メイドさんひろった！

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記憶をなくしたメイドさんとの同居生活が始まる

©ストラトス

主人公・曽根岡恭弘は、両親が海外に出張中なため、自由気ままな一人暮らしを満喫していた。そんなある日、道ばたに不審な段ボールが捨ててあったのだが、中身を確認してみると、何とメイドさんが入っていたのだ!!　どうやら、彼女は五藤薫子という名前以外の記憶を失っている様子。とりあえず、彼女を家に連れ帰り、記憶が戻るまでメイドとして働いてもらうことになったのだが……。薫子の存在を知り、幼なじみの茉莉と従姉の詩穂が自宅に押しかけてきて、波乱に満ちた共同生活を送るハメに！　そして、薫子の正体を知るもう一人のメイド睦が現れ、運命の歯車は大きく回り始めるのだった。はたして、記憶をなくした薫子の正体とは？

まず、このゲームをプレイして思ったのは、原画は良いのに塗りが甘く、女性陣が持つ本来の魅力を十分引き出せていない感じがしたッス。人気原画家・横田守を彷彿とさせるタッチの女性は魅力的なのだが、光沢や陰影の付け方が全体的にイマイチで、肌や髪の質感が若干チープに見えちゃうのねん。ちょっとタレ気味のエロ乳も、角度によってはどこか平面チックに見え肉感的な質量が伝わらない感じ。もう少し塗りに力を入れてくれれば、もっとエロ指数が高い作品になったと思う。素材が良かっただけに残念でござる。

©ストラトス

あと、残念といえば、ゲームシステムにも欠点がある。昨今のゲームは、イベントを見た直後に回想モードに登録されるのだが、本作はエンディングまでプレイしないと登録されない仕様のようだ。実質、セーブポイントを設けながらCG回収プレイをできないので非情に面倒。というか、仕様に気づかなかったユーザーは、「イベントを見たのに登録されないバグがあるじゃん！」って誤解しちゃう可能性がある。昔の作品は、エンディングに到達しないと登録されなかったり、一度セーブしないと登録されない仕様も結構あったけどね。昨今の定番スタイルは、見たらその場で登録されるのが基本なので、こういう仕様は極力避けてほしいものだ。

さて、ゲーム内容だが、基本的にはラブコメ路線のハーレムゲームで、純愛っぽい結末を用意してるけど感動指数は若干低めかも。というのも、お気に入りのヒロインだけを指名し、抱き続けるようなプレイがシナリオ構成上出来ないなため、4人のヒロインを食い散らかしながらラストを迎えてしまうのねん。ハーレムゲーの宿命というか、浮気性の主人公が愛を語っても説得力がない感じ？　でも、ハーレムゲーとしてはごく標準的な構成になってるので、純愛エンドがイマイチなのは大きな失点とはならないだろう。むしろ、ハーレムゲーとしては、なかなか良い仕上がりだと思う。女同士の戦いをドロドロしすぎない程度に盛り込み、ヤキモチを焼く女のコの姿を可愛く描いてるのがGOOD！　ハーレムゲーらしい複数プレイが少なめのが残念だが、話の流れは悪くないと思う。

個人的にオススメなのは、やっぱりメインヒロインの薫子ルートだね。主人公に絶対の忠誠を誓い、奉仕することが無上の喜び状態の薫子は、トイレで待ち伏せしてオシッコの手伝いをするほど献身的。彼女の徹底したご奉仕精神は、どこか滑稽でエロ面白かったッス。ちょっと残念だったのは、わりとノーマルな夜伽プレイが多かったこと。せっかくどんな望も叶えてくれるメイドさんがいるんだから、もっとマニアックな要求をして欲しかったなぁ。Ｈの舞台が自宅ばっかりだったが、もう少し屋外を利用したイベントがあっても良かった気もする。というわけで、細かい部分で不満はあるけど、全体的には可もなく不可もなく楽しめる感じ。メイドさん好きにオススメでござる。

   使い方

攻略

周回を重ねると選択肢が追加されるタイプなので、睦エンドとハーレムエンドは2巡目以降で狙うべし。あと、エンディングに到達しないと回想登録が有効にならないシーンがあるので注意されたし。薫子チャートのアナル挿入は、セーブポイントを設け損なったのでカッコで表記したが、その場でアナルＨを見ただけでは駄目。その後も適当にプレイし、エンディングまでプレイし登録してほしい。

（by イ・ヤン提督）