デモニオンⅡ～魔王と三人の女王～

魔王軍を率いて3カ国の女王さまを手中に収めろ！

田舎の片隅で怠惰な生活を送っている主人公・カイムは、じつは約百年前に人間たちに滅ぼされたディアボリカ（魔族）たちの王国ハドスの王子。そんな彼のもとに、両親を人間に殺されたディアボリカの少女リズベルが訪れ、迫害されている同胞たちを救うため、ハドス再興を成し遂げて欲しいと訴えてきたのだ。御家再興になどまったく関心のないカイムだったが、ニルト地方を治めるブライトリーフ・エルフの王国ルザリオ、東方の皇国シュカ、氷の帝国キロスの女王が極上の美女と知り、大の女好きであるカイムは、彼女たちを自分のモノにすべく挙兵を決意するのだった。はたして、魔王カイム率いる魔王軍は、ハドス再興を成し遂げ、宿敵の3王国を併呑できるだろうか？

©アストロノーツ・シリウス

まずはレビューを書くにあたって、先に断っておきやす。トゥルーエンドはまだ見てません。ゲーム1巡目でシュカ編をクリアした状態ッス。3巡目のトゥルーエンドをクリアした人が読むと「なにトンチンカンなこと言ってるんだよ！」と、甘い部分があるかもしれないのでご注意を。で、そもそもなんで中途ハンパな状態でレビューを書くかと申せば、戦闘回数がメチャ多くて、1巡目をクリアするだけで1週間以上もかかってしまったのねん。シュカ編を全ステージ100％にしながら進めたら、クリアまで185ターン。途中のフリーダンジョンは1つしか制覇してないので、こちらも完全制覇しながら進めてたら200ターン以上は余裕で突破したと思う。周回プレイを前提としたゲームだけに、かなりのボリュームになっちょります。このままのペースだとレビュー書くタイミングを逸してしまうので、経過報告って感じでご勘弁を。

さて、前作はもっとお手軽にクリアできたのだが、それは防御戦だけに専念できたおかげだろう。本作でも前作と同じタワーデフェンス系RTSの防衛戦もあるが、拠点を防衛するだけでは物語は進まない。軍団を編成して敵の拠点を攻め落としていく必要があるのねん。この侵攻戦が加わったことで、プレイ時間が数倍にも跳ね上がったワケやね。侵攻戦が厄介なのは、敵が仕掛けているトラップ数が多すぎること。序盤はトラップに引っかかっても、ゴリ押しできるぐらいのダメージしか喰らわないけど、中盤以降からは体力がモリモリ削られるのねん。ゴリ押しできる程度の破壊力だと、罠が存在する意味がなくなるので、破壊力が増していくのは仕方ない。でも、破壊力抜群で数も多い罠に対し、自軍で罠解除スキルを持ってるのはスパッキオだけ…。ひとりじゃ処理できもはん。もちろん、量産ユニットで罠解除を持ってるゴブリンやボガードを動員すれば、罠の解除もしやすくはなる。でも、個人的なポリシーとして、量産ユニットを混ぜた軍団ではなく、主要キャラだけで軍団を編成したいワケで…。

©アストロノーツ・シリウス

まぁ、個人的なワガママで苦戦してる面もあるけど、罠解除スキル持ちを増やしてもサクサクとクリアできるかといえばNOである。罠のある場所には敵兵が待ち構えていることが多く、体力の低いゴブリンたちを先行させるとフルぼっこ状態。罠解除ユニットを守るため集団でトラップ付近に前進し、敵を倒しながら解除することになるのねん。かなり神経を使った移動指定をくり返すため、侵攻戦はかなりツライ…。フロアボスが控えてる部屋の罠数が多いのは納得できるが、普通の通り道にも罠がメッチャあるのはいかがなものだろうか？　本来の罠って、「まさかこんな場所に！」という場所に設置するから引っかかるのではなかろうか。設置数をメチャクチャ増やして、強制的に罠にハメるのはどーかと思う。ゲームバランス的に接戦を演出したいなら、敵ユニットの戦闘力の強弱で調整して欲しいなぁ。一方、防衛戦は前作のシステムを踏襲したものでバランスは良好。戦闘を委任せず、直々に指揮をとっても苦痛には感じないね。おいどんは全戦手動で戦ったでごわす。

なんか罠に関することばかり書いたけど、1巡目をクリアしたとき感じた印象は「罠がキツイ」だったのは事実。キャラが成長した2巡目以降は、少し楽になるかもしれないけどね。ちなみに1巡目をクリアした段階では、Ｈシーンの達成率は30％程度。3割しか味わってない状態で、エロの批評を書くのはどーかと思うのでザックリした感想だけ一言…今のところ大満足！　やっぱり、Ｍ＆Ｍが描くムッチリした女性は、フェロモンむんむんで最高だね。まぁ、和姦Ｈが大半を占め、凌辱テイストのＨが少ないのがやや残念ではあるが、残り70％のＨイベントにも期待大。ちょっぴり前作と作風が似すぎて新鮮味が薄い気もするけど、1巡目終了時点で★4個の満足度で遊べてます。じっくり遊べてエロも充実した大作をご所望の方にオススメしたいな。全ルート制覇できたら改めてレビューを書く予定だけど、挫折してしまう可能性もあるのでご了承を…。

（by イ・ヤン提督）