クロス〜狂気への道標〜

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強制参加させられた凌辱劇の結末は？

気弱で隠れエロゲオタな主人公・織田。そんな彼が不良グループのリーダー格である男・狩野が行う凌辱ゲームに強制参加させられてしまう。凌辱ゲームと言ってもやることはレイプであり犯罪なわけだが、エロゲーの内容を現実で再現しようという狩野の思いつきで、エロゲオタである織田がアドバイザー（!?）として巻き込まれたのだ。断ろうにも、逃げたら大事な妹がどうなるかわからないと脅されてはどうしようもない。

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このような導入で物語は始まるのだが、やることは強姦なのにいちいち「こういう場合エロゲーだとどうする?」→「ゲームではご都合主義で片付いてるけど現実には無理」→「じゃあ何か手を考えよう」という会話がなされる。本作自体がエロゲーなのにそれを否定し、その上でリアリティのある凌辱を行おうというのか!?　……と物語を追っていったのだが、まぁ見事に強引な凌辱をエロゲーならではのご都合主義で切りぬけてしまった。しつこく繰り返されたエロゲー展開を否定する会話は何だったんだ!?　意味ないというか、むしろエロゲーのご都合主義をあり得ないと切り捨てた後にこれだから余計にズッコケた。

そして主人公と交流のある3人の女性を凌辱。基本的にここで狩野に差し出す順番の1、2番目は狩野たちのオモチャにされ、最後に選んだヒロインが主人公にとってのメインヒロインとなり専用ルートへ進む。さらにこの3人以外に、主人公が肉親以上の想いを持ってしまっている妹と、同じように不良の狩野が唯一大切に守っている妹が絡んだルートがある。この2人、性格は真逆だがどっちも重度のシスコンなのだ。

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2人の妹は親友同士なのだが、この妹ルートに入ると序盤の“現実で行う凌辱ゲーム”のノリはどこへやら、お互いにとって大切な妹を傷つけ合ったり、彼女たちのそれぞれの想いを吐露されたりと、ヘビーな展開まっしぐら。作品全体の力の入れ方としてはこちらのルートこそが本筋なんじゃないだろうかと思うほどだ。

ところでこのゲーム、Ｈシーンがちょっとクセがある。序盤、主人公が初めて見る生の凌辱や、彼がメインヒロインを襲うなど節目となるＨシーンがあるが、その辺はわりと短く終わってしまう。だがヒロインとの関係が濃厚になると目に見えてＨシーンのCGやテキストは多くなり、終盤は快楽に堕ちたヒロインが淫語をバンバンしゃべるほどになる。ヒロインがHになっていく変化を見せる狙いだとは理解できるけど、それでももう少しバランスというか、Ｈシーン終了までの時間配分を考えても良かったんじゃないだろうか。序盤は「あれ? これで終わり?」、終盤は「まだ続くのか……」、そんな風に感じてしまった。いやでも実際、終盤のねっとりとしたエロさはかなりのものだよ。

システムは、コンフィグやセーブ／ロード画面から右クリックで戻れないのがどうにも引っかかる。タイトルに戻りたい時もウィンドウ上部のメニューからは選べず、ゲーム中にメニュー画面を出すしかない。また、データ保存箇所が少なく感じた。40カ所もあるのだがゲーム全体で登場する選択肢はもっと多いので、選択のたびにセーブしてたら最初のプレイはなんとかなっても2周目以降は足りなくなるので困ってしまった。だがボリュームはCG枚数87枚＋作中で主人公がプレイするエロゲーのCG10枚、回想58シーン＋エロゲーのものが9シーンと、元々フルプライズのソフトだけあって充分な量だ。

総論としては、オーソドックスな脅迫&凌辱AVGに主人公と逆の性格である不良を準主役に配置、主人公が選んだ以外のヒロインは不良たちに輪姦されたり、互いの妹を話にからめてくる展開などがアクセントとして面白い。ただ、エロゲーを参考にして現実で凌辱をする、っていう設定は空回りしてた気がする。その辺は聞かなかったことにして普通に遊べば、凌辱AVGとして充分に楽しめるはずだ。

   使い方

攻略

ヒロインが妊娠するかどうかは、中出し系の選択肢を選んだ時にランダムで決まる。そのためこの表では妊娠させない奴隷ENDを狙う時は外出し、妊娠ENDを狙う時は中出しの選択で固めてある。すべて中出しを選択しても妊娠せず奴隷ENDに進んだ場合は、最後の中出し系の選択肢まで戻って妊娠ENDになるまで繰り返そう。

（by 葉柳）