おねがい♪ご主人さまっ！

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祖父から相続した屋敷で5人のメイドと生活

一人暮らしをしていた主人公は、祖父から遺産として古ぼけた屋敷を相続することになった。ところが、屋敷の備品として付いてきたメイドさんの話によれば、屋敷の広さに応じたメイドを雇わなくてはならないのだという。さっそくメイドを探し始めたものの、集まってきたのは幼なじみの魔女っ娘メイドにドジっ娘ロボメイド、封印されていた悪魔にマッドサイエンティストなメイド。個性溢れるメイドさんに囲まれて、主人公の生活はどうなってしまうのか!?

このゲームの最大のポイントは、原画家にYUKIRIN氏を採用したと言うことだろうね。YUKIRIN氏と言えば「しぃし〜」ということで、このゲームでも脱水症状を起こして干涸らびてしまうんじゃないかってくらいに、盛大にお漏らししまくっている。とにかく、イベントのたびに漏らしまくりなので、尿属性のある人には堪らない一品でしょう。ただ、Ｈイベントの回数は多いものの、本番Ｈは無しで、お漏らしのみというものが多かったりするので、そちらの属性がない人にはちょっと厳しいかも。まあ、普通のＨイベントも1キャラに付き数回は用意されているし、明るい雰囲気のお漏らしばかりなので、尿属性のない人でも受け入れやすいと思うけどね。

©Abelia

物語の方はいい意味でおバカなノリ。メイドがご主人様に生涯仕えることを誓う神聖な儀式が、「しぃし〜」を見せることというのだから、おバカさ加減は推して知るべしというところ。ヒロインとなるキャラも弥生がやたらと大食らいの魔女っ娘、えらんがロリで我が儘な悪魔、沙莉那はドジで何かと重火器を振り回すロボット、ティアーは沙莉那に執着するマッドサイエンティスト。唯一まともかと思われた静宮は二重人格とまともなキャラが1人もいない。なので、メイドさんに癒されたいという人には向かないかもしれないけど、ノリのいいコメディが好きという人なら楽しめそうだ。そして、バカゲーかと思っていたら、物語後半は前半とはうって変わってシリアスなノリ。こうした構成のゲームだと、後半のシリアス部分が蛇足に思えることも少なくないんだけど、このゲームでは前半からしっかりと伏線が張ってあり、シリアスな部分もキチンと楽しむことができた。感動のあまり涙が止まらないとか、大傑作という程ではないけど、いい意味で予想を裏切られたという感じかな。

Abeliaのデビュー作と言うことで、システム面ではちょっと不安もあったんだけど、この点も大きな不満はない出来。選択肢が出ているとクイックセーブができないとか、バックグランドでの動作は不可だとか小さい不満はあるけど、どれも致命的なものではない。まずまず快適にプレイ可能。システム面でユニークだったのが、回想モードで立体視できるモードがあるということ。これは赤と青のセロハンを張ったメガネをかけると、画像が飛び出して見えるというもの。こういう機能をゲームに取り入れたのって、もしかして業界初？　ただ残念ながら、この機能はあまりにも目が疲れてしまうため、実用に耐えなかった。このモードを選ぶと警告として3分以上の連続使用は控えるようにというのが出るんだけど、自分は3分耐えることが出来ずにギブアップ。まあ、こういうものには個人差が大きいから、人によっては3分程度なら平気という人もいるだろうし、面白い機能であることは確かなので、興味のある人は赤青メガネを用意して試してみるといいだろう。

ハッキリ言ってメイドさんゲーとしては「？」と言わざるを得ない内容ではあるんだけど、お漏らしゲーとしては良作。過去のYUKIRIN氏原画のゲームが好きだった人ならプレイして損ナシ。おバカなノリが好きな人ならより一層ゲームを楽しめるはず。なお、由紀には結構怖いエンディングしか用意されていないので、由紀ファンは心してプレイすべし。

   使い方

攻略

弥生と由紀、えらんと静宮、沙莉那とスパタはシナリオ的にワンセットになっているので、同時攻略をする必要がある。そして、メインヒロインの弥生、えらん、沙莉那、ティアーの4人は、Ｈイベント中の中出し外出しによってエンディングが分岐するので、これの回収も忘れないように。キャラ別エンドをある程度見ると、ハーレムシナリオがプレイ可能になるので、これをプレイすればゲームコンプリート。ハーレムルートには選択肢はない。

（by Suno）