カラフルウィッシュ〜12コのマジ★キュン！〜

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13人の女のコたちとイベント優勝をめざす

©戯画

その世界では、魔法を使える者は専門教育を受けるため、全寮制の聖ディアマンテ学園に入学することになっていた。通常、魔法は女のコにしか発現しないため、学園は事実上の「女子校」。しかし、男でありながら魔法に目覚めた主人公は、学園史上初の男子学生となった。さらに、寮の代表として学園祭で大魔法を行うことに。このイベントで優勝すると、学園長先生から「とってもイイもの」がプレゼントされるというのだが……。

『カラフル』シリーズの3作目となるこの作品は、魔法使いたちの学園を舞台とした、学園ラブコメディ。寮の代表に選ばれた主人公が、13人の女のコたちと一緒に優勝めざして頑張るというストーリーだ。物語的にはストレートな青春モノで、特にひねった展開はナシ。非常にシンプルなキャラ萌えゲーといって良いかな。登場するヒロインたちは、ゲームスタート時点で主人公への好感度MAX状態。あとは主人公が誰を選ぶかという話なんだけど、主人公が鈍感なところはラブコメのお約束かな。面白かったのが、個別ルートに入ったあとも、選ばれなかったヒロインたちが、主人公を諦めていないところ。主人公とヒロインが良い雰囲気になったところで他の女のコたちが乱入してきたり、隙あらば主人公にちょっかいを出したりするので、主人公とヒロインの関係が、なかなか進まなかったりする。これをじれったいと感じるか、ラブコメ的で面白いと感じるかは人それぞれだろうけど、個人的には結構面白かったかな。そうしたイベントのおかげで、ドタバタ感や、女のコ同士の関係が見えてきたからね。

Ｈシーンに関しては、純愛系のゲームということもあって、それほどハードなものではない。イベント数はキャラによってばらつきがあって、多いキャラで3回、少ないキャラで1回となっている。いずれにしても決して多くはないし、内容的にも極めてノーマル。まぁ、明るく爽やかなストーリーの本作で、Ｈシーンだけアブノーマルだったり濃すぎたりしても違和感があるだろうしね。それに、1人1人のＨシーンは少なくても、登場キャラが多いため、トータルではそれなりのボリュームになっている。というわけで、特別に欲求不満になってしまうというほどでもなかった。

©戯画

このゲームの1番の問題点は、攻略キャラが12人（双子は2人でワンセットになっているため、人数的には13人だけど）というところじゃないだろうか。12人というのは、いささか多すぎる気がする。12のシナリオを詰め込んだ結果、1つ1つのシナリオが短く、薄くなってしまっている。また、無理にキャラを増やしたため、結愛と弥生や、恵美と雛子などのキャラがかぶっていたり、それぞれのキャラが使う魔法が無理やり取って付けたようなものになってしまっているのも気になるところだ。攻略可能キャラを半分に減らして、その分シナリオの密度を高めた方が、結果的に満足度が高くなった気がするんだよね。もっとも、攻略可能キャラが12人というのは、このシリーズのアイデンティティでもあるわけで、人数を減らしたらシリーズとして成立しなくなってしまうという問題はあるわけだけど……。12人という部分に拘るのであれば、全体的なボリュームが今の倍はほしいところだ。

とりあえず、トータルでのオススメ度は☆3つ。明るくライトなラブコメが好きという人にはオススメできる内容だと思う。ヘンにストーリーをひねっていない分、鬱な展開になることもないし、エンディングも爽やかな大団円ばかりだしね。登場キャラが多い分、気に入ったキャラも見つけやすいだろうし。1プレイが比較的短時間で終わるので、ゲームにあまり時間をかけられないという人もプレイしやすいだろう。

   使い方

攻略

最初の選択肢でルートは大きく3つに分岐する。チャートではセーブポイントは作っていないけど、1番最初の選択肢でセーブをしておくと、2回目以降のプレイが幾分楽になる。それ以降は目的のキャラを追いかけていけばOK。ただし、それだけではCGが1枚抜けてしまうので要注意。最初に弥生を選択するルートで、弥生以外のキャラを選び続け、最期の図書館探索で弥生を選ぶとデフォルメCGを見ることができるので、これも忘れないように回収しよう。

（by Suno）