近衛騎士ラティス

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魔王の手に落ちた姫と騎士の変わりゆく主従関係

魔族の王クロイツに捕らわれたエリーシア姫は、クロイツの居城に連れて行かれた。姫を救うべく近衛騎士のラティスがクロイツの元へ乗り込んだのだが、冷静さを欠くラティスは魔王クロイツの敵ではなかった。剣を折られ、触手で身体の自由を封じられててしまう。そしてラティスは姫と部下の目の前でクロイツに処女を奪われ、凌辱を受けるのだった。エリーシア姫の身代わりとして魔王クロイツに奉仕することを強いられたラティスは、どこまでエリーシア姫を守ることができるのだろうか？

エリーシア姫に絶対的な忠義を尽くして、姫の代わりに憎き敵クロイツに凌辱を受けていくラティスが本作の見どころ。その忠節から心が折れずにしぶとく粘ってくれる。嬲り甲斐があって調教モノとしては嬉しい……といえればよいのだが、低価格ソフト特有のシナリオの短さからくる制約がネックとなっている。あまりＨシーンを重ねていない調教シーンをまだ堪能し始めたばかりの段階で、あるシーンのあとにいきなり堕ちてしまうという展開になる。もう片方のヒロインである家臣思いの純粋なエリーシア姫も、ラティスを助けようと願い、魔王クロイツの餌食になっていく。こちらは無垢な姫ゆえに、いったん快楽を覚えたらそれに溺れて従順な奴隷に堕ちていくというラティスとは対照的に描かれている感じだ。

© EROTICA BLACK

ゲームのほうは登場する選択肢も少なくて、最初の選択肢でメインヒロインが決まり、次の選択肢でエンディングが分岐するようになっている。おかずゲーとしてお手軽さを優先して作ったということだろう。姫と騎士の主従関係を利用して調教していくのは面白いと思うが、2人を絡ませる展開がどのルートでも出てくるから、終盤のＨシーンにはちょっと新鮮味が足りないように感じてしまった。まあ、クロイツに付けてもらった男根で姫の処女を奪うラティスを見て、本作冒頭のラティスとのあまりの差に「そこまで堕ちたか」と驚かされるというのはあったけど……。逆に姫がラティスの処女を奪うシーンもあって、やっぱりそういう展開になるのかと読めてしまうからねぇ。もうちょっとシーンに工夫がほしいかな？

システム面では特に困るようなことはないが、SAVEとLOADのボタンはメッセージウインドウにボタンとしておいてほしかった気がする。ゲームの初回起動時には画面をフルスクリーンにするか問い合わせがある。勝手にフルスクリーンにしないのは悪くない作りだ。ちなみに、CGモードは20枠でシーン回想は18種類だった。

おかずゲーとしてはそこそこの出来だと思う。高貴な姫や気の強い女騎士を凌辱したいという人にお薦めしたい。ただ、本製品はダウンロード版だと2000円未満なわけで。ボリューム面でちょっと不安があるので、その点はあらかじめ覚悟しておいてほしいかな。

   使い方

攻略

すべての選択肢が分岐に影響しているため、コンプリートするにはひと通り選択肢を選ぶ必要がある。とはいえ、2択の選択肢が2回出現するだけなので、そうそう苦労することはないないだろう。なお、エンディング名は表示されなかったため、こちらで適当につけさせてもらった。

（by 天城螢）