グリザイアの楽園-Le Eden DE LA GRISAIA-
フロントウィング | WindowsXP/Vista/7/8 | 1280x720 |
9240円(税込) | 1Play8時間 | 属性:アクション、シリーズ作品 |
難易度:1 | 2013/5/24発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
ついに宿敵ヒース・オスロとの決着をつける時が来た!
©フロントウィング
政府施設に監禁されていた主人公・風見雄二の身柄は、ヒース・オスロ率いるテロ組織に引き渡されようとしていた。雄二を育てたオスロは、優れた戦闘マシンである雄二を再び手中にし、彼のクローン兵士を作る計画を推進していたのだ…。一方、雄二の危機を知った美浜学園のメンバーたちは、彼を救い出すため奔走していたが、政府とテロ組織という強大な敵を相手に為す術がなかった。ところが、そんな彼女たちに希望の光が差し込んできた! 政府中枢の国防を担っている"教授"と呼ばれる人物の協力を得られることになったのだ。信用できるか否かはわからないが、信じるしか雄二を救う方法はない…。はたして、美浜学園のメンバーたちは、雄二を奪回することができるだろうか?
本作は、『グリザイアの果実』『グリザイアの迷宮』に続く完結編で、シリーズをプレイ済みの人向けのシナリオ構成になっちょります。"本作からデビューし、気に入ったら過去作に手を延ばす"というプレイスタイルには適していないのでご注意を。ちなみに、パッケージにシリーズものであることは一切明記されてない。普段から情報収集してない人が、なんとなくパッケージの印象で衝動買いしたら災難だね。本編プレイしても???の連続。今の御時世、なんの情報も調べずにゲームを買う人がどれだけいるかわからないけど、一応続編であることはパッケージで示唆するか、サブタイに「完結編」などの一文字を入れるべきだと思う。
©フロントウィング
さて、本作のストーリーは、大きく分けると雄二視点とヒロインサイドの視点で構成されておりやす。雄二視点は、物語の核心に迫るシリアスな展開が楽しめ、とくに亡き姉・一姫に関する種明かしが見どころのひとつ。かなりぶっ飛んだSF設定に驚かされたけど、個人的にはこういう展開は大好物です。まぁ、リアリティあふれる世界観と緻密な設定が魅力だった過去作品と比べると、ちょっとテイストが違って違和感を覚えなくもないけどね。違和感といえば、最終決戦の描写は展開に無理があるというか、ちょっとご都合主義すぎる気も…。せめて、瀕死の重傷を負った雄二が、あの規模の爆発に巻き込まれながら、あの場所からどうやって脱出したか、きっちり描いて欲しかったなぁ。「ヒーローだから死なないんです」的な、ハリウッド系アクション映画みたいなオチは、もう少し工夫の余地があったのでは?
一方、コミカルなノリ満載のヒロイン視点はメチャ楽しめました。もちろん雄二救出作戦を立案していく話なのでシリアスな部分はあるけど、個性あふれるキャラの掛け合い漫才的なトークが面白かったでごわす。SDキャラを使った演出も効果的で◎。緊張感あふるれる展開とコミカルな要素がうまく融合してて、まさに緩急自在のストーリーを楽しめました。中だるみ感を感じさせないスピーディーでメリハリのある展開は秀逸! ただ、惜しむらくはエンディング…。たしかにハッピーエンドではあるけど、あの娘のファン以外は「このオチでは納得できん!」と思っちゃうんじゃないかなぁ。シリーズラストを飾る結末としては、ちと安直だった気も…。あのオチはファンディスクで描く方が合ってるんじゃないかな? 本作が好きな人ほど「こんなハズじゃなかった」と思うかもしれないけど、それでもトータルでは十分楽しめる秀作だと思うよ!
攻略
最初は本編である「ブランエールの種」しかプレイできないので、まずはここから攻略だ。といっても、分岐はラストの選択肢のみ! 両エンドをサクッと回収し、「プロローグ」「楽園アフター」「デイブ教授の抜きまくりchannel」を楽しもう。こちらは選択肢がないので攻略は不要ッス。
オスロエンドルート |
「ブランエールの種」からゲームをスタート |
使わない |
☆セーブポイント |
オスロになる |
オスロエンド |
ハッピーエンドルート |
☆セーブポイントから |
オスロにはならない |
ハッピーエンド |
(by イ・ヤン提督)