ときたまふぁんたずむ

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記憶喪失の幽霊の正体は？

主人公の真田平助は見習い除霊師。平助の除霊方法はＨをすること。もちろん、平助が除霊するのは女性の幽霊だけ。今日も今日とて、師匠でもある保健医、芹先生とＨな特訓。そんなある日、平助が友達と野球をして遊んでいると、空から女のコが降ってきた！　平助の打球が幽霊の女のコを直撃して、打ち落としてしまったのだ。しかも、その幽霊はショックで記憶喪失になっていて…。

物語は記憶喪失の幽霊、タマの記憶を探す…ということで進んでいくはずなんだけど、実際にはそうした謎解き的な要素はほとんどナシ。幽霊がヒロインというと、最後は成仏して悲しい別れが待っているというストーリーが定番だけど、そんなもの悲しさもほぼナシといっていい。一応、タマルートのクライマックスではタマの正体について語られるけど、ほぼ全編がドタバタコメディといっていい。タマは幽霊のくせに学園祭のミスコンに出場して優勝してしまったりするわけで、エンディングまでひたすらドタバタしているという印象かな。ゲームに限らず、物語は起承転結が重要なわけだけど、このゲームに関しては起承承承というところか。転と結の部分がないから盛り上がりに欠けるといえるけど、ヒロインのキャラが立っていて、ノリがいいので意外にも最後まで楽しむことができた。

©あてゅ・わぁくす

そして、タマはＨをすることで主人公から霊力をもらい、その力で実体化することが出来るという設定。というわけで、ゲーム序盤からＨシーンを見ることができる。タマ、百瀬美杏、椚木樹里、七宮なずなのヒロインとのＨは、もちろん和姦のみ。主人公がタマ以外の幽霊を除霊するシーンもあるけど、こちらも基本的に和姦。まあ、主人公が明るいスケベという感じなので、ダークになったり鬼畜になったりはしないというか、出来ないわけだけどね。ちなみにCG枚数は差分抜きで79枚、イベント数は39と標準的なところだ。

ゲームシステムはコマンド選択型のAVGで、これに関しては語るべき点もない、ごくオーソドックスなもの。足回りとしてのシステムは、ほぼ文句なしの出来。通常のメッセージスキップに加えNEXTボタンをクリックすれば一瞬で次の選択肢まで飛ぶことが出来るし、1つ前の選択肢に戻ることも可能。ゲームの性質上、コンプリートまで何度も繰り返しプレイすることになるし、その過程で同じイベントをなんども見ることになるわけだけど、全くストレスを感じなかった。あえて言えばクイックセーブがないのが残念だけど、いつでもセーブは可能なので、特に困ることもない。セーブ機能で面白かったのが、セーブした画面のスクリーンショットを自動的に撮る機能があること。セーブ数が多くなるとどこでセーブしたのか分からなくなってしまうことがあるけど、この機能を使えばそんな心配はなくなる。必須というわけではないけど、ちょっと便利な機能だ。セーブ可能数は60で、極端に難易度の高いゲームでもないので、必要十分な数だろう。

ストーリー面でやや弱いところがあって、シナリオ重視派のプレイヤーには物足りないかもしれないけど、マッタリとした学園コメディが好きな人なら楽しめそうなゲームかな。個人的にはツンデレネコミミメイド生徒会長を見られただけで満足だったりするんだけど（笑）。

   使い方

攻略

攻略順に特別な制限などもなく、目的のキャラを大切にする選択肢を選んでいけばエンディングを見ることができる。ただし、選択によってはCGが抜けてしまうことがあるので、この点は注意が必要。また、芹エンドは途中のセーブデータからでなく、最初から始めてほしい。

（by Suno）