ペロペロさせて♥ 〜みみっこメイド発情期〜

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押しかけてきた3人娘の恩返し!?

食品会社エンブリヨ水産の営業部に勤めている主人公は、ある日突然3人（？）の娘に押しかけられて同居生活を始めることになってしまった。彼女たちは主人公が助けた犬、兎、猫であり、恩返しに来たのだという。彼女たちは2週間以内に恩返しをしないと元の姿に戻ってしまうらしい。だが、犬娘のバジルは隙があればペロペロ舐めまわしてくるし、うさ子のベリーはお菓子を求めたり甘えたりするだけ。猫娘ローレルに至っては、何もせずにいて文句だけ言ってくる。とても恩返しに来たとは思えない3人。逆に3人の世話をする羽目になって大忙しとなる主人公の生活はどうなっちゃうの？

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犬、兎、猫が神の力で人となって恩返しに来るというドタバタコメディだ。ヒロインたちは元々が動物なわけで、常識に欠けているということからさまざまなトラブルが発生していくストーリー展開となっている。ただ、恩返しのシーンが膝枕、風呂、料理、看病、掃除、買い物と6種類になっているため、ネタの使い回しとなるものが多く「またそのネタ？」と感じる人も少なくないだろう。ヒロイン3人とも恩返しのシーンがその6種類固定だったからね。ヒロインごとに別のシチュエーションを用意するなどしてバリエーションをつけてほしかったかな。

ヒロインのほうをチェックしてみると、犬っ娘のバジルは従順にご主人様に仕えようと努力していて一番メイドっぽくなっている。メイドものの王道的な性格設定で（この作品の中では）安心感が持てる存在だ。しかしながら、残る2人のヒロインはメイドものとしてダメすぎる設定となっていてつらい。うさ子のベリーは「お菓子ちょうだい」が口癖といった感じで、食べるだけ食べて片付けもしない。まったくもってメイドらしくないというか……。赤んぼう的な我が侭で主人公がむしろ彼女に奉仕させられる展開だ。猫娘のローレルは、主人公に助けられたバジルとベリーと異なり、そもそも恩返しというのとは違う感じがする。登った木から降りられずに困っているところを、木を揺すってローレルを落としたわけで。なんでこの猫さんは主人公のところへ来たんだろうっていう謎がある。助けられたと思っていないからか、主人公のほうが下僕に感じるシーンも……。ヒロイン3人のうち2人がメイドらしくないのにこのサブタイトルはどうなんだろうと思わされる人も多いんじゃないだろうか？　これはちょっと内容とタイトルが一致していなくて、あまりよろしくない気がするかな。

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ゲームのシステム面ではプレイ時に困るようなことがないような最低限の機能を実装している感じだ。ただ、初回起動時にユーザーに問い合わせもせずにいきなりフルスクリーンで起動するのはマイナス印象。公式サイトではデフォルトはウィンドウモードと記載しておいて正反対の挙動なので不意打ちを喰らった感じがするかな。なお、CGモードは差分を別枠登録で268カ所、回想シーンは62種類だ。差分なしでCGを数えると1/3ぐらいと思ってもらいたい。

全体的に見てコメディ部分が好みに合うか微妙だし、同じ状況下で3回繰り返されるシチュエーションが使い回しっぽく感じさせられる作りなのでお薦めしにくい作品かもしれない。とはいえ、犬娘、うさ子、猫娘が好みな人は少なくないはず。属性が合う人には嬉しい作品となる可能性があるけどね。

   使い方

攻略

プロローグ的な3日目まではどのように選択肢を選んでも攻略に影響しない。4日目から最終日となる17日目での選択が重要だ。ヒロイン個別で集中して選んでも、1度のプレイではＨシーンをすべてコンプリートすることができないため、回収のためのプレイが必要となる。また、ハーレムエンドは日程がギリギリなので必要条件に気付くまでは難しいかもしれない。

（by 天城螢）