ばにしゅ！〜おっぱいの消えた王国〜

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伝説の魔女に弟子入りして魔法でＨを！

©アリスソフト

魔法大国ロシュトールに留学してきた主人公・黒須賢三。魔術師養成アカデミーに主席で入学するものの、同級生のセロの策略により、入学式で「魔法を使ってＨな事がしたい」とぶっちゃけることに……。そのおかげで国中の女性から嫌われ、どの魔術師からも弟子入りを断られてしまう。そんなとき、お姫様のレネから、伝説の魔女の話を聞き、その魔女に弟子入りしようとする賢三だったが……？

ひたすら不条理＆バカバカしいドタバタコメディ。まず、主人公からして裏表のないスケベでおバカなキャラクターとして描かれているのが良い。Ｈをするための魔法に関しては天才的だけど、それ以外は初歩的な魔法すら使えないとかね。アカデミー主席というわりには、言動がおバカすぎると違和感を感じる人もいるかもしれないけど、個人的にはこういうおバカキャラって嫌いじゃないな。出てくる選択肢も「なんでそうなる!?」とツッコミを入れたくなるものばかりで、不条理感満載。不条理すぎてついて行けないという人もいそうだし、この点に関しては好みが分かれるところかな。この不条理さをナンセンスギャグとして楽しめるかどうかが、この作品を好きになれるかどうかの境界線という気がする。最後のオチも脱力モノというか、いい感じのバカバカしさに溢れたものになっているしね。

©アリスソフト

物語のヒロインといえるのは、伝説の魔女のロコとお姫様のレネの2人。主人公を罠にはめたセロやアイテムショップ店員のリリリィなどは完全にサブキャラ扱いだ。当然のことながらイベントはロコとレネ中心で、サブキャラのイベントは少ない。このあたりはちょっと物足りない気もするけど、低価格ソフトということで、ゲーム全体のボリュームを考えれば仕方のないところかな。メインヒロインであるロコとレネに関しては、どちらもいい感じだ。最初はＨに積極的だったロコがしだいに恥ずかしがるようになり、それとは対照的に純情だったレネがどんどんド変態になっていくというギャップが面白い。どちらのキャラも主人公に対しては好感度MAX状態なので、ハーレム的な楽しみ方もできるかな。まあ、ハーレムというには人数が少ないかもしれないけどね。

このゲームに登場するキャラクターは『〜おっぱいの消えた王国〜』というサブタイトル通り、1人を除いてみんな貧乳。もっとハッキリ言えば、ロリキャラばかりなので、巨乳や色っぽいお姉さんが好きという人にとっては、Ｈシーンがやや物足りなく感じてしまうかも。こればかりは好みの問題としか言えないので、サンプルCGで確認して欲しい。ロリキャラというハードルをクリアすれば、Ｈシーンはボリューム感、質共に文句なし。ノーマルなＨシーンはもちろんのこと、魔法を使っての変身、触手、レズなど、バリエーションも豊富でプレイヤーを飽きさせない。イベント数31、差分抜きのCG枚数40と数字的にはそれほど凄いものじゃないんだけど、物足りなさを感じないのは、イベントの見せ方が上手いんだろうね。とりあえず、ロリ好きならばヌキゲーとしても十分に使える内容だろう。

『ランス』や『闘神都市』のような大作を期待している人には向かないゲームなんだけど、気軽に、お手軽に笑いとエロを楽しみたいという人にはオススメ。バッドエンドの数が多くて、なおかつそのバッドエンドを見ておかないとＨシーンを見ることができなくなるというシステムのためセーブ＆ロードを繰り返す必要があり、セーブ＆ロードのプレイが嫌いだという人には少々テンポが悪く感じられてしまうかもしれない。けれど、不条理な笑いが楽しめる人ならそれも苦にならないはず。というわけで、オススメ度は☆4つ。コストパフォーマンスの良い低価格ソフトを求めているなら、プレイしておきたい1本ですな。

   使い方

攻略

ストーリーは基本的に1本道だけど、バッドエンドを見て無念ポイントを溜めていかないとサブキャラのＨシーンが見られなくなってしまうシステム。なので、選択肢では必ずすべてのものを選んでおくこと。無念ポイントが溜まったら目次画面で「無念ををらす！」を選んでイベントを回収しよう。シナリオ分岐に関係するのは第七話の選択肢のみで、ロコ、レネのエンディングを見ると、目次画面から「エピローグ」が選択可能になる。ここで3つのエピローグを見れば、ゲームコンプリートだ。

（by Suno）