百花繚乱エリクシル

堅物な巡察使が貧しさに苦しむ辺境の地で村おこしを開始！

皇帝の耳目となり地方領主を監督する巡察使に就任した主人公のブルーム・ベルフラワーは、大貴族の不正蓄財を暴く活躍を演じたのだが…。大貴族の恨みを買ってしまい、出世どころか辺境の地ミルスト領に飛ばされてしまう。ミルスト領は税金を滞納しており、領主の着服が疑われている。この不正を暴き手柄をたれば、再び帝都に戻れるチャンスが巡ってくるはず！　ミルスト領に乗り込んでみると、領主は病気療養中で面会謝絶状態。領主代行を務めていたのは、ひとり娘のマーガレットであった。とりあえず領内の調査を開始すると、村が貧しすぎて税金が払えなかったことが判明する。適切な行政指導を行い、土地を豊かにすることも巡察使の任務。主人公は村を豊かにするため、副官のアンドロメダと奔走することになるのだが…。はたして、目論見通り、村おこしは成功するのだろうか？

©AXL

本作はファンタジー作品だけど、剣と魔法を駆使しながら、人類を脅かす魔王相手に戦いを挑むような王道ファンタジー路線とはひと味違う作品だね。主人公は貧困に苦しむ辺境の地に赴任し、そこで村おこしに従事することになる。特産品の開発、土地の測量、税制改革、人を呼ぶための祭りを開催したりと、やってることは過疎化に苦しむ村役場のお役人さんのお仕事に近いのねん。ファンタジー作品としてはかなり地味な展開なので、ド派手な戦闘を繰り広げるファンタジー作品が好きな人には向かないかもしれないね。

©AXL

でも、地味だからツマラナイというワケではない。アクション的な要素が控えめな分、ヒロインたちとの心の交流をしっかり描いており、心暖まるホッコリした物語は◎ッス。牧歌的というかノンビリした田舎町で繰り広げられる、人情味あふれるラブロマンスというのも悪くない！　SDキャラによるコミカルな演出も効果的で、テキスト量は多めだけど、中だるみとは無縁のテンポ良いストーリー展開を楽しめるね。個人的には、恋に鈍感なブルームを巡り、ヒロインたちが繰り広げる主人公争奪戦のドタバタ感がツボでござった。物語中盤までは共通ルートなのでテキスト重複部分は多いが、各キャラ個別ルートに入ってからは新規テキストだけで構成されるので読み応えもバッチリ。

総論としては、ストーリー設定はファンタジー作品としては地味目だけど、心に染みるホンワカしたノリは独特な魅力があってGOOD！　内容に関しては大きな不満はありもはん。ただ、ちょっと残念だったのはＨシーンの少なさかな？　1キャラ平均3回しかＨがないので、個人的にはもう少しＨシーンを見せて欲しかったというのが本音。まぁ、テキスト重視のAVGだと、1キャラ3シーンぐらいで十分といえば十分なんだけど、絵が大変魅力的だったのでもっとＨを見たくなっちゃったんだよね～。ファンタジーならではの、マジックアイテムを使った濃厚なＨシーンがあったら文句なしだったんだけどね。というわけで、全体的には手堅くまとまってるので、ラブコメファンタジーが好きな人にオススメっす。

攻略

   使い方

選択肢を選ぶと誰かの好感度が1アップするぞ。各キャラ3回アップさせるチャンスがあるので、好感度を調整しながらクリアすべし。

（by イ・ヤン提督）