明日の君と逢うために
| Purple software | Windows2000/XP/Vista | 800x600 |
| 8800円(税別) | 1Play7時間 | 属性:純愛、ラブコメ、処女 |
| 難易度:5 | 2007/11/30発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
7年ぶりに戻ってきた島での恋物語
かつて住んでいた島へ7年ぶりに戻ってきた主人公の修司。彼はそこで魅力的な女のコたちと出会うことになるのだった。親戚の家に居候することになった修司は、従姉の御風里佳と生活をすることになる。だが、里佳は主人公が転校した学園の学園長なのであった。転校初日にそのことを知らされ、あげくの果てには担任として里佳は修司が自己紹介をする必要がないほど細かくクラスメイトに細かいところまで紹介する始末。通い始めた学園で知り合う少々変わった人たちとの出会いで、島で始まる新しい生活はどうなっていくことやら?
本作に何を期待しているのかにもよるとは思うけど、プロローグでかなりハイテンションなヒロインたちが出てくるので、いきなり好感触を得る人もいるんじゃないだろうか? 各キャラの設定はユニークでラブコメものとして期待できるものとなっており、実際にコメディでは楽しませてくれることだろう。わざととしか思えない明日香の「いらぬ誤解を招く発言」などがコメディを期待するプレイヤーを楽しませてくれると思う。失礼ながら、明日香が説教されていたのを思いだしてガクガクブルブルと震えているのをマナーモードとか表現しているのには爆笑してしまった。
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妄想しがちな天然系の病弱な女のコの夕霧瑠璃子、記憶喪失ながら明るくノーテンキな若宮明日香、人間嫌いで負けず嫌いな孤高の娘の泉水小夜、小柄でマイペースな毒のある演劇部部長藤崎あさひ、実家でウェイトレスをしているシビアで小悪魔な月野舞、従姉でアバウトな性格の御風里佳がヒロインとして登場する。キャラの性格的に小夜と舞が似ていて被っている感じはするけど。脇役としても個性的な面々と物語のキーとなるお方がいてストーリーを盛り上げてくれるだろう。特におバカ系で憎めない性格の七海美菜はエンディングがほしいぐらい個性が強くて楽しませてもらえたかな。舞のルートでは意外なところも見せてくれていたし、あさひ先輩のルートで思わせぶりな展開を見せてくれたから、3回目までのプレイではエンディングがあるのかと思っていた。
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ストーリーの中核となるのは禁断の森とその中の「あれ」ということになる。説明らしい説明がないため、初回プレイでは途中まで何が何やらさっぱりわからない感じで進んでいくことだろう。作品のネタバレになりそうなので細かくは書かないが、それに関連(?)して終盤になるとコメディ路線から一転してシリアスな展開となる。ただ、ストーリー展開のほうは、中盤に達する前までにヒロインたちの関係がはっきりするため、ある程度まで進むと先の展開が読めるルートもある。それゆえに意外性という面では大きな期待ができないと思う。良くも悪くも無難にまとまったストーリーとなっているという感じかな。それがマイナスかというとそうではなく、世界観的なまとまりのよさは成功しているほうだと思うからプレイして受ける印象はプレイする人次第かね。
本作のシステムはかなり細かいところまでユーザーがカスタマイズできるようになっている。SAVE・LOADの確認ダイアログを出す出さないの設定や非アクティブ時にそのまま動作させるか、CPU負荷を下げるために停止させるかなど。フルスクリーンに関しても、ワイド液晶で横長の映像になるのを防ぐためDirectXの機能を利用したアスペクト比固定モードで利用することが可能だ。ただ、Windowモード時の表示位置を記憶してくれず、ゲームを起動したりフルスクリーンから戻ったりするたびにデスクトップ中央表示になるのが惜しい。それと、確認ダイアログが設定画面の中に溶け込んでしまっているため、気付かずに戸惑う人もいそうだ。これはUI面からみた場合、目立つようにしないといけないと思う。
