ドキドキお姉さん

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お姉さまたちとドキドキの同棲生活

© 2003 KAGUYA

ひとり暮らしをしている主人公の智博。彼の部屋には、隣に住む管理人の娘・玲子さんが酔っぱらって部屋を間違えて入ってきて、シャワーを浴びるということがたびたびあった。そんなある日のこと、いつものように間違ってシャワーを浴び始めた玲子さんに注意をしようとした智博は、玲子さんが自分の名前を口にしながらオナニーしているところを見てしまう。ドキドキがまだ収まらないうちに、義姉のみちると瞳が同居することになり、さらに住んでいたマンションを追い出された担任の葉月先生までもが一緒に住むことに……。

2003年7月25日に発売された同名タイトルのダウンロード版だ。2007年9月6日現在だと、「Gyutto」では3980円（1.14GB）で販売されているが、「キャララ!!.CC」だと8211円（771.2MB）で販売されているため、購入するサイトによって値段とファイルサイズに大きな差があることに注意したほうがよいだろう。自由経済においてこのような価格差がずっと続くとは思えないのでいずれ同程度の価格に収束していくのではないかと思うんだけど、念のためにダウンロード版の購入時には最低2カ所で価格チェックをすることをお薦めしたいかな。ただ、価格での単純比較は作品内容が同一だった場合のこと。価格以外にも表示されているダウンロードファイルサイズが結構違うので、もしかすると発売があととなった「キャララ!!.CC」は画像や音声のデータを圧縮する方法の変更などに手を加えてファイルサイズの削減を工夫した可能性はあるかも（単純にインストーラーの違いによる圧縮率の差かもしれないが）。今回は「キャララ!!.CC」のほうのダウンロード版でプレイしてみた。記憶が完全ではないので確実とはいえないが、内容面ではパッケージ版との変更点らしきものはなさそうな感じだった。ちょっと残念。

本作はお姉さんたちとの同棲生活で数々のハプニングが起こるラブコメディが魅力だ。母性愛あふれる義姉・瞳、兄と結婚した同級生の義姉・みちる、ぼや〜っとしている感じの担任教師の葉月、そして大人の色気で誘惑してこようとする玲子の4人と過ごすことになる。みちるは同級生とはいっても、主人公は実はダブっているからみちるは年下だったりするわけで。年下の義姉を入れるための設定だとは思うんだけど、そこまでして年下設定の義姉というのを入れる必要があったのかは判断が難しいところかな。ストーリー上で、あまりその設定を活かせているようには思えなかったし、落第してダブっている設定の主人公にプレイヤーが共感できるのか微妙だと思う。それ以外は各キャラの役どころを押さえた感じでドタバタイベントが起こるので、コメディ好きならば楽しめるストーリー作りなんだけどね。

© 2003 KAGUYA

玲子のルートでは誘惑されて遊ばれる主人公といった感じで話が進む。電車内で痴女と化した玲子にしごかれて見知らぬ女子校生の制服に精液をぶっかけたり、プールでカップルや親子連れにパイズリを見せつけたりとドキドキものなシーンなんかがあって楽しめると思う。瞳ルートは、酔うと性格が変わって大胆になるという普段の瞳姉とのギャップが楽しめるストーリー作りとなっている。ブラコンの姉とシスコンの弟の禁断の関係というのが見どころといったところだ。瞳の見合いの席で見合い相手に見せつけるＨなんてかなり刺激的だろう。葉月ルートでは目覚ましフェラやソーププレイのほか、学園内でＨしているところを見つかる寸前までいくというドキドキも楽しめる。みちるルートは年下の兄嫁との禁断の関係が描かれている。なぜか主人公の体操服を着て主人公の名前を口にしながらオナニーしていたり、選択によっては主人公を監禁して性奴隷にしようとしたりと弾けたストーリー展開が待っている。もちろん、ヒロイン個別のエンドだけでなくハーレムエンドもあるのでエロさのほうでも楽しめることだろう。まあ、ちょいとばかりハーレムシナリオは期待しているのと微妙にずれた展開となるかもしれないけどね。

ゲームのシステムのほうは機能面では、右クリックしてメニューを開かないとセーブ・ロードができないのが少々手間な以外は特に問題がなく快適にプレイができるのだが、設定画面で一貫性がない部分が気になった。メッセージ速度やオートモード速度はスライダーの左側が最速で右側が遅くなるようになっているが、画面エフェクトは逆に右側が最速という具合だ。これは戸惑う人も多いだろう。あとはゲームの画像が640x480であるため、最近の作品と比べて解像度が低いのでフルスクリーンでプレイする人には画像の粗さが、Windowモードでプレイする人はゲーム画面のサイズが気になるかもしれない。まあ、元がフルプライスのゲームなので、シチュエーション的な面ではバリエーションが豊かで結構いいんじゃないかと思う。ちなみに、既読部分のメッセージの色が変わるのだが、選択肢の色が変わるわけではないので選択肢を選んでみないとすでにプレイしたルートかわからないというのは惜しい感じかな。パッケージ版発売当時としてはシステム的に進んでいたほうなんだろうけど、今となってはちょっとね。なお、CGモードの枠は瞳24、みちる21、葉月23、玲子22、その他（ハーレム）11で、回想のほうは瞳10種類、みちる11種類、葉月9種類、玲子11種類、その他（ハーレム）7種類とかなりボリュームがある。

刺激的な同居生活を楽しんでみたいという人にお薦めの作品だ。ボリュームもあるし、お姉さまに誘惑されたいという人には美味しい作品だと思う。ただ、ファイルサイズが大きいので、ダウンロードに結構時間が掛かってしまうかもしれない。いろいろなドキドキ感を味わえる作品かな？

   使い方

攻略

このゲームはコンプリートするにはかなり手間が掛かると思う。攻略チャートは作っておいたが、セーブポイントが増えすぎるのもどうかと思うので、シーン分岐のみの部分は選択肢を併記してある。選択肢が出現したらセーブしておき、左側を選んでＨシーンが終了して日常生活のシーンになるまで進めてからロードして右側の選択肢を選んで通過してもらいたい。パッケージ版も以前にプレイしたことがあるのだけど、もう攻略面では記憶があやふやなので、ダウンロード版と同一のチャートでコンプリートできるかは不明だ。なお、前述したように今回は「キャララ!!.CC」で発売されているダウンロード版で攻略している。エンディング名はエンディング到達時に表示されてはいないが、エンディング突入後にセーブしたセーブデータに付けられているキーワードにしておいた。

（by 天城螢）