ドラゴンナイト4 Windows版

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13年ぶりに復活した不朽の名作

稀代の勇者ヤマト・タケルの血を引くその息子カケル。父のような勇者に憧れる少年は日々冒険への想いを募らせていた。ある日、そんな彼に父親から冒険の命により旅立つ機会が与えられる。父の戦友から手を貸してほしいという手紙が届き、父はそれをカケル一人に任せることにしたのだ。偉大な勇者を夢見て旅立つ少年。しかしその先には強大な力を持つルシフォン軍が待ち構えていた。しかもこの旅の最後の結末は…。果たしてカケルは世界を救うことができるのだろうか!?

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ゲームファンならばプレイしたことはなくとも1度はその名を耳にしたであろう名作『ドラゴンナイト4』が最新の技術でリニューアル、生まれ変わって誕生したのがこの作品。ストーリーはオリジナル版そのままに（PC98版が元になっており、コンシューマー版での追加キャラなどは出現せず）街や戦闘マップは3Dに、また様々なスキルが追加されるなどシステム面でも大幅に強化されている。もちろん各CGはより美麗に直されているので見た目からも満足できることだろう。リニューアルされるのはいきなり4作目なわけだが、1〜3の主人公はこの話では活躍しないため（序盤で石に…）、新たなストーリーとして過去作品をプレイしていなくともすんなりと話に入り込むことができる。大手ブランドelfの代表作をプレイしてみたい人、またはかつてプレイした人に自信を持ってオススメできる大作といえそうだ。

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良くも悪くも評価されるのは戦闘SLGパートだと思う。ドラゴンナイト4というとそのシビアな難易度が有名だった。クリア不能とすらいわれるほどのハードルが逆にプレイヤーのゲーム魂を燃やしたとも考えられる。今回リニューアルにあたって戦闘バランスがかなり調整された印象を受けた。イージー・ノーマル・ハードと3種の難易度を選択できるようになっており、ノーマル以下では普通にクリアできるSLGの難度になっている。CPUまかせのオートモードも用意されており、イージーではこの自動操作ですらクリアできてしまうほどである。個人的には楽な方が遊びやすいと思っている派なのでクリアしやすくなったことは歓迎だが、オリジナル版に燃えた人には納得がいかないという人もいるかもしれない。ただ、戦闘調整以外にも多数のリニューアル機能が搭載されており、ゲームシステムとしての完成度は間違いなく増している。よりパワーアップした名作をぜひ味わってほしい。

戦闘以上にプレイヤーの心を揺らしたのがストーリー。コンシューマーに移植されただけでなく、アニメ化までもされた人気作だけにシナリオ面への評価は高い。当然リニューアル版でもそれは継承されてるわけだが、10年以上という年月は多少の影を落としてしまった感もある。再プレイでは当時最初に受けたような感動は味わえないだろうし、未プレイの人もレビューなどでネタの概略を知っているかもしれない。新しさというものに欠けるため同じシナリオとはいえリニューアル版で得られる感動は少し落ちてしまうことも考えられるのではないだろうか。10年以上たってのリニューアルを丁度良い時期ととらえるか、今更と考えるか…各々で違うだろうが、気になる点があるとすればそこだろう。

（by RYO）