個人的に面白いと思ったのは背景かな。背景にあるテレビが結構長いアニメーションを延々と再生していたのに感心した。背景にあるテレビが、本来あるべき姿としてちゃんと映像が流れて動いているというところがいいね。テレビってたいていは電源オフで何も映っていない状態で背景に登場するし、新鮮な感じがした。ほかにも背景や立ちキャラが動いていて作品に対するこだわりを感じられるシステムだと思う。安直に真似をするとバグを出して評判的にマイナスになりそうだから、限られたメーカーにしかできない付加価値だといえるのかもしれない。
純愛系ラブコメであるためHは終盤までなく、エロが主目的での購入にはあまり向かないんじゃないかと思いますね。プレイ時間が長いから、早くHシーンを見たいという人の望みは叶わないわけで。学園(じゃないところもそこそこあるけど)ラブコメものが好きな人にはぜひお薦めしたいかな。特定の属性に方向性が偏った萌え系作品というのからは外れていると感じたから、萌え系が好きなライトユーザー全般がそこそこ以上のレベルで楽しめるものに仕上がっていると思いますよ。作品の仕上がり的にも、萌え系向けには平均以上のそこそこの線をいっているんじゃないかと思うしね。個人的には瑠璃子と舞がかなりヒットしたかも〜。
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攻略
本作はテキスト量が膨大でプレイにかなり時間が掛かる。一番最初の選択肢が出た時点でいったんセーブしておくことをお薦めしたい。また、エンディングを見ると選択肢が追加され、初回プレイでは攻略ができないヒロインとのエンディングも見られるようになる。追加される選択肢はカッコ書きで記しておいた。2周目で追加されるものは()で、5人クリア後の追加は〔〕にしてある。どのヒロインのルートかは学園祭の日に確定する。なお、御風里佳はほかのヒロインをすべて攻略したあとに追加される選択肢を選ばないとルートに入れないので、最後に攻略しよう。
| ☆セーブ1 |
| 前に会ったことがあるか? |
| 正直に答える |
| (さっさとこの場を去る) |
| 〔もう一度声だけかけておく〕 |
| リコを校門まで送る |
| (このまま帰宅する) |
| (七海をからかう) |
| (りんが指さした方向へ) |
| (素直に美味いと言う) |
| (もう少しのんびりしている) |
| 腹ごなしに散歩でもする |
| (演劇部の様子を見に行く) |
| (七海に舞を誘わせる) |
| (追い出す) |
| ☆セーブ2 |
| リコの手を取る |
| 【瑠璃子 HAPPYEND】 |
| ☆セーブ2から |
| りんのそばへ行く |
| 【瑠璃子 再会END】 |
| ☆セーブ1から |
| なにも言わない |
| ☆セーブ3 |
| 再びごまかす |
| ☆セーブ4 |
| さっさとこの場を去る |
| 〔もう一度声だけかけておく〕 |
| 教室へ戻る |
| ☆セーブ5 |
| 舞を家まで送る |
| ☆セーブ6 |
| 七海をからかう |
| 自力で進む |
| 素直に美味いと言う |
| お呼びに応える |
| 泉水の様子が気になる |
| 演劇部の様子を見に行く |
| 舞を学園祭に誘ってみる |
| 追い出す |
| ☆セーブ7 |
| 小夜を追いかける |
| 【泉水小夜 HAPPYEND】 |
| ☆セーブ7から |
| 願いを叶えさせてやる |
| 【泉水小夜 再会END】 |
| ☆セーブ6から |
| とりあえず中庭へ |
| 自力で進む |
| 俺の料理も負けてない |
| お呼びに応える |
| 泉水の様子が気になる |
| 一休みする |
| 舞を学園祭に誘ってみる |
| 追い出す |
| 【月野舞 HAPPYEND】 |
| ☆セーブ4から |
| もう少しあさひの話を聞く |
| 〔もう一度声だけかけておく〕 |
| 教室へ戻る |
| このまま帰宅する |
| とりあえず中庭へ |
| 自力で進む |
| 素直に美味いと言う |
| お呼びに応える |
| 泉水の様子が気になる |
| 演劇部の様子を見に行く |
| 七海に舞を誘わせる |
| 追い出す |
| 【藤崎あさひEND】 |
| ☆セーブ5から |
| このまま帰宅する |
| 七海をからかう |
| りんが指さした方向へ |
| 素直に美味いと言う |
| お呼びに応える |
| 泉水の様子が気になる |
| 一休みする |
| 七海に舞を誘わせる |
| 仕方ない |
| 【若宮明日香END】 |
| ☆セーブ3から |
| 正直に答える |
| さっさとこの場を去る |
| 部屋に入ってみる |
| 【御風里佳END】 |
(by 天城螢)

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