Reunion〜3日間だけのプチ同棲〜

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一目惚れしたのは学園の先生

夏休みの間、叔父さんの経営するレストランでアルバイトをすることになった主人公。主人公はそこでサキと名乗る女性に出会い、一目惚れしてしまう。なんとか告白し、つきあうことになった2人。付き合いは順調に続いているかに思えたが、夏休みの終わり、サキは姿を消してしまう……。しかし、思わぬところで2人は再会することに。サキは学園の女教師・桐崎理英として主人公に前に姿を現したのだ。教師と学生となった2人の関係の行方は？

©Grand Cru

学園恋愛モノをプレイしていたと思ったら、いつの間にかファンタジーモノをプレイしていた。な……何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった……。頭がどうにかなりそうだった……。本作をプレイし終わっての率直な感想はこんな感じ。ファンタジーというより、伝奇モノといった方が正確かな。もちろん、ファンタジーや伝奇モノが悪いというワケじゃない。平凡な日常がしだいに変質していく……なんていう展開は、うまく描けばかなり面白いモノになるだろうしね。けど、本作の場合、ひたすらＨシーンの連続で、肝心のストーリーが全くといって良いほど描かれていない。その結果、日常とファンタジーの切り替わりがあまりに唐突すぎて、全くついて行けなかったと。

また、主人公の行動にも問題アリだ。あれほど好きだ好きだと大騒ぎをしていたヒロインが行方不明になったというのに、何事もなかったかのようにほかの女のコといちゃついたりしているので、発言や行動に全く説得力がないんだよね。さらに、グラフィックとシナリオの食い違いも目についた。シナリオ上では夜のはずなのに背景では燦々と太陽が輝いていたり、通学途中のはずなのにヒロインが普通の私服のままだったりといった矛盾が目立つ。細かいことかもしれないけど、こういう部分が目につくと、どうしても物語に入り込めなくなってしまう。物語を読ませたいのなら、こうした部分にもっと気を遣うべきだろう。

©Grand Cru

Ｈシーンの連続と書いたけど、それじゃあ抜きゲーとしては使えるのかというと、これまた微妙。確かにＨシーンは多い。メインヒロインである桐崎理英と浅葱華純には18ずつ、サブヒロインでは岼乃由姫6、椎野契10、遠野摩穂8のイベントが用意されているので、量的には十分過ぎるだろう。CGも差分抜きで85枚あるので、これまた価格相応といったところ。だけど、ヒロインと顔を合わせると何の前振りもなく唐突にＨになだれ込んでしまい、ピロートークなども一切ナシ。これではキャラへの思い入れなど持ちようがない。イベント自体も量は多いものの、尺が短めで実用性に関しては疑問が残る。CGやキャラクターは悪くないだけに、それを活かしきれなかったのはもったいなかった。

たまに複数のゲームからＨシーンだけを集めたファンディスク的なものが発売されることがあるけど、ブツ切りのＨシーンだけを見せられているという点で、本作の雰囲気はそういった作品に近いといえるかもしれない。ストーリーを見せたかったのか、ひたすらＨシーンを見せたかったのか中途半端になってしまったという感じかな。ストーリーを見せたかったのなら、Ｈシーンの数を減らしてでももっとしっかりとストーリーを描くべきだったし、エロを見せたかったのならストーリーはもっとシンプルにすべきだったんじゃないだろうか。というわけで、残念ながらオススメ度は☆2つ。Ｈシーンだけを見られればそれで良いという人に。

   使い方

攻略

最初の選択肢でルートが大きく2つに分岐する。なので、チャートには載せていないけど、最初の選択肢でセーブしておくと、プレイが少しだけ楽になる。そして、理英エンドを見た後に最初からプレイすると、選択肢が追加されるので、「隆志に情報はないか聞いてみる」を選ぶと由姫ルート、「俺には関係ない」を選ぶと摩穂ルートに入ることができる。

（by Suno）