とってもハーレム

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気がつけばハーレム状態!?

家族のことよりも仕事を優先する父を嫌い、アルバイトをしながら一人暮らしをしている主人公は苦しい生活を送っていた。憧れの若菜先輩の荷物運びを手伝っている最中に、ふらついた先輩をかばって階段から転げ落ちて怪我をしてしまう。利き腕を怪我した主人公を心配し、先輩だけでなく義妹のまみや幼なじみ絵理、千春先生までもが世話をしようと近づいてきてハーレム状態に!?

本作のヒロインは5人で、そのうちの4人は2人セットでストーリーが進んでいきます。ハーレムを売りにしているだけあって、各ヒロインのエンディングすら主人公＋ヒロイン2人の3人でというのが基本ベースというのが特徴でしょう。タイトル的に1人だけを愛するということは主人公には不可能です。狙っているヒロインとセットになっているヒロインが必ずストーリーに絡んできます。それゆえに3Pが多いのが特徴。

シナリオは嫉妬でドロドロといったようなことはなく、明るく楽しく進んでいきます。一部に「あれ？」という部分があるものの、まずまず安定していて悪くありません。また、ゲームのシステムのほうでは、セーブとロードを共通のボタンで呼び出し、初期状態がセーブなっているのでロードするつもりで間違ってセーブしてしまうといったことが起こる可能性があります。システム面はそれが気になるものの、ほかは快適な使い勝手です。ストーリーをじっくりと楽しめることでしょう。

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若菜＆千春のルートは、大和撫子的なお嬢様の若菜とイタズラ好きなお姉さん千春の組み合わせが見どころ。千春先生が口に溜めていた精液を若菜先輩に口移しで飲ませたり、2人一緒にバニーガールで迫ってきたりといった展開が待っています。相思相愛の3人というのがポイントで3人じゃないといやだという方向でストーリーが展開していきます。嫉妬はかわいいちょっとしたスパイス的なもの。みんなでラブラブな感じで進むから、このゲームはどういうルートに入っているのか少々わかりにくいですね。

まみ＆絵理のルートは、天然娘とツンツン娘の組み合わせという、かなり異なる設定の2人を意外にうまくまとめたシーン展開で楽しませてくれます。個人的には、一人暮らしをしている兄の部屋に忍び込んで裸エプロンで出迎える義妹まみに驚かされました。ピッキングしてますよ、この義妹は……(笑)。天然娘の義妹まみは期待を裏切らず絵理と一緒にひっかき回してくれます。

親友（？）の和己はネタにされるばかりで悲惨なキャラですが、ストーリー上いい味付けとなっている感じですね。同様に若菜先輩のお祖父さんで麻衣の勤めている病院の院長の厳弥さんも、おいしいところで絡んでくる好々爺。脇役も悪くありません。

ゲームの真のルートともいうべき麻衣シナリオが強烈です。みんなが好きで悩んでいるという主人公に対して、みんなを愛すればいいといい、彼よりも先回りして次々とヒロインたちを籠絡していきます。いったい何ごとかと思っている間にハーレムの出来上がり。これはハーレム好きな人は必見のシナリオでしょう。☆5個には何か少し足りない感じ。10段階なら9を選ぶんだけどね。

   使い方

攻略

好感度が高くなる選択肢を選んでいけば目的のキャラのルートに入ることができる。ただし、キャラ単体のルートではなく、千春＆若菜ルートか、まみ＆絵理ルートのどちらかに分岐していくので、狙っているほうをクリアできるかはエンディング直前までわからない。4人ともクリアすると麻衣が活躍するハーレムエンドへ入れるようになる。怪我したあと、まみをどういって帰すかから分岐が始まるので、そこでセーブしておくとよい。宴会イベントで誰のイベントが発生するのかはその時点で好感度で決まるので、そこまでに好感度を調整しておこう。なお、ハーレムルートの出現条件を満たしていると「やっぱり誰かを選ぼう」という選択肢を選ばないとハーレムルートへ入ってしまうことに注意してほしい。

（by 天城螢）