かみさまの宿っ！

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死んで辿り着いたのは神様の作った宿

「あの世」と「この世」の狭間に建っている宿。その宿には未練を残して死んでしまい、成仏できなかった者たちが流れ着く。そこは、自分の未練がなんなのかを考える場所。ところが、宿を作った神様は大の女好き。隙あらば女のコにセクハラして喜んでいる。果たして、神様は女のコたちを無事、成仏させることができるのか？

設定だけを見ると結構シリアスそうなゲームだけど、なんといっても主人公の神様が金髪にアロハ、セクハラ大好きという人物。そのおかげでかなりシリアスな設定であるにもかかわらず、ゲームは明るく、コミカルな雰囲気で進んでいく。ヒロインたちも必要以上に暗くならず、ポジティブなのがいい感じだね。だけど、単に明るいだけではなく、締めるべきところはしっかりと締め、最後は切なさと希望を感じさせてくれるエンディングになっている。1キャラにつき複数のエンディングが用意されているんだけど、バッドエンドと言えるものはなくて、全てのエンディングがプレイしていて納得のいくものというのが嬉しい。

©White Cyc

ストーリーは基本的に純愛系のものなんだけど、純愛系のゲームとしてはＨイベントが充実しているものこのゲームのいいところ。メインキャラには男の雅を除いて全員に主人公とのＨアリで、1キャラにつき6〜7程度はＨイベントが用意されている。特殊な位置づけのキャラである藤宮若菜や死神にもしっかりとイベント、エンディングが用意されている。1つ1つのイベントのボリュームも十分にあり、Ｈイベント目的でプレイしても十分に満足できるんじゃないかな。ただ、イベントによってはヒロインを悪霊に寝取られてしまうものもあったりするので、この点は好みが別れてしまうかも。まあ、寝取られイベントはプレイ方法によって回避可能ではあるんだけどね。ちなみにCG枚数は差分抜きで101枚。ボリューム的には十分以上だろう。

ゲームシステムに関しては、コマンド選択型のAVG。一部の選択肢には時間制限があり、ゲーム性を高めている。制限時間はコマンドによって違い、中にはかなり短いものもあるので、瞬間的な判断力が必要。ちょっと困ったのが、メッセージスキップを使ってボーとしていると、突然時間制限付き選択肢が出てきて選択をミスってしまうことがあること。ボーとしているのが悪いといわれればその通りなんだけど、選択肢直前でセーブができるように時間制限付き選択肢の前ではスキップが止まるようにしてほしかった。それ以外は特に問題なし。ほとんどの操作をキーボードショートカットからできることもあって、快適にプレイすることができた。

プレイしていて素直に楽しめたゲームだったし、なかなかの良作だったんだけど、1つだけ気になったがCG。決してCGのクオリティが低いというわけではないけど、好みの別れてしまいそうなCGだ。これがこのゲームの最大の問題点かも。Ｓｕｎｏ的には十分ストライクゾーンだったんだけどね。CGが気にならず、明るいノリの物語が好きな人には是非ともプレイしてもらいたい1本だ。

   使い方

攻略

初回プレイで攻略できるのは倉橋愛美、夏樹薫、長谷川朱美、神薙ほとり、高原翔子の5人。誰からクリアしていっても構わないが、愛美ルートでは朱美のCGを回収する必要があり、回収のためにはイージーモードでプレイする必要があるので、2周目以降にした方がいいだろう。チャートでは最初に薫をクリアし、それ以外のキャラは全てイージーモードでプレイしている。5人をクリアした状態で最初からプレイすると、新しい選択肢が出現し、若菜、死神、雅がクリア可能になる。

（by Suno）