VenusBlood-GAIA-
Dual Tail | WindowsXP/Vista/7/8 | 960x720 |
10290円(税込) | 1Play12時間 | 属性:ファンタジー、戦うヒロイン、触手、産卵 |
難易度:7 | 2013/11/29発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
ヒロインを孕ませ、最強の軍団を生み出せ!
©Dual Tail
古代より五神獣と呼ばれる神獣の加護により、繁栄してきたパラストラ島。しかし、何千年という時の流れはその力を衰退させていった。数百年前から世界は緩やかに荒廃していき、黄昏の時代を迎えつつある。大地は渇き、海は干上がり、出生率は激減し、更には原因不明の病まで蔓延しだす。危機的な状況の中、魔導都市エネルゲイアの大公・テオフラッドは新エネルギー・エーテルによる世界の救済を唱える。これまでにない方法で大きな力を得られるエーテルだが、あくまで神獣を崇める人々からは異端扱いを受けてしまう。特に大陸最大の国家・聖竜帝国グランレイドがエーテルを邪法とし、滅ぼそうと軍まで動かしてきた。多くの敵に囲まれる中、テオフラッドは理想の世界のため、戦い続ける決意を固める。
今回の新しい『VenusBlood』は拠点防衛型のSLG形式。『ABYSS』でも使ったシステムを、よりパワーアップさせたものといえる。迷宮内に軍団を配置し、侵入してくる敵を撃退するというもので、タワーディフェンス型のゲームといえばわかりやすいだろう。自分で兵を動かす必要がない分、従来の陣地取りSLGよりは単純だが、実際にプレイしてみるとそう簡単なものでもない。迷宮内に侵入してくる敵の多さ、手強さから、十分に強い部隊を用意する必要がある。本作の売りである「ヒロインたちによる兵士産卵」をフル活用し、兵の数を増やすことが攻略には不可欠。過激なエロス、ダークファンタジーという以前にゲーム性の高さが光るのは今作もしっかりと継承されている。
©Dual Tail
一番の醍醐味に感じたのは産卵による兵士の強化。どのヒロインと魔物を組み合わせるか、更には曜日の関係、アルカナカードによる強化と、力を注げば注ぐほど強い魔物が生み出せる。一度作った魔物を作り直すことも簡単にできる点も良かった(Lv引き継ぎ)。忠誠心を上げた状態で解雇・再生産すればより強力になるといったボーナスもあり、転生システムのように感じた。そもそも魔物を生み出すためのアルカナカードが周回プレイを重ねなければ揃わず、何周も遊ばなければ最強クラスの魔物は作り出せない。周回を重ねながら自軍を強化し、より強力な軍団を作り上げていくことが本作の最大の楽しみといえるだろう。ゲーム難度も上げながら、自慢の部隊の腕試しをしてみるのも面白い。
基本的なゲームルールはわかりやすいのだが、ちょっとした操作にわかりづらい点があったのが気になった点。まずアルカナカードのブランクカードの使い方がわからなかった。パッと見で増やしたいアルカナの枠にブランクカードをドロップするものだと思ってしまったのが原因。同じような印象で、魔物の解雇の仕方もわからずに苦戦した。解雇枠があり、そこにドロップするものだと勝手に考えてしまったのが、同じように引っ掛かった人はいるかもしれない…? 解雇については初期版で産卵画面でしか解雇作業が行えなかったのも不親切に感じた。こういった作業は編成画面だろう、と。この点については最初の修正パッチで改善されたので素早い対応が評価できると思う。
(by RYO)