乙女蹂躙遊戯 〜Maiden Infringement Play〜

Twitter縺ｧ縺､縺ｶ繧�縺�

理性を持って人道を外れた者による凌辱の狂宴

権力を持つ青年が部下の男たちと共に、汚しがたい雰囲気の美少女を隔離された屋敷にさらって徹底的に凌辱･調教する。…というネタはそれこそスタジオメビウスの『悪夢』（11年前の作品）から延々と使われてきた凌辱ものの定番。それでも陳腐化しないのはこれがエロゲーのネタとしては上物で、ここからの料理の仕方によって様々なバリエーションが生まれるテーマだからだ。本作はこの上質な素材をオリジナリティのある一品に仕上げられたのだろうか!?

©Guilty

調教対象ヒロインは大和撫子然としたキリっとした細身のお嬢様と、男勝りだが出るとこ出てるスタイルのいい空手少女。部下はアナル好きな力自慢タイプと切れ者の知能タイプ、そしてコスプレ好きな変態タイプ。なんだか凄くありがちなキャラ配置で、先の展開が読めそうだぞ!?　と不安になったが、その心配は杞憂に終わった。主人公とその仲間たちが、凌辱役でありながら個としての立ち位置を持っていたからだ。

少々個人的な趣味の話なのだが、輪姦凌辱AVGでは男がたくさん出てくるがゆえに男のキャラ描写が相当おざなりになることが多く、私はそれがどうも好きになれなかった。男3とか男17とか名前の数だけ増やされても、絵やセリフに変化がなきゃ一緒だよと。ましてや男側のリーダーキャラの動機も「以前から犯したかった」で済ませてはあまりに薄っぺらい。

ところが本作では詳しい描写があるわけではないが、主人公とその仲間たちは個々の意志に基づいて動いているのが見て取れる。さらに途中からは主人公と腹違いの妹も出てくるが、彼女も主人公たちと同じく常識を逸脱できる意志と狂気を持った一筋縄ではいかないキャラで、とてもいい味を出している。

©Guilty

本作のヒロインたちはこの妹を含め、ただ犯され泣き叫ぶだけの弱い女ではない。犯す側と犯される側であってもそこには各々が考える常識…作中では抽象的に「世界」と語っていたが、その世界のあり方に対する意志の衝突がある。主人公は1週間以内に彼女たちの考えを変えて見せようとするが、それが成功するか失敗するかは攻略次第というわけだ。 　なるほどメーカーのジャンル表記が「ピカレスク調教AVG」なわけだ。基本はオーソドックスな凌辱AVGだが、逸脱した者の心の闇を文学的に、かつ鼻につかない程度にスパイスとして使っているのが本作のポイントになっている。

さて固い話はここまでにしてＨシーンに関してだが、種類はかなり多くあり、ゲーム期間が短めなのも相まって出し惜しみ無しでどんどん過激な輪姦調教が行われるので、ダレずに遊べる。男たちがまたありえないぐらい絶倫で、延々犯して1人で7回膣内射精ってどんな超人だよ。その割に時間経過で色を変えただけの差分CGが少なめなのも好感度高し。あれを多用すると手抜きっぽく見えて萎えるからね。ただ、2人のヒロインでテキストの使い回しが目立つのは残念だった。全体的にテキストのデキがいいだけに余計にね。

システムに関しては…非常に残念なのが、右クリックなどの1アクションでメッセージ欄が消せないこと。メッセージ欄右上にある小さな×印をクリックするしかないのだが、これがまた押しにくくてストレス溜まる。こんだけエロいゲームなのにもったいない!!　他にもOPとEDのムービーが1回目はスキップできないのも面倒な仕様だが、前述のストレスに比べれば些末なことだ。

総論としては、税込2800円で凌辱･輪姦AVG好きの期待に充分応えられるこの内容とエロさは買い。さらに個人的には、ゲームのエンディングで後日談を描いているのもポイント高し!!　こういうゲームってヤるだけヤって放り投げるような結末も多いけど、本作はちゃんと主人公とヒロインのその後を描いている。キャラを立たせている内容だけにこの気配りは嬉しいね。

   使い方

攻略

同じエンディングが複数あるが、そこまでに発生するイベントが異なるためすべてのルートをプレイしよう。監禁4日目、誰を選ぶか、誰の案を採用するかはダミー選択肢なので好きに選んでOK。

（by 葉柳）