.

主人公のことを心配する四姉妹が彼を手助けするというストーリーだ。プロローグではいきなり「あれ？　こんな話なの？」と夢オチスタートで焦らされるが、ヒロインは四姉妹なので安心してほしい。プロローグはとことん薫のために協力しようと決意するところまでだが、ヒロインたちのキャラクターをプレイヤーに伝えるために結構長めの導入部となっている。だが、本作のストーリーらしいストーリーはプロローグまでといった感じだ。

本編突入後は、姉妹の誰に会うかという選択をしてその後に発生するエロシーンという繰り返しで流れていき、ストーリーらしいものがあまりなくなってしまう。そして、どのヒロインも背徳感を演出する目的だと思うが、なかなか挿入まではたどり着かない。少しずつ行為がエスカレートしていくような作りだ。じっくりと背徳感を味わいたい人には嬉しいと思うが、早く本番シーンを見たいというおかず目的のせっかちな人にはおそらくつらいんじゃないだろうかという気がする。つまり、この作品に求めているものによってプレイヤーの受ける印象が大きく変わってくることだろう。あと、これは気になる人が多そうなので触れておかねばならないと思うのだが、本編突入後は1人が相手で姉妹複数が関わってくる話はほとんどない。ゲーム期間中に2人同時にある程度まで親密になったときに発生する3Pイベントとハーレムエンディングぐらいである。姉妹の掛け合いがないのは残念な気がするね。

それでは次にヒロインとなる四姉妹のほうをチェックしていこう。ブラコンの長女の梓は弟を自分好みの男になるように育てるべく調教（？）してくる。姉妹で唯一の非処女だ。優秀でほかの人たちからは完全に思われている梓が、薫との禁断の行為にのめり込んでいくさまが楽しめるだろう。生真面目な次女の香澄は薫の世話を焼くうちに感情を抑えきれなくなり禁忌を犯すことになるが、その性格ゆえに姉弟のタブーに悩むことになる。セーラー服やブルマでのコスプレＨを楽しめる。三女の優佳莉は恋人役としてサポートするとか言いだして、ファーストキスから実際に恋人のような展開を見せてくれていた。姉弟だからなかなか前は許してくれないが、アナルをいろいろなバリエーションで許してくれる。長女から三女までが巨乳なので、巨乳好きにはポイントが高いかもしれない。四女の沙紀は妹なのに学力は秋月家トップクラスで達観した感じのクールなヒロインで、唯一巨乳ではない。年下小悪魔キャラとしての役割をしっかりと果し、期待通りの活躍をしている。スク水も披露してくれるのが嬉しいと思う人もいるかもね。ヒロインたちは魅力的だが、本作の主人公は微妙で感情移入できない人もいるかもしれないことには注意が必要かな。バッドエンドとなる受験失敗では「パト●ッシュ……僕はもう眠いんだ……」とか勝手に悲劇に浸って、プロローグの冒頭のように野宿するっていったい……。さんざん鍛えられたはずなのに学習能力がないようで(苦笑)。

Copyright © Frill All Rights Reserved.

ゲームシステムのほうはというと、必要な機能がほぼ揃っているので困るようなことはないだろう。ホイールボタンで読み進める設定ができるのは個人的に好きなシステムかな。気になる部分としては、梓以外の車内での会話シーンでQ-SAVEのボタンが隠れてしまっていて使えないというのがある。バグというほどではないが謎な仕様だと感じた。また、ゲームのランチャーには「ウィンドウモードで実行」ボタンと「実行」ボタンがあるが、「実行」ボタンのほうを押すとデフォルトではフルスクリーンで起動するので注意が必要だ。片方は「ウィンドウ」と明記されているので、もう片方がそれに対となるフルスクリーンであろうことは推測できるわけだけど、うっかり押してしまう人もいるかもしれません。ボタンを同じ大きさにしてそばに並べておいたほうがよいと思うんだけど、なぜボタンの大きさが異なるのだろうか。気になってしまいましたね。とりあえず、初回実行時に「ウィンドウモードで実行」ボタンを押せば、次回からは「実行」ボタンでもフルスクリーンにはならないので、「実行」ボタンのほうは前回終了時のモードで起動するという仕様のようだ。

CG鑑賞は梓：22、香澄：16、優佳莉：15、沙紀：15、その他：9の計77個、シーン回想は梓：17、香澄：13、優佳莉：15、沙紀：12、その他：8の計65種類となっており、フルプライスの作品としてはやや物足りなさを感じてしまう。

作品全体の出来を見てみると、じわじわと背徳感が広がっていく感触を得たい人にはお薦めの作品じゃないかと。お手軽なおかず目的の人には向かない作品だと思うけど、属性が合っていて、なおかつレビューを読んで興味を持ったならば好みから大きく外れるといったことはないはずだ。

   使い方

攻略のアドバイス

この作品のゲーム期間は8週間となっているため、12月14日が最終日となる。個別エンディングを見るには十分すぎる期間だ。月曜日から金曜日の5日間は誰を車で送るかを選び好感度を上げ、土曜日と日曜日は好感度の高いヒロインのイベントが発生するというゲームシステムだ。まずこのことを覚えておくこと。イベント条件を満たしたあとに日数に余りがあった場合は、土日までは別のヒロインを選ぶか勉強で時間を潰せばよい（目的のヒロインを選ぶとエンディングとなるケースが多い）。3Pイベントを見るためには2人のイベントをかなり最後のほうまで進めておかねばならないので、1人クリア直前まで進めたら終盤でセーブし、2人目の攻略をそこから開始するとよいだろう。3Pの組み合わせは四姉妹総当たりすべてあるため、繰り返しプレイを減らすには終盤のセーブデータを活用すべきだ。

好感度の変化はＨをすると上がっていくが、実は車内での何気ない会話選択の結果でも好感度が上がっているようだ。したがって、会話でうまく好感度を上げるとエンディング条件を満たすのを早めることができることだろう。エンディングのほうは、四姉妹それぞれの個別エンディングと受験失敗のバッドエンド、そして四姉妹全員とのハーレム的なエンディングがある。それにしても「四姉妹Ending」を見るにはこのゲーム期間は短すぎるような……。均等に割るとヒロイン1人あたり10回しか選択チャンスがないから難しくて、ちょっと条件がシビアすぎるような気がする。無理に難易度を上げる必要はないと思うんだけどね。

（by 天城螢）