ああっお嬢様っ

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お嬢様の執事となった主人公の悪戦苦闘

©すみっこ

両親が事業に失敗して失踪。たった1人取り残された主人公は、借金取りに追われて逃げ回る日々。ついに追い詰められた主人公は、崖から足を滑らせて海に転落……。主人公が流れ着いたのは、南の孤島。そんな主人公を拾ってくれたのは、主人公の幼なじみのお嬢様、紫鳳香織だった。香織は主人公を自分の執事とし、一緒に学園に通わせることにするが……。

インストールしようとしてまず気がつくのが、セーブデータをどのフォルダに保存するかを選べるシステムであるということ。WindowsVistaではProgramFilesに勝手にファイルを作れない仕様なので、これは便利かも。まあ、このゲーム自体はVista正式対応ではないけど、Vistaでプレイしてもまったく問題ナシ。これからはこういうシステムのインストーラーが増えていくのかもしれないね。ゲームシステムとしてはコマンド選択型＋マップ移動型AVGで、特に変わった点はないけど不満点もナシ。メッセージスキップが微妙に遅いような気もするけど、たいした問題ではないでしょう。おおむね快適にプレイできるシステムかと。

物語的にはどうかというと、なんというか平坦なストーリーという印象、お嬢様にしかられながら執事としての仕事をしてＨをしてエンディングという感じ。なんとも盛り上がりに欠けるストーリー。感動的なストーリーがあるわけでなく、かといってドタバタな楽しい日常描写があるわけでもなく、何を見せたかったのかよくわからないというのが正直な感想。お嬢様だけが通う学園という特殊なシチュエーションを活かして、お嬢様同士の掛け合いをもっと増やせば、日常生活部分の楽しさをもっと増やせたと思うんだけどねぇ……。また、この学園の学園長はTV番組『アタック25』の司会者、児玉清氏のパロディ。これもたまに出てきて意味不明のセリフを言っていくだけの存在理由のないキャラになっている。パロディキャラを出すなら出すで、もっと物語に絡ませてほしかった。

©すみっこ

ではＨシーンはどうなのかというと、これもかなりの薄味。Ｈシーンは1キャラにつき1つか2つ。尺もかなり短めで、盛り上がる前に終わってしまう。しかも、いきなりお嬢様に殴られて気を失ったところを拉致られ、調教されてしまうとか、プレイヤーを置き去りにしてしまうイベントもあったりして、楽しめるとは言い難い内容。一応、キャラ別エンドを見るとそのキャラのオマケシナリオを見ることができるので、トータルでのＨシーンは8＋6ということになるけど、オマケシナリオはそれほどボリュームのあるものではなく、あくまでオマケという感じだ。

すみっこの前作『とり×とり〜えっちしてくんないとイタズラしちゃうゾ？〜』が傑作とは言わないまでも光るところのある作品だったので、あのままのノリで正常進化していれば……という期待を込めてプレイしたけど、結果は残念ながら……ということに。絵が好みだったので、それをプラスしてオススメ度は☆3つ。絵が気に入ったという人以外には、ちょっとオススメしづらいかな。

   使い方

攻略

選択肢は迷ってしまうものもあるけど、フラグはそれほどシビアではない模様。マップ移動部分は素直に目的のキャラを追いかけていけばOK。難易度はそれほど高くはないはず。ただし、1回目のプレイでは出現しない選択肢があるため、須美は2周目以降でなければ攻略できない。基本的にどのキャラから攻略していってもかまわないが、須美ルートだけは2周目以降にプレイすること。

（by Suno）