あの娘はＨな小説家

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女子校生官能小説家に実技指導

©萌雛

新米編集者の主人公は、新人賞を取った現役女子高生官能小説作家、篁シズクを担当することになった。ところが、新作のプロットを読むと、賞を取った作品とあまり変化がない。話を聞いてみると、彼女はＨの経験がないらしい。そこで、主人公はＨの実技指導をすることになるのだった。

このゲームのメインヒロインは、作家の篁シズクこと高村静香。サブヒロインとして静香の幼なじみで親友の尾上沙希という構成。まず、静香は素直クール、沙希はツンデレと、2人の性格が対照的でメリハリが効いているのがいいね。特に静香は無口で無機的な印象がありながら、次々にエロいことを考えて、それを主人公に対して要求してくるのが良い感じだ。Ｈとは無縁そうなキャラクターが、実はエロエロというギャップが楽しめるね。また、ゲーム中の選択によって、Ｈの内容が純愛風、主人公責めのSM、主人公受けのSMと分岐して、プレイ中にだれないようになっているのも良かったかな。中にはちょっと怖いＨシーンもあったりするけど、意外性があってそれもまたよし。

ゲームはオーソドックスなコマンド選択型AVGだけど、ちょっと変わっているのが「Ｈシーンノベライズ朗読システム」。静香は自分が経験したＨを元に小説を書いていくわけだけど、この小説をゲーム中で読むことができるというものだ。このときに表示されるCGは通常のイベントCGをアレンジしたものだけど、テキストは朗読専用のもの。女のコが官能小説を朗読するというのは意外とエロくて、なかなか楽しめた。静香は淡々としたしゃべり方をするキャラなんだけど、淡々とした口調とテキストのエロさのギャップが面白いんだよね。できれば朗読専用のCGがあれば良かったんだけど、さすがにそれは贅沢すぎるかな。

©萌雛

システム面では必要なものは一通り装備しているので、システム上での不満は特にナシ。クイックセーブがないのが不満と言えば不満だけど、セーブはいつでもできるので大きな問題じゃない。それよりも問題は、朗読シーンになるとメッセージスキップが効かなくなってしまうことだろう。このゲームは低価格ソフトとしては選択肢が多く、シナリオの分岐もしっかりしている。当然、プレイ中にはセーブ＆ロードを繰り返し、同じシーンをなんども見ることになる。ところが、朗読シーンはメッセージスキップ不可という仕様。しかも、メッセージ表示スピードを最速にしていても、朗読シーンでは強制的にウエイトがかかってしまうというオマケ付き。これはプレイしていてストレスが溜まる。メッセージスキップのスピードは速いだけに、この仕様は納得がいかない。これは是非とも改善してほしいところだ。

低価格ソフトとしてはゲーム性が高い方だし、CGは差分抜きで33枚とコストパフォーマンスも悪くない。テキストは通常のイベントと朗読シーンで2倍楽しめるようになっていて、エロもぬかりなし。と言うわけで、素直クールなキャラが好きなら、オススメできる1本。ただし、静香と沙希のレズシーンが結構多いので、レズは嫌いという人は気をつけた方が良いかもしれない。個人的にはレズは嫌いじゃないので、オススメ度は☆3つだ。

   使い方

攻略

静香の書いたプロットを読んでどう感じるかで、それ以降のイベントが変化するので、選択肢が出てきたらセーブしておこう。また、何気ない選択肢だけど、思ったことをはっきり言うかどうかも重要選択肢だ。そして、公園で覗きに気がついた時は、シナリオの分岐点なので、やはりここでも要セーブ。

（by Suno）