OL狩り 〜濡れたオフィス〜

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あらゆる手段を講じ、会社を乗っ取ってしまえ！

人の良い性格から出世と縁のない日常を送っていた主人公。大きな商談をことごとく他人に取られていた彼に会社、そして同僚であった彼女も愛想を尽かし、結局辞めることになってしまった。失意のどん底で途方に暮れていた主人公だったが、偶然知り合った女性を助けたことがきっかけとなり、彼女の父親が重役を勤める会社に再就職することが決まる。しかし、この話にも裏があったのだ。重役の思惑としては見ず知らずの主人公にある程度出世させた後、会社の不正を彼一人に背負わせるという恐ろしい計画を立てていた。つまりは捨て駒として主人公を採用したということ。これを偶然聞いてしまったことで彼の心の中で何かが変わっていく。悪意に満ち溢れた周囲に復讐するため、一人で戦っていくことを決意するのだった……。

©West Vision

お人好しだった主人公が女性社員を次々と陥れ、会社を乗っていくというストーリー。何もしなければ数ヵ月後には横領疑惑をかけられ、会社に使い捨てにされるという計画を潰すため、まずは助けた人事部長の娘から手にかけます。そして経理部長、企画室長、専務の娘、社長…と次々に女性社員を自分の手駒へと変えていきます。誰を落とすか、また誰から落とすかなどの展開分岐もあり、この過程はゲームの最大のウリになっている部分でしょうね。元いた会社の彼女を落とすことなども可能で、復讐凌辱劇としては満足いく内容になっていると思いました。今までダメ社員で通ってきた男がこんなにうまく人を陥れてしまうという展開は少々違和感あるかもですが。

原画が田島直氏ということで、各女性キャラクターのレベルは高いと思います。個人的には氏の描くメガネ女性が好きなのですが、この作品でも経理部長でそれを見ることができて満足でした。元々はパッケージで通常価格で販売された作品ですのでHシーン数36、CG数120枚となかなかのボリューム。これをDL再販では低価格で手に取れるとあり、お得な感じはしますね。ただCGの仕上がりの雰囲気が少しアニメ風なことで、OL凌辱物というハードな内容とはミスマッチを感じる人もいるかもしれません。もう少しリアル系な描写の方がこの作品の内容を考えるとあっていたかも？　という気もします。田島直氏の原画だけで満足できるもいると思いますので、結局は好みの問題でしょうか。

登場する女性キャラクターが9人、うまく彼女たちを手駒にしなければあっという間にゲームオーバーを迎えてしまいます。そのため攻略難度が高めだという印象は受けました。実際何度となくプレイしましたが、最後までストーリーを進めるのには相当苦労しましたし。DL再販で価格が安くなるのは嬉しいですが、攻略難度は通常価格のままですのでそこが注意でしょうか。低価格のお手軽なゲームだと思って購入すると思わぬ落とし穴があるかもしれません。この作品の場合、基本的にはテンポ良く進みますが、オールコンプリートを目指すとなると結構な手間になるという感じです。

（by RYO）