欲望の牢獄

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自分を破滅に導いた奴らに復讐すべし！

©Puzzlebox/UN-SPEAKABLE

主人公・湯築恭介は、中堅商社で働くサラリーマンだった。しかし、部長の不正を知り、そのネタを出世の糸口に利用しようと動き始めた矢先、逆に罠にハメられ懲戒解雇という最悪の形で失職してしまった。じつは主人公の部下であるOL檜山碧が裏切り、部長と内通していたのだ！　再就職もままならず、経済的にも追い詰められた主人公は自暴自棄になり、自分を窮地に追い込んだ人物たちへ復讐することを決意するのだった。クビを命じた社長の娘・韮沢明日香、上司の妻・砥石亮子、そして自分を裏切ったOL・檜山碧。彼女たちを監禁・調教し、最大限の屈辱を味わわせるのだ!!

このゲームの目的は、ターゲットの女性三人を凌辱し復讐を成功させることだが、ゲーム性はほとんどなく事実上一本道のAVGになっている。ヒロインの視点を切り替えられるザッピングシステムを採用しているが、視点を切り替えられるタイミング・人物は決まっており、好きな時に好きなキャラの視点を選び、物語を進められるような自由度はない。まぁ、ザッピングシステムならではの、「一つの出来事を複数の視点で楽しむ」という目的は達しているので、自由度の低さはあまり気にならないかな？　本格的なザッピングを楽しみたい人には物足りないだろうけど、複雑な分岐にされると物語に集中できないので、抜きゲーのバランス的には好ましい構成だと思う。

©Puzzlebox/UN-SPEAKABLE

ただし、ちょっと気になったのは、ザッピング時に表示されるイベントに流用CGが多かったこと。テキストの変化だけだと、同じシーンばかり繰り返し見せつけられた感が増してしまい、視点を変えたメリットが半減してしまう。ザッピングシーンでは、もう少し別アングルのCGを使って欲しかったなぁ。まぁ、ミドルプライスのゲームなので、ザッピングごとに新規CGを盛り込む余裕がなかったのかもしれないね。とはいえ、Ｈシーンにはアニメーションを採用するなど、ビジュアル面での頑張りは感じられる。ミドルプライスのゲームとしては合格だろう。基本CG60枚、回想40シーンは、納得できるパッケージだ。

さて、Ｈシーンの内容だが、スタンガンで痺れさせ拉致・監禁という、後先考えない強引な展開から始まる。自室という狭い空間が凌辱の舞台となるため、Ｈシーンのバリエーションはさほど多くないね。資産家の御曹司が主人公だったら、地下室の豪華SM部屋でやりたい放題なんだろうけど……。主人公は失業中のサラリーマンゆえ、自室で地味目のＨがメイン。でも、新聞紙を引いて浣腸するシーンは、妙にリアルでグッとくるものがあったね。狭い部屋で三人を囲い込む設定は、緊迫感が漂っててイイ感じですな。まぁ、ヒロインが凌辱を受け入れてしまうのが割りと早めなので、抵抗し続ける姿が好きなドＳな人は少しガックリするかもしれないけど。あと、ネタばれになるので詳細は書かないけど、凌辱ゲームならではの「犯った者勝ち」の強引なオチになってなかったのがGOOD！　ちょっと切ないというか、ブラックな結末を描いているのねん。個人的には意外性があって面白かったッス。というわけで、ゲーム性には乏しいけど、アニメありのＨシーンと、スパイスの効いたオチが楽しめるので、お手軽に遊べる凌辱ゲーをお探しの人に是非。

   使い方

攻略のアドバイス

ザッピングシステム的な構成だが、基本的には一本道のAVGで行動選択に迷うシーンはない。冒頭とラストのみ全部の視点を一度に回収できないので、そこだけチェックすればOK。冒頭とラスト以外は、１キャラの視点しか選択権がないので、道なりにキャラを選んでるだけでサクサク進んでいくぞ。攻略は簡単なので、自力100％は余裕でやんす。

（by イ・ヤン提督）