巨乳ちゃんはビ・ン・カ・ン

劇のヒロインとなるのはどの巨乳ちゃん？

部員数が減少し廃部の危機を迎えている演劇部を立て直すべく、主人公が企画したのが人気ケータイ小説『愛されプリン』を上演するというものだった。このヒロイン候補として立候補してきたのが秋籾紅葉、宮代鈴香、大峰揺子の3人。いずれ劣らぬ巨乳の女のコ3人に、主人公は演技指導をしていくことになるが……？

©祭企画

2010年7月より発売された『巨乳ちゃんはビ・ン・カ・ン』シリーズを1本にまとめたのが本作。本来は独立した3本のゲームだったものを1つにまとめたわけだけど、無理矢理まとめたという違和感はあまり感じないかな。もっとも、元々がかなりご都合主義な物語だったので、違和感を感じようがないというのもあると思う。主人公とヒロインは初対面のはずなのに、最初からいきなりＨをしてしまったり、コスプレなど興味がなかったはずのヒロインがノリノリでコスプレをしたりね。あるいは、ヒロインは主人公に好意を持っているわけだけど、なぜか初対面のときから好感度はマックス状態。まあ、このあたりはこの作品は本来低価格ゲームだったということを考えれば、仕方のないところなんだろう。

とは言え、この作品にストーリーを期待する人は少ないだろうし、やっぱり気になるのはＨシーンだと思う。本作のＨシーンはヒロイン候補の女のコを呼び出し、演技指導としてＨをするという展開で進んでいく。全体としては特別な起承転結などがあるわけじゃないんだけど、最初から最後までＨシーンの連続で、無駄な日常シーンはほとんどナシ。日常シーンがない分、キャラクターへの感情移入などはやりにくくなるけど、ヌキゲーと考えれば優秀と言えるんじゃないかな。

©祭企画

このＨシーンでちょっと気になったのが、『巨乳ちゃんはビ・ン・カ・ン』というタイトルの割に巨乳に拘ったイベントがあまりなかったこと。主人公が巨乳好きというのは台詞から分かるんだけど、実際のイベントでは特に拘りと言えるようなものは感じられないんだよね。このタイトルを見れば、プレイヤーとしてはＨシーンではヒロインの胸を責めるとかパイズリなどがメインになると思ってしまうだろう。そういったものを期待してプレイした人は期待はずれになってしまう可能性が大きい。むしろ本作のＨシーンのメインとなるのはコスプレＨだろうね。ほぼ全てのＨシーンがコスプレＨとなっているし、単にコスチュームを変えるというだけでなく、コスチュームにあったシチュエーションの演技をしながらのＨとなっているので、コスプレ好きなら楽しめるんじゃないかと思う。

あとチェックしておきたいのが、ハーレムイベントの多さ。本作はバラ売りされていたときには存在しなかったハーレムイベントが追加されているというのもウリの1つなのだけど、追加されたイベントは全部で8つ。追加イベントというとＨシーンが1つか2つ申し訳程度に付け足されているだけなんて言うゲームもあったりするけど、本作ではCG枚数、イベントの尺も既存のイベントに負けないくらい用意されているので、満足度は高いはず。もちろん、ハーレムイベントもコスプレＨとなっている。なお、トータルでイベントは19、CGは80枚。CG枚数などはフルプライスのゲームと比べても遜色ない枚数なので、コストパフォーマンスは上々かな。

ストーリー性が弱いことや、CGモードの画面がCGのサムネイルではなくmo001aなどのように番号で表示されるなど、気になる部分がない訳じゃないけど、コスプレメインのヌキゲーと考えれば悪くはない作品。すでにバラ売りされていたものを3作プレイ済みという人は、新たに購入し直す価値があるかというとちょっと疑問だけど、未プレイという人は気軽に遊んでみても後悔はしないんじゃないかな。というわけで、オススメ度は☆3つだ。

攻略

   使い方

最初にお詫びをしておくと、この攻略は完全攻略ではない。CGモードは100％になるものの、なぜか鈴香エンドと瑶子エンドが回想モードに登録されないんだよね。イベント自体は見ているはずなので、登録されない原因は不明。なぜなんだろう……。

ゲームシステム自体はシンプルで、6回目のキャラ選択でフラグが立つ仕様なので、その直前でセーブしておけば、それ以降のエンディング回収が楽になる。フラグを立てたのが1人だけなら該当キャラのエンディング、フラグを立てたのが複数であればハーレム系エンディングとなる。

（by Suno）

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