信長の欲とボウ
FAIRYTALE | WindowsXP/Vista/7/8 | 1280x720 |
2980円(税込) | 1Play1時間30分 | 属性:国盗り |
難易度:3 | ダウンロード版:2013/8/9発売 パッケージ版:2013/10/25発売 | オススメ:☆☆ |
敵国を攻略して姫武将と……♥
信長と共に本能寺で炎に囲まれたトウキチは、気がつくと異世界へと迷い込んでいた。そこはノブナガと自分以外の武将がおなごである世界。さらに切腹の代わりに勝者へ股を開く慣わしがあった。奇しくもノブナガが天下布武に動く前というタイミングだったため、持っている知識を活用して軍師となって戦っていくことになる。
©2013 FAIRYTALE/SLP ©FANDC.CO.JP
本作は低価格帯の戦国国盗りゲームだ。タイトルとは裏腹にノブナガの元でトウキチとして軍団を率いて戦っていくことになる。国盗りゲームとしてはかなり小規模で、敵はアケチ、サイトウ、ロッカク、アザイ、アサクラの5勢力のみ。敵はそれぞれ3つの領地を持っていて、ひとつ制圧するごとにHシーンが発生するようになっている。挿入シーン(アナルを除く)は3回目のHだけだから、エロゲーとしてはやや微妙に感じる人もいるんじゃないかな。難易度は3種類用意されていて、戦闘を仕掛ければ必ず勝利してサクサクとイベントHを楽しめるイージーモード、敵が攻めてこないノーマルモード、やり込みたい人向けのハードモードがある。ただ、イージーモードではエンディングが見られないけどね。
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戦争をするには国力を上げなければならないが、時間がかかると敵も強くなるからのんびり進めるわけにもいかない。1月は税金で資金が増加、7月は乳力が大幅増加、10月は年貢で補給が増加、ほかの月はランダムイベントで増減があるようだ。最初は内政で国力を上げて、1月の資金増加を利用して攻め込む感じになると思う。資金は内政アップや出撃・迎撃での部隊で消費されるため、ある程度残しておかないと戦いができなくなる。ノーマルモードでは敵は攻めてこないけどね。それと補給は、戦闘時の体力回復や気力回復で消費されるので戦いに重要。補給が十分にあれば負けることはない。
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部隊は足軽、鉄砲、騎馬の3種類があるが、移動力や射程などが異なる程度。SRPGなので敵との戦いは部隊種別はあまり関係なく、レベルの高いほうが有利に戦えるように感じた。高レベルの敵を倒すと一気にレベルが上がるが、自ユニットより高レベルの敵へはほとんど攻撃が通らない。強敵を倒すには敵の気力を減らして戦闘力を弱めたり、乳力を使って全体攻撃を行なったりしていくことになる。戦闘マップは地形に高低差があり、鉄砲隊は自分よりも高い場所にいる敵を射撃できない。
このゲームは継続プレイができるため、2周目からは自軍も強い部隊を最初から戦闘に投入できるのだが……。このゲームは継続時に敵のレベルも引き継がれてしまうため、クリアデータの引き継ぎは戦闘においてあまりメリットがないかもしれない。クリア前に乳力、資金、補給を蓄えておいて引き継ぐと序盤がかなり楽になるぐらいだろうか。自軍のLv上限は99だが敵は100を越えたりする。まあ、引き継ぎプレイ開始時には3桁のレベルになっている敵もLv99に戻るので無理ゲーにはならないから安心だ。
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ちなみに、基本CGモード枠は24個で差分込み97枚。回想シーンは27種類が用意されている。もう少しCGがほしかった気はするかなぁ。ヒロインは腹心のマサカツは新たな勢力へ攻め込むごとにHシーンが発生し、アケチ、サイトウ、ロッカク、アザイ、アサクラの5人は領地の制圧でHシーンとなるから、CGと回想のコンプリートは難しくないはずだ。
本作を遊んで思うのは、いろいろと要素を盛り込んでみたもののユーザーインターフェースの作り込みが甘くて惜しいって感じかな。戦闘シーンは1ターンで体力回復、気力回復、移動、攻撃のいずれか1回しか実行できず、その指示の順番も固定というのが遊ぶ上で一番厳しかったですね。イマドキのゲームシステムではないと思う。せめて攻撃範囲の確認か、攻撃が届かない場合に移動させてほしかった。ちょっとこれではハードモードでやり込みプレイをする気になる人は多くないんじゃないかと。あと、高速なCPUのPCを使っている人にとっては、月初めの報告が読み終える前に消えてしまって状況の把握がしにくいかもしれない。それと、SRPGなんだから地形の高低差はなくてもよかったんじゃないかな。システムまわりで作品イメージをずいぶん損しているという印象がする。
