サムライホルモン

お色気たっぷりなチャンバラADV

©くらむちゃうだー

日本中を乱世が包む戦国時代。国々の激しい争いが繰り返される中、九頭竜川の東に小国・大津塚はあった。誰もがすぐに滅びると考えたこの小国だが、不思議なことに誰も攻め入ることができなかった。侵攻しようものなら天災が起こり、兵たちは謎の病魔に倒れてしまうのだ。「大津塚は “緋天の巻物” で護られている。攻め入れば末代まで祟られる――」そんな噂が各国の間では囁かれた…。そして、永禄4年の春、物語は動き始める。大津塚の殿中で、時の城主・神楽坂政親が首を斬られ、亡骸となって見つかる。謀反を起こした罪人は、その夜謁見の予定があった浪人頭・堀紋十郎。更に逃亡した彼は、“緋天の巻物”を持ち去っていた。この事態に大津塚城内は騒然となり、嫡男・神楽坂小十郎太はすぐさま掘の後を追って捜索に出る。また、巻物を狙っていた風魔の一族も動き出し、掘は2つの勢力から追われることに。こうして緋天の巻物を巡る戦いが幕を開ける。

謎の巻物を持ち去り、謀反人として命を狙われる主人公の逃走劇から始まる本作品。設定だけ聞くと随分重そうな時代劇モノという印象を受けるのですが、中身はかなりコメディタッチのおバカな時代劇です。腕は立つが性格が町娘並のくの一と、家督を継ぐために男装している女剣士。二人のヒロインがともにどこか抜けており、シリアスなはずの物語をゆるく、楽しく変えています。Ｈシーンもそうなのですが、明るいタッチで物語全体が進んでいくのは好印象でした。最終的にはシリアスな部分も増していくので、本編の終盤での盛り上がりにも注目です。

©くらむちゃうだー

時代劇モノといえば忘れてならないのがお色気。本作の場合ダブルヒロインを中心にお色気シーンたっぷりで構成されています。中盤あたりまでに2人と結ばれてから特にＨシーンが増えていくので、見所といえるでしょう。時代劇モノのＨシーンというと、どことなく暗いイメージがありがちですが、本作の場合は見事にそんな心配はありません。常に明るく、そして濃厚なＨシーンが楽しめました。くの一が辱められるなど、鬼畜度の高いシーンもありますが、数は少ないです。ほとんどが主人公とのラブラブな絡みですので、多くの人が楽しめるものだと思います。逆に陵辱色が強いモノを期待して入った人には、ちょっと物足りない部分はあるかもしれません。あくまで明るくおバカなノリの作品ということを踏まえておくのがいいと思います。

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（by RYO）