熟恋願望〜秘めた想いと淫らな愛のカタチ〜

Twitter縺ｧ縺､縺ｶ繧�縺�

1人前の教師をめざす主人公の奮闘

©Muscadet

念願かなって教師になった主人公は、女教師・佐伯結依の指導の下、悪戦苦闘する日々を送っていた。そんな時、生徒の保護者の中から「代表保護者」を選ぶことになる。そこで選ばれたのは天然な飯塚綾乃、天才肌で自信家の三神玲香、シングルマザーの谷原瑞希の3人だった。結依への憧れを持ちながら、3人の母親たちに惹かれていく主人公だったが……。

このゲームのストーリーを一言で言うなら、新米教師の成長物語というところだろう。頼りなかった主人公が先輩教師の結依や3人の母親たちに助けられながら問題に立ち向かい、しだいに一人前の教師として成長していく姿を描いたものになっているわけだ。倒すべき敵として権力を笠に着て横暴の限りを尽くす教頭なんかも登場し、シンプルなストーリーではあるものの、主人公の成長過程がしっかりと描かれていて、この点は評価したいと思う。世の中にはなにを描きたかったのか分からないような、コンセプトのはっきりしないゲームも少なくないわけで、物語の軸がはっきりしているというのは、良いことだろう。

©Muscadet

コンセプトがはっきりしているのは良いことだと思うんだけど、エロゲーとしてそれは正しいのか？　というと、かなり疑問なんじゃないだろうか。テレビドラマならともかく、このゲームを購入した人がなにを期待していたかと言えば、未亡人である女教師や生徒の母親たちとのインモラルで濃厚な恋愛模様なんじゃないかと思うんだけど、どうだろうか。少なくとも自分はそうだった。ところが、このゲームでは人妻や未亡人ゆえのインモラルさなんてものはほとんど感じられなかったんだよね。なんというか、力の入れどころを間違っているんじゃないかと思えてならない。力を入れるべきは主人公とヒロインの関係なんじゃないの？　主人公の教師としての成長というのは、物語を盛り上げるためのスパイスに止めておくべきだったんじゃないの？　そんな風に思えてならない。

それに、ゲームシステムの部分にも疑問が残る。このゲームはどのキャラのルートに入っても、基本的なストーリーは同じで、共通ルートの合間合間にキャライベントが挿入されるという形になっている。このシステムは失敗だったのでは？　例えば、佐伯結依でいえば、酒に酔った主人公がレイプまがいに結依を押し倒すところから2人の関係が始まることになる。ところが、その翌日には何事もなかったかのようにストーリーが続いていってしまうわけで、プレイしていて違和感があった。これはどのキャラにもいえいることなんだけど、キャラごとに個別のストーリーを用意して、ゲーム中盤くらいから個別ルートに分岐させた方が良かったんじゃないかなぁ？　そうすれば共通ルートでの違和感もなくなっただろうしね。

肉感的なCGは十分にエロいし、Ｈシーンもしっかりと尺が取られていて実用的。それだけにストーリー的な違和感を感じさせるシステムや、この作品がエロゲーであることを忘れてしまったかのような物語はもったいなかった。CGは差分抜きで80枚、イベントは38あり、価格からすれば標準的なところなので、トータルでの評価はCGが気に入ったらどうぞというところかな。

   使い方

攻略

個別エンドを見るためには、目的のキャラのところに通い詰めればOK。選択肢は迷うような部分はないので、問題はないだろう。見落としやすいのが3Pイベント。これは2人のキャラのＨシーンを見ておけば発生する。ただし、3Pイベントを見るためと、必ずバッドエンドになってしまう。

（by Suno）