あやかしびと
| propeller | Windows98/Me/2000/XP | 800x600 |
| 7800円(税別) | 1Play約12時間(音声オン時で約15時間) | 属性:伝奇モノ |
| 難易度:4 | 2005/6/24発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
燃えと萌えの融合したシナリオ
©propeller
太平洋戦争終結から十年後。敗戦国を中心として異形の姿、力を持つ者たちが出現した。彼らは人妖と呼ばれ、忌み嫌われたが、やがて地方都市、神沢市隔離されるようになる……。そして現在。危険な力を持つが故に、神沢市ではなく、孤島の病院に隔離されていた主人公は、すずという少女と出会い、ともに島を脱出。神沢市に潜り込んだ2人は、憧れていた学園生活を始める。だが、ある秘密を巡って、政府機関や邪悪な存在が2人を狙い始める……。
propellerブランドの2作目が本作。2作目といっても、実力派のクリエイターたちが作ったブランドなので、安定感は抜群。プレイ前に不安だったのは、前作がギャグ中心だったのに対して、今回はシリアス路線ということ。でも、実際にプレイしてそんな心配は完全な杞憂だったことが判明。物語前半は学園を舞台としたラブコメテイスト。そして、後半は怒濤の展開のシリアスと、ある意味、オーソドックスな展開といえるが、圧倒的な勢いというかパワーを感じられる作品という印象。
ヒロインとなるのは一乃谷刀子、ターニャ、飯塚薫、如月すずの4人。この4人はもちろんのこと、それ以外のサブキャラたちもしっかりとキャラが立っているのは好印象。そして、完全無欠なヒロインがいないというのもポイント。物語の中で弱さをさらけ出し、それを克服していく様がしっかりと描かれているのだ。個人的には強さと弱さを併せ持つ刀子が一番のお気に入り。切れ味鋭いギャグを持つトーニャも捨てがたいんだけどね。それぞれのキャラのエンディングに関しては、大団円といえるエンディングがなかったのが印象的。なにかを犠牲にし、それでも明日に向かって歩いていくという、少しだけもの悲しさを感じさせながらも、綺麗なまとめ方をしているものが多い。
そして、忘れてはいけないのが男性陣の活躍。美少女ゲームでは単なる脇役になっていまいがちな男性キャラだけど、この作品では男性キャラが実にかっこよく描かれている。主人公とともに戦うことになる学園の仲間たちはもちろんのこと、敵である九鬼や見た目はただのチンピラにしか見えない輝義、小男で醜い容姿の比良賀まで非常にかっこよく描かれているのだ。こうした男性キャラが命を賭けて戦う後半は、この作品の最大の見せ場。もしも、彼ら男性キャラがいなかったら、この作品はごく平凡なものになっていたはず。
非常に高い完成度を持つ本作だが、欠点もないわけではない。逃亡者であるはずの主人公が、ノンビリと学園生活を送り、しかも結構目立ってしまっているあたりは「ちょっとこれはまずいんじゃないの?」といいたくなってしまうし、女のコたちが主人公を好きになっていく過程が今ひとつ曖昧なのも問題。恋人同士になったあとの描写はかなり萌えるものがあるんだけど……。特に薫シナリオは主人公と薫が出会った瞬間に、薫が主人公を好きになっているようにしか見えないので、ちょっとストーリー的に無理がある感じ。また、CG枚数は決して少ないわけではないが、プレイ時間がかなり長いので相対的に少なく感じてしまう。この点に関しては、テキストだけでも楽しめるクオリティなので、大きな問題ではないけどね。
オススメ度で☆5つにしようか最後まで悩んだけど、あらゆる面で完璧というわけではないので、あえて☆4つ。限りなく☆5つに近いと考えてもらえればいいかと。かなりプレイ時間が長いので、手軽なゲームがほしいという人には勧められないけど、じっくりと物語を楽しみたいという人はぜひプレイして見もらいたい作品。
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攻略
本作では最初に攻略できるルートは限定されている。特定のエンディングを迎えることで新たな選択肢が出現し、攻略可能なルートが追加される。そのため、攻略順序に気をつけなければならない。また、セーブ4直後に発生するHシーンの選択肢にも注意が必要だ。別の選択肢を選ぶとCGが変化する。これはCGが変わるだけでなく、エンディング分岐条件にもなっているので気をつけよう。
| 起き上がらない |
| 何歳? |
| 他にどんな力がある? |
| 本当に妖怪? |
| ☆セーブ1(エンディング回収用) |
| 少年の案を呑む |
| 【バッドエンド】 |
| ☆セーブ1から |
| 少年の案を拒絶する |
| ☆セーブ2 |
| 刀子先輩のもとへ |
| 上級生の教室へ |
| 自力で突破する |
| レスリング部の調査を手伝う |
| ☆セーブ3 |
| 会長と一緒に帰る |
| ☆セーブ4 |
| 外で出す |
| 生徒会の皆の顔を思い浮かべた |
| ☆セーブ5(エンディング回収用) |
| 逢難を斬る |
| 【刀子バッドエンド】 |
| ☆セーブ5から |
| 逢難を受け入れる |
| 【刀子エンド1】 |
| ☆セーブ4から |
| 中で出す |
| 刀子さんの顔を目に焼き付けた |
| 逢難を受け入れる |
| 【刀子エンド2】 |
| ☆セーブ2から |
| トーニャのもとへ |
| 上級生の教室へ |
| 助けてもらう |
| 美術部の調査を手伝う |
| トーニャと一緒に帰る |
| しばらくならいてもいい |
| すずの弁当を先に食べる |
| ☆セーブ6(シーン回収用) |
| トーニャに |
| 【トーニャエンド】 |
| ☆セーブ6から |
| すずに |
| ≪エンディング終了まで回収≫ |
| ☆セーブ3から |
| トーニャと一緒に帰る |
| すずの元に帰ろう |
| この際だ、女性陣に確認しよう |
| 目の前の女性に問いかける |
| 【薫エンド】 |
| ※刀子(1or2)、トーニャ、薫エンドを見ていることが条件 |
| ☆セーブ2から |
| さくらちゃんたちのもとへ |
| 下級生の教室へ |
| 自力で突破する |
| ここに残って色々と雑事 |
| さくら・美羽と一緒に帰る |
| 自分で伝える |
| さくらちゃんのところへ向かう |
| ☆セーブ7(エンディング回収用) |
| 熾天使薬を使わない |
| 【ハッピーエンド】 |
| ☆セーブ7から |
| 熾天使薬を使う |
| ☆セーブ8(エンディング回収用) |
| だめ |
| 【ノーマルエンド】 |
| ☆セーブ8から |
| いい |
| 【トゥルーエンド】 |
| ※刀子(1or2)、トーニャ、薫エンドを見ていることが条件 |
| ☆セーブ1から |
| 少年の案を拒絶する |
| すずのもとへ |
| ≪飲み会シーン終了まで回収≫ |
(by Suno[レビュー]&水樹瞬[攻略])

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