フルプライスの国盗りゲームを遊ぶには時間が足りない人向けのライト版という立ち位置を狙った作品かと自分は思ってたけど、この残念なシステムでは安心してお薦めというのはちょっと難しい。だが幸いにも体験版が用意されているから、ちょっとでも興味を持った人は公式サイトや販売サイトから体験版をダウンロードして、それを試してみて判断することができる。ちなみに、ハードモードは自分が思っていた以上に時間がかかりそうだったから途中で断念してしまいました。これ以上時間を吸われるわけにいかなかったので……。無念じゃ。何気に結構遊んでしまったので、なんだかんだと思いながらも楽しんでいたようです。そういや本作を遊んでいる時に、かつて『ストロベリー大戦略』ってゲームがあったなぁ~、なんて結構昔のゲームを思い出してしまいました(笑)。
攻略
イージーモードではCGと回想をコンプリートできないため、1度はノーマルモードかハードモードでクリアする必要がある。ノーマルモードでコンプリートが可能だから、ここではノーマルモードを前提に解説。ハードモードでは敵が攻め込んでくるのと謀反発生の可能性があるから、部隊をいつでも出動できるようにしておく必要がある。最低限の即応部隊が出せるほどに資金を残しつつプレイしたほうがよいだろう。
攻め込む際に重要なのは補給。補給を消費することで出撃している部隊の体力と気力を回復させることが可能だからだ。敵が乳力を消費して行なう全体攻撃や気力吸収は、補給を消費して体力・気力のフェイズで回復させてしまえばよい。これで負けることはほぼなくなる。ターン制限はないみたいなので、敵の乳力が切れてからの反撃でも問題ない。堅実に戦うならば、こちらの気力は常に2/3残るようにしておくとよいだろう。気力が高ければ攻撃を食らっても被害をかなり抑えられるから全滅することは希だ。逆に言えば敵も気力が少なくなれば戦闘力が大きく落ちる。乳力を消費して行なえる全体攻撃よりも気力吸収のほうが効果的に感じた。気力の維持は最優先事項だ。
部隊育成は数を絞り込んで行なっていくのが楽だ。まずはマサカツを育てるためにほかの部隊で削ったところをマサカツで撃破していくとよいだろう。強い部隊があるのとないのでは大違いだから。強いぶんには自軍の気力調整で攻撃を手加減できるから、ほかの部隊に仕留めさせてレベルを上げさせるようなことも不可能じゃないしね。最終的にはLv99の部隊が4部隊いるようにすれば大丈夫。それならばどのような状況でも勝利することができる。
なお、掲載している攻略チャートはデータの引き継ぎを前提にしているが、前述のようにデータを引き継いでもメリットが感じられなくなるケースもあるので、新規プレイでも大丈夫だ。国力を上げながら攻めていこう!
侵攻:美濃→美濃2→美濃3 |
タツオキのところへ行く |
【タツオキEND】 |
データ引き継ぎで最初から開始 |
侵攻:美濃→美濃2→美濃3 |
タツオキのところへ行かない |
侵攻:三河 |
侵攻:伊勢志摩→伊勢志摩2→伊勢志摩3 |
ヨシカタのところへ行く |
【ヨシタカEND】 |
データ引き継ぎで最初から開始 |
侵攻:美濃→美濃2→美濃3 |
タツオキのところへ行かない |
侵攻:三河 |
侵攻:伊勢志摩→伊勢志摩2→伊勢志摩3 |
ヨシカタのところへ行かない |
侵攻:近江→近江2→山城 |
ナガマサのところへ行く |
【ナガマサEND】 |
データ引き継ぎで最初から開始 |
侵攻:美濃→美濃2→美濃3 |
タツオキのところへ行かない |
侵攻:三河 |
侵攻:伊勢志摩→伊勢志摩2→伊勢志摩3 |
ヨシカタのところへ行かない |
侵攻:近江→近江2→山城 |
ナガマサのところへ行かない |
侵攻:越前→越前2→飛騨 |
ヨシカゲのところへ行く |
【ヨシカゲEND】 |
データ引き継ぎで最初から開始 |
侵攻:美濃→美濃2→美濃3 |
タツオキのところへ行かない |
侵攻:三河 |
侵攻:伊勢志摩→伊勢志摩2→伊勢志摩3 |
ヨシカタのところへ行かない |
侵攻:近江→近江2→山城 |
ナガマサのところへ行かない |
侵攻:越前→越前2→飛騨 |
ヨシカゲのところへ行かない |
侵攻:近江西→近江西2 |
☆セーブ1 |
侵攻:摂津和泉 |
☆セーブ2 |
マサカツのところへ行く |
【マサカツEND】 |
☆セーブ2から |
ミツヒデのところへ行く |
【ミツヒデEND】 |
☆セーブ1から |
侵攻:丹波 |
侵攻:摂津和泉 |
【マサカツ&ミツヒデEND】 |
(by 伊織舞也)