擬態催眠を駆使して女のコを孕ませろ！

UFOが墜落し生命を維持できなくなった宇宙人は、偶然通りかかった主人公・村越進太に寄生してしまう。寄生した場所は股間で、しかも形状は触手……。股間に触手が生えてしまった村越は、「こんな姿じゃ外に出られない！」と文句を付けるが、宇宙人の説明によると、他人の脳波に干渉して“擬態”ができるから問題ないらしい。つまり、他人の脳に偽りの視覚情報を送り込むので、相手には主人公の触手が見えないわけだ。そんな擬態能力を持つ宇宙人は、村越にある提案を持ちかけてくる。なんと、擬態能力を駆使し女性と性交し、妊娠させて欲しいというのだ！　その子供の肉体を器にし、宇宙人の記憶情報をインプットすれば、宇宙人は復活できるらしい。好き放題Ｈできるチャンスを見逃す手はない。宇宙人の擬態能力を駆使し、孕ませ計画を成功させよう!!

©BLACK RAINBOW

このゲームは、“催眠凌辱”というカテゴリーをメジャーな地位に押し上げた、BLACK RAINBOWの催眠シリーズの最新作。従来作に比べ価格の上昇が気にかかるが、基本CG152枚、回想131シーンという超ド級のボリュームを誇るので、パッケージ版は税込価格で1万円を越えてしまうが、納得できる価格設定といえるっしょ。ダウンロード版の8000円という価格に至っては、破格のサービスプライスといっても過言ではないと思うよ！　CG1枚100円計算なら、1万5000円相当のソフトだからね。

さて、本作に登場する“擬態催眠”は、従来作の催眠術と比べると決定的に違う部分がある。それは催眠能力が限定的で、ヒロインを意のままに操れないということ。擬態催眠は、視覚・聴覚を操作することは出来ても、感情や記憶を操作することはできないのだ。従来作なら「お前は僕の牝奴隷で、ご主人様の赤ちゃんを妊娠したいと思っている」と暗示をかけるだけで即堕とせたが、今回の擬態催眠ではそのような強引なアプローチはできないのねん。恋に恋する乙女にはイケメンに変身し近づいたり、人妻を堕とすときは旦那に変身し夜の営みを行ったりと、段階を経ながらジワジワ堕としていく展開となる。従来の強引にヤリまくる催眠術が好きだった人には、ちょっと迂遠なやり方の擬態催眠は爽快感というか満足感を得にくいかもしれないね。

個人的には、限定的な能力を使いこなし、獲物を堕とした時の「してやったり感」が味わえ、シナリオ的にも面白いので擬態催眠はアリ！　能力が限定的といっても、視覚・聴覚を完全支配すれば藍染隊長の鏡花水月もビックリするほどの催眠状態を作れるしね。イケメンに変身した村越と、人気のない公園でラブラブＨをしているつもりのヒロイン。しかし、視覚を狂わされてるだけで、じつはサラリーマンのオッサンたちが周囲を取り囲んで視姦しており、知らぬ間に野外露出プレイをさせられてる……みたいな、擬態催眠ならではの面白シチュエーションが楽しめるよん！

©BLACK RAINBOW

とまぁ、擬態催眠の魅力を色々書いたけど、「女のコを完全支配する従来の催眠Ｈの方が好きだなぁ」と思うプレイヤーも多いだろう。しかし、そんな人もご安心あれ！　じつは本作は擬態催眠をメインに物語が進んでいくが、宇宙人の能力が完全に覚醒すると従来路線の催眠術も使えるようになるのねん。理性、道徳、常識を一瞬で吹っ飛ばし、意のままに女のコたちを支配し、まさにやりたい放題！　学園中の女のコや母親たちを毒牙にかけ、孕ませちゃう鬼畜展開を楽しめるぞ〜。この完全催眠ルートは、おまけシナリオってレベルではなく、テキスト量もCG量もガッツリ用意されているのがミソ。創意工夫で女のコを堕とす擬態催眠と、欲望のままに女のコを支配する完全催眠。両方の催眠術をたっぷり楽しめるので、催眠凌辱ファンに是非遊んでもらいたいな。

