カスタム隷奴II+(プラス)

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パーツを集めてヒロインをエディットしよう

©Kiss

ある日、主人公は一冊の魔道書を手に入れ、封印されていた悪魔から、魔道書の使い方を伝授されることになる。この本の力を使えば、自分の理想とする女性を、現世に具現化させることができるらしいのだ。さっそく魔道書を使ってみると、頭に思い描いた女性が目の前に！　理想の女性を思い通りに調教できるようになった主人公は、調教の世界へと没頭していくのだが……。はたして、悪魔が関与する本を使いまくって、無事に済むのだろうか？

本作はKissの人気シリーズ、『カスタム隷奴』の二作目にあたる作品で、DL版のお買い得特価で販売されている。最新作『XXな彼女のつくりかた』も、目玉システムであるエディット機能を搭載した同系列の作品だ。最新作はラブテイストが強めで、本作は少しダークな調教路線という違いはあるが、キャラをエディットできる楽しみは共通。旧作の方がパーツの種類が少ないのは当然だが、それでも組み合わせは16兆7000万もあるので、旧作ならではのチープ感はあまり感じられない。「最新作のエディット機能は気に入ったけど、ラブ路線じゃなく鬼畜だったらベストなのに……」と思っていた人にオススメしたいね。

©Kiss

本作は2003年の作品なので、やはり部分的に古さを感じるところはある。CGの塗りが粗く感じられるし、音声もフルボイスでなく一部のみ対応。歴代の進化・改良を体感してる自分としては、正直今更楽しめないかも……と思った。が、久々に遊んでみると結構楽しめるもんだね！　コマンドを実行していくと主人公のスキルが増え、調教師として成長していく過程を味わえるのがイイ。RPGなどでキャラを成長させていくのが好きな人は、結構ハマるんじゃないだろうか？　調教した奴隷をオークションに出し、お金を稼ぐ。その資金をもとに、カスタム用のパーツを買いそろえていくのも個人的には好き。腰を据え、ガッツリ楽しめるのが育成SLGの醍醐味だからね。ただ、単調作業の繰り返しになりがちなので、コマンドを増やす、パーツを集めるといった要素に魅力を感じない人は、ちょっと厳しいかもしれない。エンドレスで続くシステムだけに、間延び、中だるみ感は否定できないから……。

改めてプレイして確信したのは、CGモードの不便さだ。調教したキャラデータを読み出し、そのキャラに実行したコマンドのみ表示されるタイプなので、アナル調教シーンを見たければ、そのコマンドを実行したキャラを探し出さなければならないのだ。実行済みのコマンドならば、どのキャラでも再生できるようにして欲しいね。ちなみに、今回はパワーアップキットもインストールしてみたが、コスプレが14種類も追加されてるし、本編では収録されてない新規イベントもあるので、パワーアップ感は満足できると思うよ。本編を遊び尽くした後だと、さすがに疲労感があり再び遊ぶ気力は湧きにくい。個人的には最初から入れるのをオススメする。Kissの調教ゲーは、エディット機能や凝ったシステム満載がゆえに、発売直後は修正ファイルが連発する傾向がある。最新作はちょっと時間が経ってからプレイしてみるのもアリだと思うよ。それまでの間、過去の未プレイ作品を満喫してみてはいかが？

（by イ・ヤン提督）