ブリードブラッド

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妖怪と魔物の最終決戦が近い!?

ゲームの舞台となる和歌姫市には、人間社会に溶け込み生活している魔物と妖怪が多数存在する。魔物は人間たちをエサと考え無差別に喰い殺そうとし、人間との共存を考える妖怪たちと対立を深めていた。そんなある日、ごく平凡な人間だった主人公の架雅理健介は、恋人の魅雪とＨしている最中、突如乱入にしてきた魔物・ウェアウルフに殺されてしまった…。しかし、人間と雪女のハーフだった魅雪の秘術のおかげで、健介は奇跡的に復活することに！　復活したのはよかったのだが、健介は妖怪の力を宿し、人間だった頃の記憶を一部失ってしまった…。はたして健介は、人間だったころの記憶を取り戻し、妖魔の争いに決着をつけることができるだろうか？

このゲームは、人間派の妖怪と反人間派の魔物との争いを描いたAVG。主人公がいきなり死んじゃうといショッキングなシーンから物語が始まるが、ドロドロしたダーク一色なオカルト的な展開ではない。魔物たちはお色気タップリのヴァンパイア、サキュバス、メデューサといった女キャラがメイン。物語が進むと、敵方の魔物と恋に落ちる展開も用意されているので、オカルトやホラーが苦手という人でも楽しめる内容だと思うよ。また、人間派の妖怪が主人公を奪い合う展開もあり、三角関係的なストーリーを楽しめるのもポイントだ。どちらかと言うとシリアスなオカルト路線というより、恋愛重視のストーリー構成と言えるかな？

©クリーミートップス

Ｈシーンは拙者好みの絵柄だったので、全体的には好印象。とくにバッドエンドの陵辱イベントがイイ感じ。でも、妖怪・魔物ならではの奇想天外なＨがやや少なめで、わりと人間的な「合体」が多かったのが少し残念かな。鈴先生が見せてくれたオッパイを3つに増やしたパイズリなど、意外性のある衝撃的なアイデアＨをもっと描いて欲しかった。マニア路線に突っ走るとグロさが強調されちゃうかもしれないけど、せっかく妖怪のお姉ちゃんを登場させてるのだから、もっと大胆なＨを採用しても良かったんじゃないかな？　ここら辺は好みの問題なので、人間っぽい普通のＨで丁度良いって思う人の方が多いかもしれないね。　

物語やＨシーンは個人的に満足できるものだったので、実質☆4個ぐらいの評価なんだけど、バグで苦しめられたことが響いて☆は3個。全部のエンディングを見てもCGが埋まらないので、どっかでCG差分を回収し損ねたと思い何度もプレイしちゃった。で、結局CGが埋まらないので、ふとメーカーHPに行ってみたら修正差分が出てました。修正差分をあてれば正常動作するようになったけど、今までのデータが全部初期化され最初からプレイし直し…。せっかく出来の良いゲームでも、大きなバグがあるとイメージ的には悪くなってしまうね。あと、選択肢が出てる状態でセーブできないのも、少しプレイしにくい部分。フローチャートを利用すれば分岐ポイントからリスタートできるけど、好きな場所・好きなタイミングでセーブできる方が、よりユーザーに対してフレンドリーだと思う。全体的に出来が良かった作品だけに、不具合があったのが非常に残念。

あとゲームの評価とは別の話だけど、修正差分のサポート対応って変な誤解を招かないかな？　モーラが「ははははっ！　どうやら差分を公開したようだな」って高笑いしてるんだけど、シャレが通じない人は「笑い事じゃないだろ」って立腹しちゃうかも？　気弱なキャラに「ごめんなさい。差分を出しました」って低姿勢にしておいた方が無難かと思う。

   使い方

攻略

このゲームは分岐ポイントに戻るとき、フローモードを利用することになる。エンディングを見たらそのデータを保存し、次プレイでそれをロード。エンディングちょい前のデータが呼び出されるので、即フローモードで指定のシーンに戻ろう。フローモードは前回プレイのフラグを継承してるので、ロードするデータを間違えないようにね。

（by イ・ヤン提督）