お帰りなさいませ☆ご主人様♪

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メイド喫茶の経営は大変!?

両親の転勤で主人公の平山倉太は秋葉原で喫茶店を経営している叔母の家に下宿することになった。いざ目的地に着いてみると、そこは貴族が住むかのような立派な洋館「鹿鳴館」。叔母の経営する喫茶店は、一見さんお断わりの招待状がないと入ることもできないメイド喫茶だったのだ。オーナーの知り合いだと言っても倉太の話をまったく聞かないワガママな店員たちは、ウソだったらタダじゃすまさないと疑いつつ真希叔母さんの部屋へ案内する。その状況で「どちら様？」とキツい冗談をくらいつつも、メイドのみんなに紹介される主人公。タダで住ませてもらうなんて甘いことはなく、メイド喫茶を手伝うことになるのだった。

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広中綾瀬

真希叔母さんに次ぐ年長者で、戸惑っている倉太と最初にあった長い髪が魅力的なメイド。さっぱり働かず、怠惰に（客から見ると優雅っぽく？）過ごしている。駄洒落を考えるのが好きだというちょっと変わった面もある。キレると怖い!?

中谷舞菜

やおい大手同人作家というエリート腐女子。だが、男に触られるのは苦手で近くに男がいるだけでも極度に緊張してしまう。メイド喫茶のウェートレスとしては致命的としか思えないが……？

原田伊智子

田舎育ちで上京して道に迷っていたところを拾われた。かなりのドジッ娘だが、独特のしゃべりが意外に愛らしい。パジャマ代わりの体操着＆ブルマというのがインパクト強い！

伊藤雛子

こんな従業員でメイド喫茶の経営が成り立つのかと不思議になるほど高飛車なメイド（？）。その一端は「頭を垂れて損をしましたわ。私のお辞儀を返してもらいたいですわね」というセリフから容易に想像することができる。

藤宮真希

倉太の叔母であり、かなりの童顔で実際の年齢は不明。喫茶店のオーナーでメイド長を務めている。住み込みで働いてもらうことを伝えておらず、喫茶店の手伝いをためらう主人公に対し、不穏な発言「アノ事、みんなにバラすわよ」と何やら倉太の弱みを握っているようだが……。

本橋冥

久しぶりに再会した幼なじみ。だるそうに仕事をするダメメイドだったりする。執念深いので起こらせると大変なことになるかも!?

花椰秋葉

倉太が鹿鳴館の店の状態に疑問を感じ始めた頃に新しくやってきたメイド。おっとりかまえた丁寧な動作で、接客業は初めてというものの奉仕の心で一番メイドらしい雰囲気を醸し出す。彼女は店の救世主となるか？

働かざる者食うべからずというわけで、店の手伝いを始めることになる倉太とメイドたちのドタバタコメディが魅力の作品です。面倒なことは全部倉太にやらせようとなって、メイドたちにいいように利用される彼に思わず同情してしまうかも。物語序盤は悲惨な展開が続いて、次はどのような災難が飛び込んでくるのかとハラハラドキドキさせてくれました。

それにしても、客をにらんだり、かったるそう働いたり、かなりいい加減な接客をしているメイド喫茶というのがすごい設定ですよね。招待状をもらってもこれでは引いてしまいそう。秋葉という最適な人材を得てまっとうな（？）メイド喫茶を目指していく倉太の苦労が序盤の見どころかな。メイド喫茶なのにお客様に対して「ご主人様」といわないし、それ以前に客に注文されたものを運ぶという概念すらない喫茶店。どうしようもないメイドたちを教育していこうというのですから……。奉仕というメイドの心構え以前に、メニューを覚えさせるといった初歩的なことからの教育はもはや新店舗の開店前かのよう。ときおり鬼教官になる秋葉さんは普段とのギャップが思いのほかウケるかもしれません。

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意外にもメイドとしての成長は早く、中盤からは個性的な7人の女の子たちの奉仕がいつしかメインとなり、奉仕の心を微妙に勘違いしているメイドたちのご奉仕競争によって引き起こされるドタバタの連続。これはラブコメ好きにはたまらないと思います。3Pなんかもあり、当然のようにその延長上でハーレムエンドまで完備と安心です。個人的に好みだった伊智子ちゃんが単独エンディングがなかったのはちょっと残念。

システム面はキャラの表情が多く前作の「でふこん☆わん」同様でコミカルな演出もありよいのですが、相変わらず音声再生中はバックログを見られません。そこだけが残念な感じかな。回想モードで雛子＆綾瀬を選んでも下の文字が舞菜＆伊智子なのはバグだと思うけど事実上問題なし。シナリオ面では招待状がないと入れないはずの店へ、なぜか口コミやインターネットで客が増えるという状況描写があったりするなど「？？？」と違和感を感じる部分があるのがやや惜しいかも。また、秋葉は「もみじ」と読むんですが、冒頭でそういう話があるのに何の説明もなく途中から「あきば」と呼ばれていて謎な感じでした。まあ、作品的にはラブコメ好きに結構お薦めだと思います。ただ、終盤シリアスな展開があるから最後までコメディで突き進むことを望む人は、やや期待と異なる印象を受ける可能性はあるかも？

   使い方

攻略

選択肢は2択であり、選んだあとの反応で誰に影響するのかがだいたいわかるため、素直にお目当てのメイドの好感度が上がりそうなものを選んでいけばよいでしょう。注意するべきことがあるとすれば、用意されているエンディングの種類にクセがあるのと、ほかのメイドの好感度が高すぎるとノーマルエンドになることぐらいですね。ノーマルエンド以外のエンディングには冥、真希、秋葉、舞菜＆伊智子、雛子＆綾瀬、ハーレムの6種類があります。……そうなんですよ。単独エンディングがあるのは冥、真希、秋葉の3人だけ。以上ことを踏まえて選択肢を選んでいけばそれほど難しくはないと思います。

（by 天城螢）