ガンガン生射ち２

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精子をほしがる女の子

今よりも300年後の世界では、遺伝子操作で容姿などを好みにいじっていたためか、出生率の大幅な低下と女性しか生まれてこないという深刻な問題に見舞われる。冷凍保存された精子ももはや残り少なく、人類滅亡の危機を迎えていた。そこで過去の世界へ飛び、精子を集めるプロジェクトを推進することになった。主人公の前に現れたのはそのプロジェクトで未来からやってきたというトモヨとユキという2人の美少女。「精子をもらいに来ました」という、理性がどこかへいってしまいそうな言葉が平穏な日常をぶち壊すのだった……。

©Acme.X

本作はAcmeのデビュー作『ガンガン生射精！〜お兄ちゃん、ボク、XXしちゃう!』のシリーズ2作目ということになりますが、続編ではありません。まったく別の独立した設定＆ストーリーですから。前作を未プレイでも大丈夫……というか、少なくとも初期出荷ぶんには前作も同梱なので一緒に楽しむことができます。「お兄ちゃん」と甘えてくる純真無垢な年下の女の子にガンガン中出しする前作が付属しているというわけですね。ちなみに前作は、作品の発表時には『ガンガン生射ち！〜お兄ちゃん、ボク、妊娠しちゃうっ〜』だったんですが、確かタイトルが当時の倫理基準に違反していて改題することになったという曰わく付きだった記憶が……。

ヒロインは未来から来たトモミと、従姉妹で幼なじみのさやかの2人。ユキはトモミを連れてきたあと未来に戻ってしまうようで、再登場するのはトモミが凌辱されてからの追加の獲物という感じでサブキャラっぽいです。ストーリーのほうで不思議なのは、精子をもらいに来ているのに、性の知識が全くないウブで無垢なトモミという意表を突いた展開ですね。未来人は何を考えてこのようなプロジェクトを行なっているのやら……と心配してしまったりして。

個人的には、メーカー的に前作となる『プロジェクトSEX 集団妊娠〜アスリートを孕ませろ！〜』でも気になっていた設定は興味深いのにそれを生かし切れておらず惜しい出来というのは今回も……という感じかな。もしかすると過去作品よりも悪化しているかもしれません。購入側としては非常に残念で「こんなはずじゃなかった」とパニック気味です。本作における問題点は、シナリオにバラツキがありすぎること。Ｈシーンが3〜5クリックで終わって次の展開へ進んだりするという「え？？？」という展開があるのですよ。その数倍以上のボリュームのＨシーンがあったりという不安定なボリュームのシナリオとなっています。具体的に言うと、処女喪失シーンはそれなりにボリュームがあるのに、ルートによってはタイトルへの期待に反して（中出し／外出しなんかの表現もなく）淡々と数クリックで進んでいってしまうあたりが惜しい。というか、ジャンルを考えれば数クリックでエロシーンが終わってしまうという淡泊さはどうなの、というのが本音かも。タイトル的に期待されている部分が淡泊でボリュームがないというのが大きな問題だと思う。

なんといいますか、今回も設定は面白いのに残念ながら活かしきれていませんでしたのひと言という感じです。もったいないなぁ。設定には期待させられるだけにアドバイスに行きたいぐらいかもしれません(苦笑)。開発室はオレっちの自宅から徒歩10分圏内だから。

   使い方

攻略

簡単だから攻略なんかは不要だと思いますが、一応チャートを載せておきましょう。未来から来たトモミを無視することでさやかのルートに入ることができ、倉庫でトモミを犯した場合にはバッドエンドっぽいルートへ進んでいく。トモミの相手をした場合は次の選択肢で凌辱系か純愛系かに別れている。すべての選択肢で分岐しているため、コンプリートするには全部通過しなければならない。

（by 天城螢）