完成度の高い作品なれど、ちょっと残念だったのは、触手にモザイク処理が施されていたこと。きめ細かいモザイク処理ゆえ、触手の原型はほぼ保っているのでダメージは最小限だけど、触手大好きな拙者はかなり凹みやした。想像してみてちょ。もし君がオッパイ星人で、大好きな乳首と乳輪に薄いモザイクがかかってた時のことを…。ショック死するじゃろ？　拙者もモニター前で憤死するところじゃった。倫理規定など色々事情があるので、仕方ないところだけどね。まぁ、触手にモザイクがかかっているという大失点があっても、本作の評価は★4個。それだけ面白いってこと。価格は高めだけど内容は特濃でボリューミー。ヌキゲーとしての使い勝手は上々ッス。擬態催眠で姿を消し、更衣室やトイレを覗くイベントも多く、思わず「うひっ」と声を上げたくなるようなマニアックなアングルの覗きシーンもたっぷりご用意。そっち系の趣味がある人にもオススメっす。

（by イ・ヤン提督）

妄想を現実のものとできるようになった!?

妄想癖を隠して生活をしていた主人公の村越進太。そんな彼は墜落したUFOに乗っていた宇宙人に寄生されてしまう。その影響で股間に隠すこともできないような巨大な触手が生えてしまった。だが、宇宙人には特殊な能力があり、他人の脳波に干渉することができるようになる。まわりからは普通の姿にしか見えないよう擬態すれば、これまでの日常を送ることができるわけであるが、エロ大魔王の村越がそのような生活を望むわけがない。宇宙人のほうも、自分の身体を手に入れるために、村越が誰かを孕ませてることを願っていた。記憶と精神を孕ませた赤子に移して復活するためである。利害が一致した2人は女のコを孕ませるべく行動を開始するのだった。

擬態能力を悪用することで悪戯したり騙したり、催眠術で女のコをいただいていく催眠系おかずゲームだ。周囲の人間の脳波に干渉して擬態する能力であるため、認識できないようにして透明人間となれば覗き放題だ。相手の理想の外見になれば口説くのも楽々。学園でキモイといわれている村越が理想の相手に思えてしまうのだから。また、昼食を取っているクラスの女のコたち全員に精液を与えていったり、下着をおしぼり代わりに使うというように常識を書き換えていく村越の行動が素晴らしい。もちろん、擬態や催眠中に行なわれていたことをヒロインにバラす展開もあるため、ヒロインが驚愕し、絶望するさまを楽しむこともできる。

©BLACKRAINBOW 2009-2010

ゲームは擬態編と催眠編の2部構成となっていて、擬態編を終えると催眠編に入れるようになる。プレイ時間は概ね4時間ずつで通してプレイすると8時間ぐらいになると思う。擬態編のほうはヒロインが4人で、狙いたいヒロインを選択して進めていくタイプで難易度は低い。おかずとしてエロを手軽に楽しめるような作りとなっているわけだ。催眠編はというと、行動を選択するタイプになっているが、選択肢の数は少ないのでストーリーに集中してプレイすることができる。そんなわけなので、本作は難易度が高くてエロを楽しめないということにはならないので安心してプレイできるはずだ。また、催眠編は宇宙人の能力が完全になってからの物語であるため、擬態編の後日談となるストーリー構成だ。擬態編とは欲望を向ける対象が異なることもポイントで、擬態編でモノにした女のコだけでは満足できずに、パワーアップした村越は魔の手を広げていってハーレムへと突き進む。すなわち、大勢の女のコに催眠をかけて弄ぶさまを楽しめることだろう。ただし、擬態編で堕としたヒロインをじっくり調教する展開ではないため、各ヒロインが好みだった人はやや残念に感じたり、催眠編をファンディスク的な内容と感じたりするかもしれない。

擬態編のヒロインあかりは、占いを信じて運命の相手を求めて村越の餌食になる。なにしろ、透明人間となってあかりのことを調べているのだから、擬態能力を有効に使えばモノにするのは容易だ。あかりは理想的な相手に処女を捧げているつもりが、パンツをかぶっている変態村越だとは思いもしないわけで、擬態を活かして調教をされていくことになる。面食いのあかりが運命と信じている理想の人を盲信して、キモイ村越に調教されて堕ちていくさまを楽しめることだろう。

