女系家族

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由緒正しきマルチエンドAVG

©シルキーズ

莫大な資産を持つ山王時家に婿養子に入った兄が自殺未遂を起こし、意識不明となって入院した。弟である主人公は、兄から送られてきた遺書により自殺の真相を知り、山王時家の資産を手に入れるため山王時家の屋敷に乗り込む。そこで主人公を待っていたのは、山王時家の美しい未亡人と、3人の娘たちだった……。

ゲームはオーソドックスなコマンド選択式AVG。音声のオンオフやオートモード、メッセージスキップなども装備。必要と思われるものは一通り備えている。すべてのイベント、エンディングを見るためには繰り返しプレイする必要があるわけだが、メッセージスキップの速度がやや遅いので、ちょっとだけストレスが溜まるかもしれない。もっとも、1プレイが5〜6時間くらいで終わるので、それほど大きな問題ではないだろう。また、システム面での特徴というと、イベントシーンで特定の場所にマウスカーソルを持っていくと、カーソルが手の形に変わり、クリックをするとテキストにない音声を聞くことができるというもの。特徴的ではあるのだが、これによってゲームの展開が変わるわけでもなく、果たして意味があったのかどうかは微妙。特にデメリットもないので、問題というわけでもないのだが。

エンディング数は24あり、かなり多いが、その大部分はバッドエンド。選択肢を1つ間違えるだけでバッドエンドに直行してしまう場合もかなり多く、よくいえば古き良き時代のAVG、悪くいえばやや古くさい印象。特に電車内で太った叔母さんに挟まれて圧死というエンディングを見たときは唖然。このあたりは同じシルキーズのマルチエンドAVG『河原崎家の一族』の遺伝子を受け継いでいるということか。

シナリオはＨメイン、陵辱中心の王道的なもの。どのキャラのルートに進んでも、Ｈシーンはふんだんに用意されている。Ｈシーン1つ1つの尺も長いので、Ｈ目当てなら満足度は十分。Ｈのバリエーションも豊富で、放尿、緊縛、多人数プレイなどのアブノーマルなものもアリ。ただ、主人公が根が善人なのか、悪党になりきれない性格なので陰惨な雰囲気はナシ。エンディングもラブラブなものがしっかりと用意されていて、美しい女たちを徹底的に陵辱し、従属させていく、という物語を期待していると肩すかしを食うかも。とはいえ、Ｈシーンでのテキストは老舗メーカーらしく、しっかりとしたものなので、Ｈシーン目当てで購入するなら十分に満足できるはず。やはり、小難しい理屈抜きに、純粋にＨシーンを楽しむというのがこのゲームの正しい楽しみ方といえるだろう。手軽にＨシーンを見たいんだ、という人にはオススメ。

   使い方

攻略

本作は大まかに2つのルートに分けることができる。1つは香織＆美雪ルート。もう1つは麗＆恭子ルートとなっている。香織＆美雪ルートでは香織のハッピーエンドを見る条件に注意が必要。セーブ15直後の選択肢で「気づかれないように後をつける」でハッピーエンドに。それ以外を選択するとハッピーエンドにはいけなくなる。次に麗＆恭子ルートの注意点も麗のハッピーエンド条件だが、セーブ.直後の選択肢で「麗の買い物につき合う」ことで条件を満たすことができるので覚えておこう。

両方のルートに共通することだが、至る所に細かいエンディングが隠されていて、回収は非常に困難となっている。チャート通りにデータを保存し、エンディングを取り忘れないように注意。また、CG回収のための分岐もあるので気をつけよう。

香織＆美雪

麗＆恭子

（by レビュー：Suno／攻略：水樹瞬）