麗佳牝犬調教

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人里離れた館で奴隷を調教

物語の舞台となるのは美しい令嬢を、愛玩隷嬢に調教するための館。館に迷い込んだ光一は、3人の令嬢を調教することになり、その仕事を終えると姿を消した……。それから1年後。光一の調教した愛玩隷嬢の1人が逃げ出し、光一に会うために館に戻ってくる。館は愛玩隷嬢の再調教を決定し、プロの調教師である主人公に仕事を依頼してきた……。

©Delta

物語は2006年3月に発売された『愛玩隷嬢〜Doll〜』の続編。キャラの説明などは一切なしに物語が始まるので、予備知識なしにプレイを始めると、ストーリーが理解できないかもしれない。ヒロインとなるのは前作でも登場した二階堂麗佳1人だけ。こうした物語の作りや、前作がフルプライスであるのに対して今作は低価格であることなどを考え合わせると、続編と言うよりはファンディスクと考えたほうがいいかもしれない。まあ、前作のあらすじだけ知っていれば、今作を楽しむことは可能だけどね。

物語のほうはというと、ダークな調教モノ。主人公は根っからのサディストでプロの調教師ということで、調教しているうちに愛が芽生えて……などというぬるい展開は一切なし。「愛なんていらないぜ！」という鬼畜者には最適の作品だろう。プレイしていて感じたのが、低価格ソフトとは思えないほどのボリューム感。CG枚数こそ差分抜きで28枚と決して多くはないんだけど、CG差分が多く、テキスト量が多いので低価格ソフトにありがちな薄っぺらさはまったく感じなかった。調教モノという性格上、ゲームのほとんどがＨシーンということになるんだけど、1つ1つのシーンを十分なテキスト量を費やしてしっかりと描いているので、価格以上の満足度がある。さらに、選択肢の数が多くて、その組み合わせによってシナリオが複雑に分岐するので、「ゲーム」としても楽しめるのはいい意味で予想を裏切られた感じ。ダウロード版で税込み3150円と、低価格ソフトとしてはやや高めの値段だけど、これならコストパフォーマンスは抜群といっていいんじゃないかな。

©Delta

ただ、万人に、あるいは前作のファンに無条件でお勧めできるかというと疑問があるのも確か。まず、前作は主人公が一般人ということもあって、愛のある調教という雰囲気だった。それが今作ではとことんサディスティックに調教するというストーリーになっている。ルートによっては前作の主人公のその後が語られることもあるんだけど、これもおよそ救いのないもの。というわけで前作のファンにとっては「こんなはずでは……」ということになってしまうかもしれない。それから、ゲームの難易度も少々高すぎるように思う。難易度の高さそのものを否定する気はないけど、難易度が高いなら高いで、ヒントをゲーム中に入れてほしかった。このゲームはクリアの手がかりになるものがゲーム中にほとんどないので、難易度が高いというより理不尽に感じられることもあったんだよね。メッセージスキップを利用すれば10分程度で1プレイを終わらせることができ、繰り返しのプレイが苦にならないので、致命的な問題ではないけどね。そして、最大の問題点はＨシーンの多くが獣姦という点だろう。獣姦そのものはこのゲームが業界初というわけではないけど、獣姦メインというのは引いてしまう人もいそう。いずれの点もだからダメというわけではないけど、好みはハッキリと分かれてしまいそうだ。

内容的にかなりプレイヤーを選んでしまいそうなゲームなので、自分がどんなゲームを求めているのかをハッキリさせてから手を出さないと、後悔する可能性もありという作品。個人的にはこういう展開もありかなと思えたし、価格以上の完成度を持っていたということで、オススメ度は☆4つ。純粋に鬼畜なストーリーが好きで、獣姦に耐性があるならオススメできる。なお、ダウンロード版とパッケージ版では音声のサンプリングレートに違いがあって、パッケージ版のほうが音声が高品質になっているらしい。音声の品質に拘りがあるならパッケージ版、拘りがないならダウロード版がオススメだ。

   使い方

攻略

低価格ソフトとは思えないほど選択肢の数が多く、フラグも分かりにくい。玲を調教に利用すればEND01、とことんサディスティックな選択をすればEND05。中途半端な選択をしていけばEND02〜04のいずれかということになっているようだ。

（by Suno）