唯我独尊で我が道を行く女王様の玲奈は、親からしつこく見合いを進められたから仕方なしに結婚したのであり、旦那と接するのは必要最小限な夫婦生活を送っている。Ｈだけは求められれば応じているのを覗き見た村越は、擬態して旦那に成り代わって玲奈を犯していく。おそらく黒虹史上で最低の性格を持つヒロインだ。そんな玲奈に快楽を与えて、堕としていく過程を堪能できるはずだ。旦那に抱かれているだけでも快く思っていない玲奈が、実際には旦那に成り代わった村越に犯られていくシチュエーションがたまらない。プライドの高さから感じてたまるかと思っている玲奈が快楽に屈服させられていくさまは見どころだ。

ひとみは村越の悪戯によって親友の夏子が好きになってしまうが、村越はそれを利用することに。ローターをプレゼントするなどして快楽に目醒めさせ、夏子に擬態した村越によって調教される。そしてＨにハマって淫乱となり、露出など変態的行為が好きな女のコにされてしまうというわけだ。真面目な優等生がマゾに染められて堕ちていくさまを堪能できることだろう。

あかりの母親である文子は、神社の家系の人間だけあって擬態が完全には効かない。触手が黒い影として見えてしまっているが、そこをつけこまれていく展開だ。村越は悪霊に取り憑かれたといって、自作自演で文子の身体を弄ぶ流れで進む。本気で村越の心配をしている文子はすっかり騙されてしまい、村越の都合のように誘導されて奈落の底へと向かうわけだ。プロローグを見ればわかると思うが、村越は文子に好意を持っている。自分の女にしようとする村越の工作とその結末を想像しながらプレイできると思う。

©BLACKRAINBOW 2009-2010

催眠編のほうは、各ヒロインが堕ちたところから続く流れとなる。公園での人妻孕ませから始まり、認識をいじくり学園祭や進路面談などをとんでもないものへと変えてしまう。正常な意識を保ったまま、なすすべなく犯られていくエリカや夏子たちの反応はグッと来るものがあるんじゃないかと。また、突然レズにされてしまったり、部がまるごと村越のハーレムにされる展開など、豪快にエロ道を突っ走っていく。催眠モノらしい展開でスパッとエロく切り込んでくれるのが魅力だ。自分的には待ってましたという感じだったけど、擬態編との能力差が大きすぎて急にパワーアップしているので、ストーリーに引き込まれていたプレイヤーがいったん意識をリセットされてしまう可能性があるかも？

システムは画面下部に機能ボタンが6個配置されて、そのボタンを右クリックすることでボタンの役割を変更することができる。そのため使いたい機能を好きな場所のボタンへ割り付けることが可能だ。環境設定ではマウスの右ボタンを押したときの動作を決めることができるし、かなりユーザーフレンドリーな作りだといえる。ただ、ボタンにメニュー表示を割り当てることができないため、右クリックをウィンドウ消去などに割り当ててしまうと、初期状態で右クリックに割り当てられているメニューを呼び出せなくなるので注意が必要だ。将来的にはボタンにすべての機能を割り付けできるように改善してほしいかな。なお、本作はCGモード枠は152個で回想シーンは131種類となっていて、かなりのボリュームを持つ作品だ。税別9800円とやや高めの価格設定であるが、これだけのボリュームがあるならば、催眠系の作品が好きな人の多くが満腹感を味わえるんじゃないかと思う。

全体的に見て、本作は2部構成で幅広いシチュエーションをサポートしようとしたのが特徴だといえる。初回プレイでは、ヒロインたちが徐々に破滅へと突き進んでいくストーリーにドキドキさせられるはずだ。擬態編でヒロインを堕とした先には、集団孕ませなどのハーレム展開が多い催眠編が待ち受けている。この構成には賛否両論があると思うが、別の角度からの催眠エロを楽しめたので個人的には結構よかった。ボリュームがあるから催眠モノとしてお薦めの逸品だと思うよ。なお、ダウンロード版を購入する場合はファイルサイズが2GBと巨大なので、かなり時間がかかることを覚悟してほしい。

（by 伊織舞也）