えろすまっしゅ！

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Ｈをして悪魔を魔界に返すパワーを貯めろ

©ブルーゲイル

主人公の所属するIT同好会はITとは名ばかり、自由奔放な部長、火守桜子のおもちゃになっていた。押しの弱い主人公は桜子の雑用係状態。そんな桜子のマイブームは黒魔術。ところが、黒魔術は見事に失敗。魔界から悪魔を召還してしまう。このまま放置しておけば魔界の軍勢が人間界にやって来てしまう。なんとかして悪魔を返さなくてはならないが、そのためのエネルギーは人間のＨ。かくして、主人公は部員の女のコたちとＨをすることに。

ゲームは会いたいキャラを選ぶだけのお手軽仕様で、サクサクとテンポ良く進んでいくので、ストレスを感じることなくプレイ可能。全体の3/4くらいが共通ルートで、個別ルートが短いのが気になるけど、既読スキップが高速なのでストレスにはならないでしょう。ただ、スキップする部分が多くなってしまうので、ボリューム感は感じにくい。なので、じっくりと楽しみたいという人には向かないかな。お手軽に、気楽にプレイしたという人向けだね。

物語はジャンル的にはエロコメディーということになると思うんだけど、ストーリーが中途半端という印象。召還された悪魔のメッシーは怪しげな関西弁でやたらと人間界になじんでいるし、部長の桜子は悪魔にお茶くみをやらせるような剛の者。さらに幼なじみの長瀬汐音はその桜子に互角にやり合えるほどのじゃじゃ馬娘と、いいキャラクターが揃っているんだけど、それらのキャラクター同士の掛け合いがあまりないので、物語がひどく平坦になってしまっているんだよね。特に悪魔のメッシーは強大な力を持っているくせにお人好しで、人間にこき使われたりして美味しいキャラなんだけど、イベントに絡んでくることはほぼ皆無。こういうキャラクター同士を絡ませれば、ドタバタとした楽しいイベントを作れそうなのにもったいなかった。

©ブルーゲイル

ではエロはどうなのかというと、実用性については「？」がつく。まず、イベントはトータルで54あるので十分ではあるんだけど、CGの使い回しが多いのが問題。CG枚数自体は差分抜きで81枚あるので、決して少ない訳ではないんだけど、それ以上にイベントが多いためCGの使い回しが増え、結果的に体感的なボリューム感を減らしてしまった感じ。CG枚数を増やせないなら、イベント数を減らしてCGの使い回しを無くし、1つ1つのイベントのボリュームを増やした方が良かったかも。次にキスのみ、愛撫のみというイベントが多いこと。悪魔を魔界に返すためにはＨをしなければならないという大義名分があるんだから、最初からエロ全開でも良かったと思うんだけど、最初のうちはキスや愛撫だけでイベントが終わってしまうという、プレイヤーにとってはフラストレーションの溜まる仕様。初回はノーマルなＨ、2回目以降はコスプレやアブノーマルなＨにエスカレートしていくという方が良かった気がするね。それでも、テキストがエロければよかったんだけど、このゲームの主人公は早漏気味の上、1発でエネルギー切れになってしまうので、イベントの尺も短い。実用性の面ではあまり期待できないというのが正直な感想。

何というか、このゲームはどういうゲームで、どこでプレイヤーを楽しませようとしたのかコンセプトが曖昧になってしまっている感じだね。ギャグでもエロでもなにか突出した点があれば良かったんだけど、それがないので物足りない感じになってしまっている。ただ、突出した点が無いぶん致命的な部分もないので、あまりに過大な期待をしなければ、プレイして後悔することもないんじゃないかとも思う。とりあえず、CGが気に入ればプレイしてみてもいいんじゃないでしょうか？

   使い方

攻略

桜子、初、梨里の3人はエンディングが2つずつあるので要注意。ハッピーエンドは目的のキャラを追いかけていけばいいので簡単だけど、もう1つのエンディングはキャラの好感度を最高にしないようにしなければならない。選択を間違えると目的のエンディングに行けなくなってしまうので気をつけよう。汐音はエンディングが1つしかないので、単純に好感度を上げるようにプレイすればOK。ハーレムエンドはやや難易度が高いが、できる限り多くのＨイベントを拾うようにプレイすればいいだろう。

（by Suno）