鬼神楽

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宿敵の鬼を倒すための戦いが始まる

©Studio e・go!

プレイヤーは主人公の木島卓となって、家族を殺した仇敵芳賀真人を討ち滅ぼす戦いに挑むことになる。芳賀は美しい青年に見えるが、じつは恐るべき力を持った真性の鬼！　さわやかな笑顔のまま殺人を楽しむという、まさに正真正銘の殺人鬼だ。並の人間に芳賀を討ち滅ぼすことなど出来はしない…。しかし、すべてを奪った芳賀を倒すため、主人公は人間を捨てた！　今まで倒してきた鬼の肉を喰らい、自らも鬼の力を宿していたのだ!!　鬼の力が増強するほど、人間としての理性が失われていく主人公。はたして、主人公は人間の理性を保ちながら、仇敵芳賀を屠ることが出来るだろうか？

このゲームは、主人公の木島と宿敵芳賀の戦いを描いた作品だ。物語は章仕立てで構成されており、AVG部分の会話をクリアしたら、戦術級のSLG画面へと移行する。戦闘に参加するのは主人公の木島と、彼に協力してくれることになった巫女、天神かんな・うづき姉妹だ。3キャラで無数の敵と戦うのは無理なので、式神を召還し自軍を増強しながらステージクリアをめざしていくことになるぞ。

戦闘はタクティカルコンバットで、勝利条件を満たせばステージクリア。体力回復ポイントを橋頭堡に戦い、経験値を稼ぎキャラを成長させれば、ちょっとやそっとでは負けない戦いが可能だ。しかし、このゲームは負けることも重要だったりする。敵に体力を奪われた巫女姉妹のＨシーンが見られるからね！　戦いに勝てずに苦戦することはあまりないが、思うようにＨシーンを回収できなくて苦戦することは多々あり。姉妹を倒した怪物の種類によって、見られるＨシーンが違うので、まんべんなく敵に倒される必要があるのだ。倒して欲しい敵が攻撃せず、別の敵に倒されるという悔しい思いを何度もしましたヨ。

また、初めて怪物に犯される処女喪失Verと、何度も犯された汎用Verの違いもあるので、すべてのVerを制覇するには、相当数の敗北を積み重ねる必要がある。戦いを何度も繰り返していると、CG回収が面倒に感じてくる人もいるかもしれない。最初は完全勝利をめざし先にエンディングを制覇し、負けCGは後で回収する方がいいかも。1ステージでモタモタしてると、物語の流れがスローモーになって感情移入しにくくなるからね。

戦闘のバランス自体は悪くないので、SLGとして十分楽しめるね。レベルが低すぎると苦戦するが、同じステージを繰り返し戦い経験値を稼ぐことができるので行き詰まるリスクは低い。Ｈシーンの回収は若干面倒ではあるが、人気作家山本和枝の美麗なCGがご褒美ならば、多少の苦労もヘッチャラだ。巫女が妖怪たちに犯される設定は、拙者の趣味のど真ん中だしね！　繰り返しプレイは要必須なので、1つのゲームで長く遊びたい人にオススメしたい。

（by イ・ヤン提督）