ギャングスタ・リパブリカ
WHITESOFT | WindowsXP/Vista/7 | 1280x720 |
9240円(税込) | 1Play7時間 | 属性:学園ラブコメ、青春群像 |
難易度:3 | 2013/7/26発売 | オススメ:☆☆☆ |
個性豊かな主人公たちが『悪』の物語を紡ぐ
©WHITESOFT
『邪悪であれ』そんな言葉が堂々と部室に飾られている聖天義学園・篤志部。学園の皆が「ギャング部」と呼ぶこの部活に主人公は属している。『悪が世界を変える』と信じる彼の発想の元、ギャング部の方向性が決まり、彼らはそれに向かって日々行動を続けているのだ。ある時は、子供たちの遊び相手になると称して、若い貴重な時間を奪い、ある時は、おばあちゃんの引っ越しを手伝うと称して、お礼にお菓子をせしめる。こんなちょっとした悪戯のようなものが彼らの『悪』。学園内で、そして街中で、部員たちは今日も悪を成していく。なぜなら悪であることが彼らの仲間の証であり、大切な絆だから。仲間と共に、
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学園での部活動を描いた作品内容ですが、一般的なそれとはだいぶ印象が違いますね。子供っぽい主人公、それぞれ独自の考えを持つヒロインたち。彼らがギャング部を通じて成長し、歩いて行く姿を描いたストーリーとなっています。シナリオは2部構成。1部ではギャング部の様子が描かれ、2部ではそれを踏まえた上でのヒロイン同士の対立などが描かれています。1部がメインで、2部はオマケというのではなく、むしろシナリオ展開的には逆になっている印象がありました。1本で1部、2部と2度攻略する形となるので、ボリューム的にはなかなかのものがありますね。心の中のガラクタを捨てられないヒロインたちが、2部を通じてどう成長していくのか、そのあたりが見所といえるでしょう。
ただ、シナリオを2つに分けたことで話が無駄に長くなってしまった所もあったかもしれません。もっと謎めいた話だったり、衝撃的な内容なら話が長くても読み進めやすいと思うのですが、本作の場合のギャング部ではインパクトが弱かったかなと。最後までプレイすれば十二分に面白いはずが、そこまでいくのが長いです。前半からもう少し変化に富んだ部分があってもよかったかもしれません。また、2部でも対立するヒロインを変えることでCG分岐が起きる仕組みがあるのですが、この回収も少し面倒でした。分岐を作るならエンディング内容まで変えてしまっても良かったかなと思います。禊とこおりの2ヒロインに真ルート的な展開があるのに、他の2人にはなかったのもちょっと寂しかったです。
(by RYO)