BUNNYBLACK2
ソフトハウスキャラ | WindowsXP/Vista/7 | 800x600 |
9240円(税込) | 1Play20時間 | 属性:3Dダンジョン探索型RPG |
難易度:8 | 2012/1/27発売 | オススメ:☆☆☆☆ |
魔王となった主人公が天界軍と激突
前作『BUNNYBLACK』で、魔王となった冒険者・ダークス。だが、平和は長くは続かなかった。正体不明の軍勢が攻めてきたのだ。捕虜から聞き出した情報によれば、敵の正体は天界の三領主と呼ばれる女たちらしい。しかし、魔界軍を動かせば、魔界と天界の全面戦争になってしまう。それを避けるため、ダークスは自ら仲間たちを率い、少数精鋭部隊で三領主に戦いを挑むが!?

©ソフトハウスキャラ
2010年に発売された『BUNNYBLACK』の続編となるのがこの作品。ストーリー的には前作は前作で完結しているので、今作を単独で遊んでも楽しめるはず。ただ、前作のキャラがなんの説明もなく登場したりするので、やっぱり前作を遊んでいないと物語が分かりにくいだろう。この点はこの作品に限らず続編モノのメリットでありデメリットでもあるので仕方ない部分もあるんだろうけどね。
物語はといえば、主人公のダークスが子煩悩なパパになっていたり、先代魔王であるフォーゼロッテが良き妻、良き母になっているのが面白いなぁと。また、ダークスは魔王の魔力を与えられた影響でフォーゼロッテ以外と定期的にHをする必要があるという設定があるため、愛妻家でありながらいろいろな女のコとHしまくりというのも違和感がない。そして、ソフトハウスキャラの作品といえばほのぼのレイプがウリの1つだったりするわけだけど、本作はやや凌辱テイストが強くなっているのが特徴といえると思う。ダークスは天界の攻撃によって多くの部下を殺されているので、怒りに我を忘れて天界の捕虜を壊れる寸前まで凌辱し、部下に止められたりするシーンが多くなっているんだよね。部下に止められて落ち着いた後はいつも通りのほのぼのレイプになるし、凌辱シーンも決して出来が悪い訳じゃないから、これは単純に好みの問題だけどね。

©ソフトハウスキャラ
ただし、前作が好きだった人で、お気に入りのキャラがいたという人は気を付けた方が良いかもしれない。前作のメインキャラの中で、今作でもメイン級で活躍するキャラほとんどいないからだ。先代魔王のフォーゼロッテは仕方ないとしても、魔界の迷宮長であるエカテーやダークスの恋人の1人であるシアなんかはダークスの危機に駆けつけ、一緒に戦うなんていうストーリーでも良かった気がするんだけどなぁ。
ゲーム的にはクエストをクリアしていくことが目的だった前作から、ダンジョンの探索がメインになったという変化はあるものの、基本的には前作のシステムを踏襲している。そして、プレイのしやすさ、快適さという面では前作よりも確実にアップしているのが嬉しい。アイテムなどは購入額や所持数などでソート可能になったし、スキルも使用回数ではなくMP制になったことで、長時間のダンジョン探索が可能になったしね。また、戦闘中のユニットに対して、細かく指示を出せるようになったのも大きな改善点だと思う。このシステムによって、どのユニットをどのように育成し、どう使っていくかという部分にプレイヤーの意志を反映させやすくなり、戦略性が高まっている。そしてこの指示はいくつかのパターンを記録しておけるので、経験値稼ぎの戦闘も苦にならないのが素晴らしい。それから地味に嬉しかったのが、死亡したユニットを蘇生させられるようになったこと。時間をかけて育ててきたユニットが、ほとんど事故みたいな形で死んだりするとガッカリしてしまうものだけど、本作では条件付きではあるものの、復活させられるわけだ。
ただ、改善はされているものの、完璧という訳じゃないのも事実。まず第1に周回プレイのモチベーションを保ちにくいこと。周回プレイではアイテムや育成したユニットは引き継げるものの、主人公を始めとしたユニークユニットは初期レベルに戻されてしまうし、ダンジョンマップも初期状態に戻ってしまう。エンディングは1つだけで、2周目以降の追加要素もナシ。これだと2周目をプレイしようという気力が沸きにくいんじゃないだろうか。第2にゲームバランスの問題。ゲーム序盤は難易度が高いというのは前作と同じなのだけど、ゲーム終盤になると強力なユニットが次々にパーティに加わるようになり、それまで育ててきた思い入れのあるユニットの存在意義が微妙になってしまうのはちょっとね……。強力なユニットの参加はおそらくラスボス対策なのだろうけど、これは経験値の入り方などのゲームバランスの調整でクリアしてほしかったなぁ。
不満はあったものの、良い意味での時間泥棒であり、かなり楽しめた作品だったのも事実。CGは差分込みで283枚、イベント数185といつものソフトハウスキャラと同等、一般的なゲームと比較しても十分なボリュームだし、RPG好きなら十分に楽しめる内容だろう。というわけで、オススメ度は☆4つ。前作が楽しめたという人なら、プレイして損はない作品だ。
(by Suno)