戦極姫6~天下覚醒、新月の煌き~
unicorn-a/げーせん18 | WindowsXP/Vista/7/8 | 1280x720 |
9800円(税別) | 1Play15時間 | 属性:SLG、戦国、美少女武将 |
難易度:6 | 2015/3/27発売 | オススメ:☆☆☆☆☆ |
『戦極姫』の更なる進化を感じるシリーズ第六弾
©2015 unicorn-a Ge-sen18
時は戦国。全国各地では争い止まぬ戦乱の世に覇を唱えた戦国大名たちが名乗りを上げる。その活躍を支える影に当主たる彼女たちを支えた二人の男の姿があった。智に長けた軍師・天城颯馬。 そして武に長けた勇将・榊月冴。天下を巡る二つの希望と、彼らが紡ぐ 戦“極”時代の物語の幕が今、開く!!
unicorn-a/げーせん18ブランドが誇る本格SLG『戦極姫』も今作で6作目。個人的には『戦極姫4』で大きな変化を感じていたが、今回はまた新たな変化を感じることができた。ポイントはいくつかあるが、最も大きなものが新主人公の出現だろう。本シリーズは軍師・天城颯馬が主人公として初代作からずっとプレイヤーポジションを担当していたのだが、今作では勇猛な武将タイプの主人公・榊月冴が新たに加わっている。天城颯馬が攻略武将が限られるシナリオモード系の大名家を担当し、榊月冴がユニーク武将を自由に攻略できるフリーモードに近い大名家シナリオを担当するような形で、どちらかというと榊月冴が新主人公として活躍する印象を受けた。真面目で優男系の颯馬と違い、軽い性格で力押しタイプの冴が美少女武将を攻略していくのは新鮮で、これまでのシリーズとはまた違った面白味が感じられた。登場するユニーク武将も新規武将も多く、既存の武将でもデザインが変更されている者がほとんどで、この点も大きくリニューアルされている。4や5が戦国時代後期に焦点に当てていたのに対し、今回は戦国前期を取り上げているので、まったく知らなかったような有名武将がユニーク化されている点もポイント。コアな歴史ファンが喜びそうなユニーク武将も多そうだ。その反面、毛利家の面々が寂しくなってしまったり、石田三成や島左近、真田幸村といった今までの人気主力武将がモブ化してしまったりという衝撃的な変化もあったりする。大名家シナリオで島津ルートがないというのも、これまでの戦極姫ファンには驚きだろう。個人的にはこのあたりの斬新な変更もかえって面白く感じられたが。
©2015 unicorn-a Ge-sen18
戦略SLGとしてはより洗練されつつ、少し難易度が下げられたかな? という印象を受けた。4や5で大きく変わってきた戦闘システムだが、今回また新たな改良が加えられている。特に大きなのが武将に細かな戦闘ステータスがついた点。体力や攻撃力などが採用されたことで、今まで兵数重視だった戦闘バランスが、武将のレベルが大きく影響するように変わったように感じられた。武将個人のレベル、戦闘力が高ければ多少の兵数差は簡単にひっくり返せるようになっているので、手動合戦がかなり有利になったように思う。また、各大名家シナリオでも侵攻先が指定され、それに従って進めていくものがほとんど。このあたりは従来の戦極姫シリーズとはだいぶ違い、ライトになった印象を受けた。迷わず進められるのはいいが、難易度的には大きく下がってしまうので、もう少し難しいシナリオモードがあっても良かったとも思う。シナリオモードのクリアに関しても、全国統一せずとも、かなり中途半端な侵攻状態でエンディングを迎えてしまう場合がほとんど。山城国を制圧し、石高1400程度を確保するという従来のクリア条件とは大きく異なっていたので、ちょっと驚いてしまった。自由に全国を侵攻してまわれるのは毛利と羽柴ルートだけ。颯馬の方のシナリオモードはともかく、冴の方はもう少し自由度があっても良かったように感じた。
(by RYO)