モリガンの憂鬱〜淫堕の女王〜

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誇り高き女神を堕落させろ！

©HINA SOFT

“死の女神”の通り名を持つ戦女神モリガンは、半神半人の英雄クーフリンに恋してしまう。クーフリンを手に入れたい一心で、彼の故郷を焼き尽くし、両親や婚約者を奪い去ってしまう。そして、天涯孤独の身の上となったクーフリンに女騎士オイフェを使わし、モリガンの居城で暮らすよう説得するのだが……。一方的な求愛によって、愛する人を奪われたクーフリンは激怒し、モリガンへの復讐を誓うのだった。魔槍ゲイボルグを使いこなし、オイフェを討ち破ったクーフリンは、彼女を手懐け策を講じ、油断していたモリガンを捕らえることに成功する。怒れるクーフリンは、モリガンにどのような制裁を下すのだろうか？

まずは低価格ソフト恒例のボリュームチェックからいきまふ。基本CG32枚、回想23シーンという構成は価格相応って感じかな？　エンディングも4種類あり、シナリオもそこそこボリューミー。2000円だったらお買い得と言えるんだけど、2980円となると正直微妙かなぁ。最近、旧作のフルプライスソフトを3000円前後で再販するメーカーが急増中なので、この値段だともろに競合してしまう。お手軽さが魅力の低価格ソフトは、2000円で勝負しないと厳しいのではないだろうか？　本作に限ったことではないけど。

さて、本作はケルト神話をベースにしたAVGだが、拙者はケルト神話についての知識はゼロに近い。コンシューマーゲームの『真・女神転生』シリーズで、クーフー・リンってキャラがいたことは覚えているが、彼がどのような人生を歩んだかは知らない。ゆえに、神話の設定をどこまで忠実に再現してるのか、どの程度アレンジしてるかは判断できないッス。ケルト神話のファンが、好意的に読めるか否かは不明。なれど、ベースとなった神話を知らない拙者が読んだ限り、ストーリーは面白かった！

©HINA SOFT

女神モリガンは年増の処女で、美少年クーフリンに一目惚れ状態。女神としてのプライドが邪魔し、なかなか素直になれないけど、何度も調教されるうちに態度激変！　娼婦として客を取らされたり、一般兵士の相手をさせられるドイヒーな調教を施されても、ドＭ的な感覚で全部受け入れちゃう。クーフリンに激しく犯される度に「何だかんだ言って、私の身体が魅力的なのね」みたいに、超プラス思考でＨしちゃう展開も面白いね。誇り高き孤高の女神が、どんどん人間臭くなっていく姿が激エロでちた。

また、従者の女騎士オイフェも存在感抜群でイイ味だしてますな。主人のモリガンに仇なすクーフリンを排除しようと試みるも、心と身体が徐々に彼の虜となり、モリガンとクーフリンの板挟みになってしまう。愛憎渦巻く神々の三角関係を描いた物語は、一見の価値在り！　ベースとなってる神話の知識がなくても、十分楽しめると思うよ。

Ｈシーンは屈辱系調教と苦悶系調教の2種類に大別されるが、モリガンが主導権を握るＨも用意されている。クーフリンのことを「坊や」と呼び、ムチムチの身体で誘惑していくＨも印象的でござった。ＭとＳのモリガンを楽しめるので、Ｈシーンのバランスは悪くないと思うよ。オイフェを絡めた3Pもあるしね。というワケで、ストーリー構成は秀逸でシステムにも不備はない。欠点らしい欠点はないのだが、あえてマイナスポイントを挙げるとしたら、CGの塗りかな？　立体感に乏しいというか、質感がイマイチというか…。拙者の大好きな触手は、ヌメヌメ感やヌトヌト感が希薄で、躍動感が感じられなかった。まぁ、絵の印象は個人差あるんで、何ともいえない部分ではあるけどね。全体的には手堅くまとまってる良作だと思うんで、女神を凌辱する物語が好きな人に是非。

   使い方

攻略

各選択肢ごとにＨシーンがあるため、CG制覇するには全コマンドを実行する必要あり。モリガンエンドは2種類あるが、ハッピーエンドを見るには序盤の「ゲイボルクで迎撃する」、中盤の「杯を呷る」を選ぶのがポイントだ。

（by イ・ヤン提督）