2次元少女に保護されました

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強引に萌えの勧誘をする少女がやってきた!?

大学卒業を目前に控え、社会人になったら集まれなくなるからと同窓会に出た主人公は、3年ぶりに再会した友人から酔った勢い（？）でエロゲーを借りることとなった。息抜きに遊んでみようとしたものの、ツンデレなどの意味不明な言葉をネットで調べて頭が痛くなってしまう。これでは息抜きにならないと思ったところで、モニターが点滅し、少女が飛び出してきたのだった。マヤと名乗るその少女は、オタクが減ってきたのを憂えて布教活動を行なっているのだという。きっぱりと興味がないという主人公に対して、「ここで会ったのも、きっと運命よ」と言い出す始末。そのままマヤに襲われてしまった主人公に待ち受けている運命は!?

©HEAT-SOFT All rights reserved.

『3次元少女を保護しました』と同様タイトルで釣られてしまった感じがするわけですが、今回は設定が逆で、2次元に興味のない主人公がマヤに目をつけられて保護（捕獲？）されてしまうんですねぇ〜。ヒロインであるマヤは出自が出自なだけに積極的でＨに迫ってくる。主人公がオタクに目醒めるまで居座る気満々のマヤとの生活を描いたコメディ作品となっている。主人公の話などオールスルー的な感じで、自由気ままな行動で振りまわしてくれるマヤが魅力的だ。キャラがコロコロ変わるのを楽しめる人もいるんじゃないだろうか。

本作は低価格のおかずゲームであるが、物語冒頭で襲われる部分は別として、基本はイメージプレイの連続となる構成だ。Ｈの前に設定が表示され、ツンデレ、メイド、巫女、幼馴染、触手などの設定でＨできる。それと、ヒロインのマヤは2次元からやってきたお方ゆえに、処女膜も服も形成自由な能力持ちというぶっ飛び設定となっている（ただしプレイヤーが設定をカスタムできるわけではない）。その部分で好みに合わないという人がいるかもしれないね。テキストのほうは、コメディモノが好きならばエロ以外の部分でもなかなか楽しめる感じになっているかな。

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システムまわりはいつも通りのHEAT-SOFTという感じで、可もなく不可もなしといったところ。一般的な機能は揃っているので困ることはないだろう。ボリュームのほうもこれまで通りで基本CG枚数は25枚で、回想シーンは24種類だ。低価格ソフトの平均よりもCG1枚あたりのコストが高いので好みに合うかが大きく影響してくるんじゃないかな。あとは困ったことに、本作にはバグがあるかもしれない。S指向を選んでプレイしたらM指向の回想シーンが埋まってS指向が登録されなかった。両方見れば最終的に埋まるから再現条件の検証はしていないけど、ちょっと戸惑わされたなぁ……。それと最初の選択肢が出現したらセーブしたほうがよいと思う。エンディングを見たあとに最初からプレイすると、ツンデレな彼女編が表示される前にタイトル画面へ戻ってしまうことがあったためだ。セーブしておいたデータをロードするぶんには問題がないので回避方法として有効かと。

トータルでみた場合、本作はオムニバス的におかずシーンを用意して、コメディタッチでエロとエロを繋いだ作品という印象がする。うまくまとめられていて、シチュエーション的にはメリハリの効いたバラエティに富んだＨシーンが用意されたおかずゲームに仕上がっている感じかな。バラエティに富んだおかずの数々を嬉しいと感じる人は多そうだけど、コアなユーザーの方たちにとっては広く浅く網に掛けるような作りと感じられるかも。個人的には登場する必然性がまったくないのに唐突にマヤがフタナリになるシーンに不快感を覚えた。主人公も怒っていたわけで、作り手もわかっているならばそんなシーンをわざわざ入れるなよと思ってしまうんだよね。しかも掘られちゃうとか、そんな展開があるのを知っていたら買わないって人が多そうな危険要素あり。要注意作品だといえる。というわけであまりオススメはできない。面白いと思った部分も多いが、マイナス面でのダメージを考慮すると☆☆となってしまった。フタナリや掘られるのがアリなら＋1してもいいかもね。

   使い方

攻略

エンディングは最後の選択肢で決まるようだ。ほかの選択肢はシーンの分岐となっているので、コンプリートするためには全部の選択肢を一度は選ばなければならない。

（by 伊織舞也）