仕舞妻マリッジディスク 仕舞妻ぶぶづけ

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『仕舞妻』のアフターストーリー

©13cm

この作品は2007年9月に発売された『仕舞妻〜姉妹妻3〜』のアフターストーリーを収録したもの。公式サイトでは「本作は、仕舞妻本編を購入しなくても、単体でプレイ出来ますが、両方プレイしていただいた方が、より一層おいしく召し上がれます」とあるけど、ハッキリ言って前作をプレイしていないと、まったく楽しめないと思う。『仕舞妻』は三十三話話構成になっていたけど、この作品はいきなり三十三話目からスタートする。当然、キャラの紹介などは一切ないので、前作をプレイしていないとストーリーが意味不明になってしまうだろう。タイトルは『仕舞妻マリッジディスク』となっているけど、実質的なファンディスクだと思っていい。

話の内容はというと、主人公と大原葵、三条美紅、野々宮桃子の3人が結ばれるまでを描いたもの。一般的なファンディスクに収録されるアフターストーリーというと、ハッピーエンドのその後を描いたものが多いので、ちょっと斬新ではある。『仕舞妻』本編では個別エンドはなかったので、見たかったものでもあるしね。だけど、ストーリーという面では、見るべきものはないというのが正直な感想かな。まず、なんといってもストーリーが短すぎた。主人公とヒロインが結ばれるという、物語のクライマックスを描くにはファンディスクのボリュームでは足りなかったんだろうね。次に葵と美紅は既婚者なわけだけど、夫と主人公のどちらを選ぶのかという最大の山場を、あっさりと流してしまっているのが痛い。この部分をしっかりと描かないと、物語は盛り上がらない。個人的には性欲魔人の葵や、乱暴なお姉ちゃんという感じだった美紅の可愛い一面が見られたのが収穫だったけどね。桃子と主人公がバカップルと化しているのもいい感じだし。

©13cm

『仕舞妻』本編で最大の見所だったＨシーンに関しては、今回も充実している。イベント数32、CG数は差分抜きで48枚（『仕舞妻』からの流用も一部アリ）と満足のボリュームだし、相変わらずキャラはエロいしね。ちょっと意外だったのが、主人公が積極的になっていること。『仕舞妻』では主人公が押し倒され、搾り取られるというシチュエーションのイベントが多かったけど、今回は主人公が積極的にＨを求めていくので、Ｈシーンは主人公がリードしていく方が好きというプレイヤーには嬉しい変更だろう。また、バッドエンドルートではあるものの、ちょっと鬼畜なシーンや寝取られもあったりして、Ｈシーンのバリエーションが広がった感じかな。ただ、怒濤のようなＨシーンのボリュームを誇った『仕舞妻』本編に比べると、やっぱり物足りなさを感じてしまうというのも正直なところ。価格を考えれば、十分に健闘しているといっていい内容ではあるんだけどね……。

『仕舞妻』のレビューで「ンディングだけはメインヒロインである葵に関してはしっかりと決着をつけるか、そうでなければ大ハーレム大会みたいな感じでもうちょっと力を入れてほしかった」と書いたけど、見たかった主人公とヒロインのハッピーエンドを見せてくれたという点では楽しむことができた。だけど、ハッピーエンドは本編で見せてほしかったというのが素直な感想かな。なんというか、物語のエンディング部分だけを別売りにされた、という感じなんだよね。さらにファンディスクであるなら、もうちょっとコンテンツ充実させてほしかった。とりあえず、『仕舞妻〜姉妹妻3〜』をプレイ済みである、ヒロイン3人のウエディングドレス姿を見たかったという2点を満たす人にはオススメ。

   使い方

攻略

初回プレイでは強制的に葵ルートをプレイすることになる。葵ルートのエンディングを見ると、ゲームスタート直後に「もちろん葵一筋」、「別の人が気になる」という選択肢が追加されるので、「別の人が気になる」を選べば桃子ルート、美紅ルートに入ることができるようになる。

（by Suno）