ボクだけの肉欲人形〜白濁のコスプレイヤー〜

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1枚の写真が人生を狂わせる……

今村道隆はアニメやゲームを好み、2次元の世界で心が癒されるという主人公は講義中にイラストを描いていた。それに気付いた美人の五月から声をかけられる。アニメの話題で盛り上がり、五月を自分が所属しているビジュアルアート同好会に誘うのだった。そして五月だけでなく、彼女の親友である朱里も同好会に入ることになった。同じ2次元を愛するものとして五月と親しくなれたため、彼女を勝手に運命の女性と思い込む主人公だが……。、ある日の夜、五月のハメ撮り写真が送られてきて、裏切られたという思いからキレてしまう。そして五月に復讐しようと決意するのだった。

©2008 カウパー All Rights Reserved.

コスプレ好きなメインヒロインの五月は内気で恥ずかしがり屋の清純派。意外にしっかりしていて、女誑しの会長に言い寄られてもうまく立ち回って逃れている。気が強くて口の悪い朱里は五月を守るために同好会に入ったため、五月に近付く男たちに目を光らせている。実は五月に恋しているので、主人公を嫌うのは最大のライバルだからだったりする。幼馴染のお姉さんである桜は主人公LOVEで独占欲が強く、ちょっと心が病んでいる感じのお方。主人公を自分のものにするためならば手段を問わない危ない人であり意外なキャラだった。

ストーリーのほうは根本的な部分で微妙な気がする。脳みそが精液でできてるんじゃないかという女癖の悪い会長がいる同好会に、主人公が五月を誘うなんて違和感がある。そして、独占欲の塊のような桜が、ライバルになるであろう五月や朱里を熱心に同好会に勧誘するといった部分が理解できなかった。狂気に呑まれた桜のエンディングを見たあとだと特にね。何でそのような設定にしたのだろうと不思議に思っちゃったんだよね。そんなわけで、おそらくストーリーが合わない人もいるんじゃないかなと。

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ゲームの流れとしては、ヒロイン3人のうち誰かとＨするとイベントの日にそのヒロインとコスプレＨイベントが発生する。それを数回繰り返して、ほかのヒロインを巻き込むか、そのまま突き進むかでエンディングが分岐するという感じの作りとなっている。奴隷に堕とす作品だと気になる人も多いであろう堕ち方のほうはというと、即堕ちで混乱するプレイヤーが多そうかな。2回目のＨの時にはもう忠実なシモベ状態みたいな感じになってたりするからね。どのヒロインも3回目のＨのときにはほぼ淫乱化している状態だ。低価格ゲームじゃないんだから、もうちょっとなんとかしてほしかったというのが正直な感想。

システム面では、バックログはそこそこ遡れるのはいいんだけど、メッセージスキップがいただけない。本作はルートは基本的に共通で、途中の選択肢の選び方で終盤だけ分岐するタイプだが、既読スキップは実質使い物にならなくて困る。なにしろ、ほかのルートで見た共通シーン部分が未読と判定されて止まってしまう困った仕様だ。異なるルートに入るごとに既読部分も未読と判定されては実質的に既読スキップとして利用することはできないだろう。ほかには、状況と背景が一致していないシーンが目立ち、プレイヤーによっては興醒めしてしまうかもしれないのが残念だ。なお、CGモード枠は51個でシーン回想は29種類なので、税込7140円のソフトなりのボリュームといったところだろうか。テキスト量はあまり多くなく感じたので、ややコストパフォーマンスは悪いかなという印象だけどね。

トータルで見るとコスプレの種類が思ったよりも少ないのが惜しいが、即堕ちを許容できるのであればそれなりに楽しめるかなという印象だ。ちなみに、どのルートでも写真はアイコラだったので五月は処女。調教する対象のヒロインが処女のほうがいいという人も安心してね。それにしても、ひと通りエンディングを見ると純愛ルートに入れる展開があったのは意外だったかな。純愛ルートはないと思っていたから。お薦めは悩んだがシステムまわりのマイナスを考慮して☆☆としておいた。

   使い方

攻略

桜と朱里は選択肢で彼女たちのほうを選んでいけばルートに入ることができ、終盤の選択肢でエンディングを分岐させることが可能だ。五月は序盤の選択肢と終盤の選択肢をきっちり正解を選ばないと見られないエンディングがある。

（by 伊織舞也）